「あんぱん」第118回~第24週「あんぱんまん誕生」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「あんぱん」第118

第24週「あんぱんまん誕生」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

のぶ) 今日は皆さんに面白い

 お話を聞いてもらいたいと

 思います。68ページを開い

 てください。

 

八木の呼びかけで集まって

くれた子供たちに、のぶは、

「アンパンマン」の読み聞

かせをすることにしました。

 

のぶ) 開けたかな?

 このおじさんは、

 アンパンマンといいます。

女の子) アンパンマン?

のぶ) うん。

男の子) 変な名前。

男の子) ねっ、変だよね。

のぶ) では、「アンパンマン」

 の始まり始まり~。

 

**********

 

のぶ) 「荒れ果てて、砂漠のよう

 になった土地に、ほんの数人の

 子どもたちが、なんにも食べる

 ものもなく、死にそうになって

 いました。もう最後かと思う時、

 空のむこうに、小さな点が現れ

 たかと思うと、みるみる大きく

 なって、近づいてきました。ア

 ンパンマンだ!アンパンマンは、

 こげ茶色のマントの下から、や

 きたてのアンパンを、子どもた

 ちの上に落としました。『しっ

 かりするんだ!死んじゃいけな

 い!私は何度でも、アンパンを

 運んでくるぞ』」。

女の子) アンパンよりアイス

 クリームがいいわ。

子供たち) そうだよ、アイス

 クリーム…アイスクリーム

 がいい! おいいしいよな。

 おいしいよね!

のぶ) アイスクリームもおい

 しいけど、ものすごくおなか

 がすいた時は、あんぱんも食

 べたくならない?

男の子) う~ん…そうでも…。

男の子) 太ったおじさんより、

 スーパーマンの話がいい!

子供たち) そうだよね!

 スーパーマン!

 絶対…スーパーマン。

 かっこいいし。

 絶対かっこいいよね。

(子供たちの騒ぎ声)

 

**********

 

(子供たちが帰った後)

のぶ) あ…。

(八木が来る)

八木) うまくいかなかった

 みたいだな。

のぶ) あ…そんなことないです。

蘭子) 顔にそう書いちゅう。

(片づけを手伝う蘭子)

のぶ) あの八木さん。

 また読み聞かせ、

 させてください。

八木) どうしてそこまで?

のぶ) 自分のためかもしれませ

 ん。目の前の子供たちだけに、

 読み聞かせたぐらいじゃ、何も

 変わらないのは分かってるんで

 すけど…。それでも、「アンパ

 ンマン」をみんなに知ってほし

 くて。

八木) じゃあ、好きなだけ

 やってみればいい。

のぶ) ありがとうございます。

女性) 社長、お客様です。

八木) ああ。

(出ていく八木)

のぶ) ねえ蘭子。

 今日のこと、嵩さんには

 黙っちょってくれる?

蘭子) うん、分かった。

 こじゃんとえい話やね。

 ただ…読者を選ぶっていうか、

 万人受けはせんと思う。子供

 はこの雑誌読まんし。

のぶ) うん…。そうやね。

 どういたらえいろうか。

蘭子) それやったら、思いっ

 きり走るしかないやんか。

のぶ) そうやね。

 よしっ!

蘭子) ハハッ。

 

**********

 

それからしばらくして、嵩が

監督を務めたアニメーション

映画、「やさしいライオン」

が公開され、大きな話題を

呼びました。

 

映画・母親) 「泣いてはダメよ」。

映画・子供) 「だって、だって…。

 とてもやさしいライオンなのに、

 ビスケットが好きなのに…」。

映画・母親) 「どんなにやさしい

 ライオンでも、ライオンは檻の

 中から飛び出すと殺されるのよ」。

映画・子供) 「なぜ?」。

映画・母親) 「それはね、この世

 の中が、人間のために都合のい

 いように出来ているからよ」。

 

**********

 

(上映が終わり、席を立つ羽多子)

(涙をぬぐう、後ろの席の登美子)

羽多子) 登美子さん?

