大好きな彼氏には大事な彼女がいます。 -2ページ目

Vol.5

目で追うようになって
数日…

<話してみたい>

欲が強くなる。

会社で仲良くなった
由奈(仮名)
(その後、大親友になる)

の協力で

一瞬だけど
話すことに成功。

『下の名前なんていうんですか?』

由奈が聞く。

『俺?龍だけど…?』

龍は不思議そうな顔で私と由奈の顔を見ていた。



また更に欲は強くなり

<番号知りたい…>

大村さんにお願いした

すると……

『速水マネージャー彼女おるよ?』

<………>

なぜかショックだった。
なんでだろう…

でも後には戻れない。

『彼女いてもいいんで教えてください』

必死にお願いする。

『あ~でも速水マネージャーの許可得ないとダメだから後で聞いとく』

大村さんは難しい顔をする。

<あんまり番号教えたりするの嫌いなのかな>

『ありがとうございます。じゃあお願いします。』

なぜか
あの時の私は
龍と近づきたくて
仕方なかった。

みんなに迷惑かけてるってわかってても必死だった

まだ好きなのかも
わからないのに…。

BOXYから始まる恋愛なんて
聞いたことないし。

でも気になって
気になって気になって
仕方なかったんだ…

Vol.4

『あの人だよ』

大村さんがが指差した先には

入社式の時に挙動不振だったあの人だった


<速水って言うんだ…>


『速水マネージャーって何する人なんですか?』
すかさず大村さんに聞いた

『設定師だよ。うちのグループでも五本の指に入るスペシャリスト』

<…そんなに凄い人だったんだ>

その日から
何故か私は龍が気になり自然に目で追うようになっていた…

Vol.3

名前を知ったキッカケ…


今回のパチンコ店はグランドオープンなので
12月上旬までは店が建築中の為
普通の社員は入社後の最初の二週間は
借り事務所での研修や他店調査が主だが

幹部社員で設定師の龍は事務所にはあまり顔出さなかった。

出すとしたら朝終礼の時だけだったから名前を知る機会がなかった。

ある日、他店調査が終わり事務所に戻ると

私の大好物のBOXYが事務所の前に止めてあった

しかも色も大好物の黒。

誰のか気になり、仲が良い上司の大村さん(仮名)に聞いてみた

『速水マネージャーの車だよ』

速水マネージャー?
速水って誰?
マネージャー?……