
腹が減った。
だが車がない。
仕方ない
童貞仲間と夜道を歩き
焼き肉食べ放題へいこう。
暗く寒い夜道。
こんな時に
考え事をせずにはいられない。
「彼女…ほしいなぁ」
「…ウン」
~惨めのオトコ~
焼き肉屋への予約は
友人の筋肉童貞が済ませている。
着席するなり
イケイケで綺麗な女子が案内してきた。
マスクの下はどうなっているのだろう。
そう考えていたら
ベーコンのようなタン塩が届いた。
~マスクの下よ~
タンが焼ける前に
先に持ってこさせた
ホット烏龍茶を一気飲みする。
別段喉が渇いていたわけでもない。
なんならコーラを飲みたい。
…が、やらねば。
俺の腹は
急な脂に対応できない。
先んじて暖かい飲み物を飲み
胃腸を整えなければ。
グビッグビッ
準備はできた。
ちょうどタンも焼けた。
…うん。
ベーコンのようだ。
~三十路の胃腸~
続々注文した巨大な肉を焼く。
制限時間は100分。
元を取る勢いで食べ進めるのが
俺の流儀だ。
猶予はない。
焼けたらすぐ口へ口へ口へ。
最早肉の味など分からない。
ただ
脂を掻き込むことは
何よりの幸福感でいっぱいだ。
ん?
隣の席に女子大生二人組が座った。
注文するときに
向かい合うような形になる。
…恋が
始まるかもしれない。
~月9を意識~
肉だけでは飽きてきた。
俺は食べ放題でも勿論
米を食う。
肉だけ食べて何が楽しい。
俺の胃袋を喜ばせるには
量ではない。
種類だ。
ソーセージ、わかめスープ、海鮮…
ん?
バーベキュー風味フライドポテト?
何故だろう
肉より心が躍っている。
肉より箸が進んでいる。
もう少し頼みたい。
だが肉は止まらない。
肉を
食べなければ。
~ポテトに別れ~
後半に差し掛かっても
箸は止まらない。
だが何を思ったか
筋肉がすき焼き肉を何枚も頼み始めた。
違う。そうじゃない。
脂身が多く胃への負担が多く
しかもサイズ感のあるものを
一気に食べるのは
明らかな失策ではないのか。
更に言えば
チーズフォンデュやボロネーゼという
変化球も頼み始めたではないか。
おいおい。
暴走が過ぎるじゃないか。
いくら食べ放題でも
食べたいものはある。
だからこんなチーズフォンデュとかボロ…
…うまい!
ここに来て驚かされるとは。
チーズのポテンシャルには
毎度驚かされる。
そして
筋肉の采配にも驚かされる。
彼は名君…なのだろうか。
~お肉の理論~
腹が溜まった。
今回は抑えたから
デザートをしっかり味わえる。
いつものように
アイス、杏仁豆腐、ケーキを注文。
筋肉がなにか食べている。
…信玄餅アイスクリームだと?
特別感ある見た目と組み合わせ。
そんな贅沢なものを
しめに食べられるなんて…ハッ
俺は
信玄餅が
食べられない…。
~無念の上杉~
食べ終わった。
適度に気持ち悪くなった体を
外風に晒そうじゃないか。
ふぅ…
心地
よい。
暖まった体で歩を進めよう。
この気分なら
イルミネーションを見るのもありだ。
筋肉よ
今年も
年が明けたな。
ハッピー
ニュー
イヤー。
~正月の挨拶~
また
行きたい
~書きながらヨダレ出てくるのグルメ~