登美子) ごきげんよう。

羽多子) 嵩さんの映画、

 素晴らしかったですね。

 あては今まで見た映画の

 中で一番感動しました。

登美子) それは…結構でしたね。

 ああ…目にゴミが…。

羽多子) あてもです。

 この映画館、ほこりっぽい

 ですねえ。

登美子) ええ。

羽多子) けんど、お母さんのムク

 ムクは、息子のブルブルにあん

 なに愛されて幸せやねえ。

登美子) 言っときますけど、

 私はムクムクじゃなくて、

 ムカムカですから。フッ。

羽多子) あ…。

 

**********

 

昭和48(1973)年

 

のぶ) 「『私はアンパンマンだ』。

 『アンパンマン』」。

 

それから3年。

のぶは、その後も、

嵩には内緒で、読み聞かせ

を続けていました。

 

のぶ) 「『いや、マンガの

 本にも出てない』」。

 

**********

 

(改名された八木の会社

「KYURIO(キューリオ)」

 

一方、嵩は、八木の会社から

創刊された、「誌とメルヘン」

の編集長として、忙しい日々

を送っていました。

 

応募のあった中から選んだ詩

を載せる、新しい雑誌です。

 

嵩) 八木さん、僕の無茶な

 願いを聞き入れてくれて、

 感謝してます。

八木) 始めたからには、責任

 を持って、やり遂げろよ。

嵩) はい。

八木) みんなも引き続き

 手伝ってやってくれ。

一同) はい。

アキラ) それにしても柳井編集

 長、どうして投稿雑誌じゃな

 きゃいけなかったんですか?

嵩) あ…それは、僕も弟に勧め

 られて、投稿したことをきっか

 けに、人に読んでもらう喜びを

 知って、今がある。昔の自分み

 たいな、若い新人たちに発表の

 場を作って、夢を応援してあげ

 たかったんだ。

八木) お前も人を育てる世代に

 なったというわけだ。

嵩) そんな、かっこいいもん

 じゃないですよ。

粕谷) 柳井、すごい反響だぞ。

 「感動しました」とか、「私の

 詩も載せてくれ」とか、そん

 な電話ばかりだ。

嵩) ああ、よかった。

粕谷) 何がよかっただ。ただで

 さえ忙しいのに仕事増やしや

 がって。

嵩) 申し訳ありません。

粕谷) お前のこと言ってるんだ

 よ。これ以上忙しくてどうす

 るつもりだ。

アキラ) 漫画家、詩人、作詞家、

 絵本作家、映画監督。おまけに

 今度は編集長ですからね。

粕谷) しかし、こんなぜいたく

 な投稿雑誌は見たことないぞ。

八木) こいつのワガママを全部

 聞いてたら、そうなるだろ。

嵩) すいません、ほんとに。

八木) 商業主義に毒されること

 はない。大量に売れることは

 ないと覚悟してる。だが、全

 く売れなければ…。

嵩) 分かってます。

 1号で潰れますね。

八木) そうならないように、

 頑張れ。

嵩) はい。ほんとに、

 ありがとうございます。

八木) それと…「アンパンマン」

 は? 続きは描かないのか?

嵩) 諦めたわけじゃないんです。

 描きたいと思っています。

 でも…でも、何か…何か一つ

 足りないんですよね…。八木

 さんが「アンパンマン」を気

 にするなんて、意外ですね。

八木) フッ。

 

**********

 

<銀座の喫茶店>

健太郎) 「少女の頭の中で、

 トランペットは高鳴っている。

 それなのに、なぜ、トランペ

 ットは鳴らないのだろう」。

嵩) 健ちゃん、音読やめてね。

たくや) 「でも、けんめいに

 吹つづける」。

嵩) うん、たくチャン…。

健太郎) かっこよか詩ぃやんか。

 なんば言いよっとよ、そん顔で。

嵩) 顔は関係ないでしょ。

健太郎) 柳井君、この「けんめ

 いに」の「けん」は、健太郎

 の「けん」で…。

嵩) うん。

健太郎) 「めい」は、「メイコ」の

 「めい」なんやろ?

