治安と宗教とサッカー | アイリッシュウェザーな日々

治安と宗教とサッカー

今回は、サッカーと宗教の話です。

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アイルランドは、欧州の一部となった今でも、非常に治安の良い国で、

私が滞在した地方都市は例に漏れず、首都であるダブリンにおいても不安を感じることはない。

また、寒冷な気候故か都会には珍しくない浮浪者を見ることもなかった。

深夜に路上に寝転んでも、列車の座席に鞄を置き去りにしても、特に問題はないのである、

(あまりおすすめはしません)。

勿論、彼の有名なパブの国であるから泥酔者は珍しくない。


隣国のスコットランドの大都市であるグラスゴーでは、浮浪者のみならず十六歳の幼さも残る金髪の少女二人に煙草をねだられる始末で(無論拒否したが)、

その規模に見合う退廃さを見せたのに対し、その様な事のないアイルランドの治安の良さが際立ってみえる。

グラスゴーでは非常に高級感溢れる料理店や旅館が異邦人には排他的とも思える門構えで数多く見られ、

そこにも大都市の富の格差という側面を感じずにはいられなかった。


そこには表面には現れない違和感がある。

この違和感は邦人選手(中村俊輔)の加入によって、当地に本拠地をもつ二つの名門サッカーチームの対立として日本でも伺い知ることが可能であると思う。

一方は大英帝国の主流派であり、支配者階級でもあるプロテスタントを支持基盤に持つレンジャーズ、他方は英国では非主流派であり、大衆的でもあるカソリックを支持基盤に持つセルティックである。

Celticとは日本風に発音するならばケルティックとなり、ケルト、ゲール民族、つまりアイルランドを意味する。

この対立は、英国領北アイルランドでは、近年非武装協定が成立したものの、内戦に発展したほど激しく根深い。

当然、アイルランドではセルティックのみが応援されているようです。

スポーツ用品店においても同様であり、青(スコットランドの色=レンジャーズ)のユニホームは全く見掛けられず、緑のユニホーム(緑はアイルランドの色=セルティック)のみが取り扱われることになる。

まだそんな事情など知りもしない頃、レンジャーズのユニホームは無いかと店員に聞いた事がある。

そのときの困惑した店員の顔は忘れられない。

推測すると、大都市グラスゴーではカソリックの割合が高く、スコットランド全土ではその割合が低くなっている様な気がする。

つまり、首都のチームとして日本の某読売新聞社の球団と同様にレンジャーズは全国的であるのに対し、セルティックは首都のチームであり、非全国的なのではないか。

そんなことを想像させられ、サッカーも文化なのだなあと感じさせられました。

また、記事中の表現に関して問題が有ればコメントしていただければ訂正します。