「舞いあがれ!」第64回~ お前がやってることはその場しのぎの親切やねん | 日々のダダ漏れ

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舞いあがれ! 第64
第14週「父の背中」
お前がやってることは

その場しのぎの親切やねん

 

 

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2009年

 

IWAKURAは、

リーマンショックの影響で、

経営危機に陥っていました。

 

浩太) みんな聞いてくれ!

 新規の仕事や!

 太陽光発電の機械に使うねじや。

 ただ…普通3か月かかるとこ、

 1か月半で頼むて言われた。

一同) え~。

浩太) きつい注文やけどな、成功したら、

 かなり大口の取り引きになんねん。

 やってくれるか?

一同) はい!

 

**********

 

(IWAKURAの表に立つ悠人)

悠人) さて、この工場、

 なんぼになるやろか。

 

**********

 

舞) あっ、お兄ちゃん?

悠人) 何やその格好。

舞) 今、工場手伝ってんねん。

 商品のこん包してる。

悠人) へえ~。

舞) お兄ちゃん来てくれたんやな。

悠人) 仕事で近くまで来たしな。

 ついでや。

舞) そっか。

 工場、案内するわ。

悠人) うん。

 

**********

 

(悠人と工場に入る、制服姿の舞)

舞) 広いやろ?

 人も機械も増えたから、いろんな

 ねじ作れるようになってんで。

悠人) 相変わらずうるさいな。

舞) お兄ちゃん昔から工場の音

 苦手やもんな。

悠人) うん、匂いもな。

 お前よう平気で働けんな。

舞) うん。私は好きやで。

 あっ、笠巻さん、章にいちゃん。

 兄が帰ってきました。

笠巻) オホホホホホ。

章) 誰かぁ思たわ。

笠巻) 久しぶりやな。帰ってきたんか。

悠人) はい。仕事でちょっと。

笠巻) どや。親父さんが作った工場は。

 立派なもんやろ。

悠人) この機械、

 なんぼぐらいするんですか?

笠巻) 1500万や。これが5台ある。

悠人) へえ~…。

舞) お兄ちゃん事務室行こ。

 今やったらお父ちゃんおるわ。

悠人) 腹減った。うめづ行ってくるわ。

舞) え? えっ、何で? お兄ちゃん。

 ちょ…。晩ごはん家で食べてな!

章) 何しに来たんやろ?

 

**********

 

<夜・岩倉家>

悠人) もういけんの?

浩太) ビールも飲めると

 思うねけどな…。

めぐみ) あかんよ。

浩太) ほら。な? 

 医者より厳しいねんで。

悠人) ああもうええって。

浩太) まあまあお前は飲め。

 工場に新しい仕事が来たお祝いや。

舞) はい、お兄ちゃんどうぞ。

 これ私が作った。食べてみて。

悠人) えっ、舞が?

舞) うん。本場、帯広の味やで。

めぐみ) うん、おいしいで。

悠人) ホンマに言うてんの?

(笑い声)

(豚丼を食べる悠人)

悠人) うまいやん。

舞) やろ?

めぐみ) 悠人、

 もっと、帰ってこられへんの?

浩太) ようこっち来てんねやろ?

 大阪には来てんねんけど、

 予定詰まってんねん。

 飯は仕事先の人と食べるし。

浩太) 仕事先てお前、投資家かいな?

悠人) まああと訪問先の

 企業の経営陣とか。

浩太) うん。

悠人) 仕事の話はええねん。

(リビングに金色の宇宙人)

悠人) へえ~あれまだ飾ってんねや。

めぐみ) うん、毎日見てたら、何や、

 かいらしなってきてな。

悠人) 売ったらええのに。

 今プレミアついて、俺が買うた時の

 10倍以上の値段すんで。

めぐみ) え~。

舞) 10倍?

悠人) そんな驚くことちゃうやろ。

 俺が目ぇつけたもんは大抵

 値段が上がんねん。

舞) すごい…。

めぐみ) せっかくもろたもん、

 売られへんやん。

悠人) やせ我慢せんと売ったら

 ええのに。工場も。

めぐみ) 悠人。

浩太) 工場てお前、何の話や。

悠人) まだ新しいし機械もきれいやん。

 今やったら買い手もつくやろし。

舞) お兄ちゃん。

悠人) リーマンショックのあと、倒産し

 ていく会社いっぱい見てきた。ここら

 の工場もいっぱい潰れてんねやろ?

 なあおやじ。損切りて知ってる?