嵩) うん、そんなわけないでしょ。

健太郎) よかねえ。柳井君は

 詩ぃば書く才能があって。

嵩) そうかな…。

健太郎) 俺は…もうすぐ定年退職

 ばい。強制的んゴールやもんね。

嵩) 何言ってんだよ。いくつに

 なっても挑戦はできる。

健太郎) なんね…かっこよか

 やんか。柳井君のくせに。

嵩) 柳井君のくせに…?

たくや) ああ~ああ~。

健太郎) なん、たくチャン。

 そんな、じいさんみたいな、

 ため息つきよってからくさ。

たくや) いや、かみさんとね、

 うまくいってなくて。

嵩) あ、2番目の奥さん…。

たくや) 3番目です。

健太郎) さ~。

たくや) いや~。

 難しいですね、結婚って。

嵩) そうかなあ。

 まあ、ちゃんと、話し合えば

 分かり合えるよ。

たくや) 別居中です。

嵩) …ごめん。

 

**********

 

(キューリオのオフィスを

出て、廊下を行く嵩)

のぶ) 「やきたてのアンパンを取

 り出しました。『いらないよ、僕

 はおなかがいっぱいだし、それ

 に、アンパンより、ソフトクリ

 ームの方がいい』。『ソフトクリ

 ームか、キャンディはないの?』。

(会議室をのぞく嵩)

のぶ) 『私はアンパンだけしかもっ

 ていない。さあ、もういかなくち

 ゃ』。アンパンマンは、ヒラリと

 とびだちました。ほんとうはヒラ

 リじゃなく、ヒョロリでした。一

 度おっこちそうになってから、や

 っととびあがり…」。

女の子) あ…見たいテレビが

 始まっちゃうので…。

のぶ) そう。気を付けてね。

 また来てね。

(女の子を目で追う、廊下の嵩)

のぶ) えっと…どこまで読んだ

 かな? あっ、ここだね。「一度

 落っこちそうになってから…」。

 おしまい。今日はここまでに

 しましょう。来てくれてあり

 がとう。本は椅子の上に置い

 といてね。

男の子) 早く行こう、

 早く行こう。

女の子) 何かよく

 わからなかったね。

男の子) 怖かった…。

男の子) さよなら~。

のぶ) さよなら。

 また来週もやるから、

 是非来てね。

嵩) のぶちゃん。

のぶ) 嵩さん…。フッ…。

 

**********

 

<帰り道>

嵩) いつから?

 初めてじゃないでしょ。

のぶ) ごめんなさい、

 勝手なことして。

嵩) 何言ってんだよ。

 ありがとう。

 でも、アンパンマンは、

 ほんとに人気がないね。

 フッ。

のぶ) ううん。

 私はいつか、アンパンマンは、

 高い空を飛ぶと思うちゅう。

 高い空をどこまでも…。

 その時が来たら、世界中の人

 が認めてくれると思う。

 私、諦めんきね。

 

**********

 

そんなある日、

懐かしいお客さんが、

訪ねてきました。

 

(チャイム)

のぶ) は~い!

東海林) やあのぶ。

 しばらくやにゃ。

のぶ) 編集長!

東海林) ハハハ…。

のぶ) え…。

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

「サンリオ」が「キューリオ」に。

ついに「誌とメルヘン」が出た~。

私にとっては、あんぱんまんより、

「誌とメルヘン」の方がなじみが

あるのよね。そして東海林さん!

かっこいいシニアになってるよ~。

 

アニメ「やさしいライオン」が、

09月20日15:00から、NHK-Eテレ

で放送されます。お見逃しなく!

 

 

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