冷たいキャラメルマキアートを飲みながら
お気に入りの海岸に向かう
途中の中心部は煌びやかで、
車の騒音や灯りにつかれてしまう。
タクシーが連なって停車している
細道を抜けると、海の匂いが近づいてくる
夜の暗い海は、ずっと深く、ずっと暗く、
すぐそばにあるように見える
海辺で飲む予定だった
キャラメルマキアートが、もう少しの所で
カラン カラン、
と何度か音をたてる。
冷たい氷と微かな甘いキャラメルの味が
自分の喉を物足りなさそうに通る。
お気に入りの音楽を流し、
その曲ごとに
色々な思い出を思い浮かべながら、
消えて無くなってしまえ
心の中で諦めをつけてくれ
次に進んでくれ
もやもやしながら、海に願うように、
海に全て流れてしまえばいいのに