 値下がりした株、見限って売ること

 やねんけど。

浩太) それがどないしたん。

悠人) 大抵の人間がこの損切りが下手

 でなぁ。損失が出てんのに、いつか巻き

 返せるはずや思て自分を信じて売ろう

 とせえへん。ほんで損失が膨らんでくね

 ん。なあおやじ。借金増えてってんねや

 ろ。傷が浅いうちに、工場売んの考えた

 方がええんちゃうん。

浩太) 悠人も知ってるはずや。うちの工

 場は、長い時間かけてちょっとずつ大き

 してきたんや。従業員らと力合わしてな。

 一人一人が経験積んで、技術磨いて…。

 みんなで一歩ずつ進んできたから、今

 のIWAKURAがあんねん。それを売る

 やてお前…。簡単に言うてくれるな。

 お金なんかにはかえられへんのじゃ。

悠人) 分からんおやじやな。

浩太) お前こそ何で分かれへんね。

悠人) 何でみんな損切りでけへんか

 教えたろか。自分の失敗認めんの

 が怖いからや。

浩太) 何?

悠人) そやからおやじも現実に向き

 合って、工場売んの考えたらどうや。

浩太) 株なんかと一緒にすんな。

悠人) 話にならん。

 金にかえられんとか甘いこと言うて、

 結局おやじは現実見る勇気ないねん。

舞) お兄ちゃんやめて。

めぐみ) お父ちゃんの気持ち考え。

悠人) はあ? 俺が悪いん。

 心配して言ったってんねん!

浩太) いらんお世話や、帰れ!

悠人) 言われんでも帰るわ!

舞) お兄ちゃん。

 なあ…ちょっとお兄ちゃん!

めぐみ) 悠人!

 

**********

 

(大量に残ったおかずを保存容器に

 移し替える舞)

舞) 何でお兄ちゃん、お父ちゃん

 といっつもぶつかんねやろ。

めぐみ) 悠人も、家のこと、

 心配してくれてんねやろけど…。

 あんな言い方したら、

 お父ちゃん、傷つくやんか。

舞) そやけど、お兄ちゃんも

 傷ついてんのとちゃうかな…。

 

**********

 

<カフェ・ノーサイド>

津田) あっ、いらっしゃいませ。

悠人) アイス頂戴。

津田) アイス。

悠人) うん。

(舞の前に座る悠人)

悠人) 何べんも呼び出すなや。

 俺忙しいねん。

舞) ごめん。けど、こないだは、話す

 時間なかったやんか。お父ちゃんと

 けんかして、すぐ帰ってしもて。

悠人) 俺のせいちゃう。

舞) お兄ちゃんも、心配して、来て

 くれたんやろ? 力になりたいって、

 ちゃんと、伝わるように言うたら

 ええやん。

悠人) そんな話やったら帰る。

舞) 待って。座って。

 あんな、お兄ちゃん。

 一緒に、考えてほしいねん。

 工場、立て直す方法。

悠人) 断る。

舞) 何で?

悠人) おやじが今やらなあかんのは

 被害を最小限に食い止めることや。

 これ以上借金が増えんうちに工場

 売んのが一番ええ。

舞) なあお兄ちゃん。私ら、ちっちゃい

 頃から、お父ちゃん工場で働いてた

 やろ。朝から晩まで、休みの日も…。

 そうやって、工場、ちょっとずつ大きく

 して…。いつか、飛行機の部品作る

 って夢に、一歩ずつ近づいて…。

 その大事な工場売れって言われても、

 お父ちゃんは売れへんと思う。それだ

 けやないで。お父ちゃんは、工場で働

 いてはる人らのこと考えて、なんとか、

 このピンチ乗り切ろうとしてんねん。

 工場売ってしもたら、みんな、働くとこ

 なくなるやん。家族みたいにずっと一

 緒に働いてくれた人らやのに。

悠人) 甘いなぁ。

舞) え?

悠人) おやじがどんだけ工場のことを

 大事に思ってようが関係ない。利益

 が出されへん会社は潰れるしかない。

舞) 何でそんな冷たいんよ。

 ひと事みたいに。

悠人) お前にとってもひと事やろ。

舞) ちゃうよ。工場のために、できる

 ことは何でもやりたい思てる。そや

 から、商品こん包の仕事始めて…。

悠人) それはお前の自己満足やろ。

 お前来年にはパイロットになって家

 出ていくんやろ。そのあと工場がど

 うなんのか考えたことあんのか?

 お前がやってることはその場しのぎ

 の親切やねん。どうせ手ぇ離すん

 やったらはなから助けん方がええ。

 無責任やぞ。ほな行くわ。

 ああそれ舞にやって。

津田) は?

 

**********

 

(舞の前に置かれたアイスクリーム)

久留美) 舞?

 アイスえらいことになってるで。

舞) ああ…。

久留美) あ…

 柏木さんと何かあったん?

舞) あっ、ちゃうよ。

 たまにメールしてるし。

久留美) メールだけ?

舞) うん。向こうは、入社準備で

 忙しいやろし。

久留美) あんなぁ、遠距離恋愛いうん

 はな、こまめな連絡が絶対いんねん。

舞) そうなん?

久留美) うん、患者さんが言うてた。

 舞は、電話して声聞きたいって

 思えへんの?

舞) 思う。

久留美) 電話し。

舞) うん。

 

**********

 

(回想)

悠人) お前来年にはパイロットになっ

 て家出ていくんやろ。そのあと工場が

 どうなんのか考えたことあんのか?

 お前がやってることはその場しのぎ

 の親切やねん。どうせ手ぇ離すん

 やったらはなから助けん方がええ。

 無責任やぞ。

 

(航空学校の時の写真を見つめる舞)

(電話をかける舞)

電・柏木) もしもし、舞?

電・舞) うん。柏木さん、今大丈夫?

 

**********

 

新年、あけましておめでとうございます!

 

のんびりペースになると思いますが、

なんとか細々と続けていけるように、

頑張り過ぎずに、頑張りたいです。

どうぞ、今年もよろしくお願いします!

 

 

さて…工場の機械の値段を尋ねる悠人兄ちゃん。

借金を返済するために、工場もしくはせめて機械

を売るべきだと考えているんだよね。実際、どれぐ

らいのお金になるのか、自分の目で確かめようと

工場まで来たのだろうけど。伝わりにくいよねぇ…。

 

損失が出てんのに、いつか巻き返せる

はずや思て自分を信じて売ろうとせえ

へん。ほんで損失が膨らんでくねん。

なあおやじ。借金増えてってんねやろ。

傷が浅いうちに、工場売んの考えた方

がええんちゃうん。

 

うんうん。悠人の言っていることは、正論で真っ当。

銀行はもちろんのこと、笠巻さんも機械を売っても

いいと言っていたし。悠人は悠人なりに、心配して、

現実的な提案をしているだけ。でもそれが家族で、

何を考えているのか自分には理解できない息子、

から言われると、素直に聞けない父親の立場とい

うか、気持ちも分かってしまうのが…つらいところ。

 

悠人) 何でみんな損切りでけへんか
 教えたろか。自分の失敗認めんの
 が怖いからや。
浩太) 何?
悠人) そやからおやじも現実に向き
 合って、工場売んの考えたらどうや。
浩太) 株なんかと一緒にすんな。
悠人) 話にならん。
 金にかえられんとか甘いこと言うて、
 結局おやじは現実見る勇気ないねん。

 

悠人は、浩太の人情論も、十分わかってて、現実

的な話をしていると思う。めぐみと舞は、そんな浩

太の気持ちに寄り添うだろうことも。でも、現実的

な視点も必要だし、理想を言っているだけでは潰

れてしまうのも事実。浩太の気持ちは分かるけど、

私もきっと、悠人側の人になってしまうなあ。そし

て言い方がきついと言われてしまうんだろうなあ。

 

めぐみ) 悠人も、家のこと、
 心配してくれてんねやろけど…。
 あんな言い方したら、
 お父ちゃん、傷つくやんか。
舞) そやけど、お兄ちゃんも
 傷ついてんのとちゃうかな…。

 

傷つけないように話すには、事態は悪すぎる状

態だと思うけどね。舞だけが…悠人の気持ちを

分かってくれる。悠人もそう思っているのかもね。

いつも舞の電話には出るし、会ってくれるしねw

 

お前来年にはパイロットになって

家出ていくんやろ。そのあと工場が
どうなんのか考えたことあんのか?
お前がやってることはその場しのぎ
の親切やねん。どうせ手ぇ離すん
やったらはなから助けん方がええ。
無責任やぞ。

 

これ、実はずっと思ってた。最後のとりでという

のなら、ずっと続けていける人が、最低一人は

継承していかないといけないんじゃないのかと。

 

浩太が経営力、そして「運」を持っている人なの

かがいまいち分からないので…今後の展開を

読み切れないけれど、浩太とめぐみがもう少し、

悠人を分かろうとしてくれたらいいなあと、思う。

 

 

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