「半分、青い」第147回～律の真ん中で、律を呼ぶ～の巻 | 日々のダダ漏れ
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日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる～く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「半分、青い」第147回～律の真ん中で、律を呼ぶ～の巻

「半分、青い」 第147回
第25週 「君といたい！」
律の真ん中で、律を呼ぶ～の巻

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

津曲）　羽根を二重構造にする事に

　よって、渦を消して、そよ風のよう

　な扇風機を作る事に、おとうさんは

　成功した訳だ。
修次郎）　へえ…何かすげえ。
津曲）　すごいってお前…照れるなあ。

　おとうさん照れるな、

　そういう事言われると…ハッ！
（入り口で微笑んでいる鈴愛）

修次郎）　誰？

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

＜スパロウリズム＞

鈴愛）　あっ、こんにちは。初めまして。

修次郎）　初めまして…。

津曲）　修次郎。あの…こちら、

　あの、楡野鈴愛さんという方だ。

　うちの息子です。修次郎。

鈴愛）　お父さんには、

　お世話になってます。

修次郎）　あっ、お父さんの会社の人？

鈴愛）　はい。

　お父さんの下で働いてます。

　お世話になってます。

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

＜カフェ＞

津曲）　いやしかし本当助かりました。

　ありがとう。

鈴愛）　いい息子さんじゃないですか。

津曲）　ハハッ。

　学校あんまり行ってないんだけどね。

鈴愛）　どうにかなりますよ。

　こんないい曲作るんだもん。

津曲）　あ…。

　鈴愛ちゃんいいね、おおらかで。

　ハハハハハハッ。

鈴愛）　津曲さん、実は、

　相談があるんですけど。

津曲）　ちょっと何それ？

　さっきの嘘、バーター？ 取引？

鈴愛）　あっ、いえいえ…。

　あの、そよ風の扇風機を、量産してく

　れそうな工場紹介してほしいんです。

　生産ルートが決まってないと、銀行も

　相手してくれないし、投資家も見つか

　らない。

津曲）　う～ん、工場ねえ…。

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

＜岩堀製作所＞

岩堀）　へえ～そよ風の扇風機。

鈴愛）　お願いします。

岩堀）　これ、うちで作れって？

　ハハハハハッ…。

　資金あんの？ 本当売れんの？

　売れなかったら、

　うちに金払えないって訳でしょ？ 

　お嬢ちゃん、この業界、長いの？

鈴愛）　チヤホヤ粉とか、

　ま～あかん袋とか。

岩堀）　え？

鈴愛）　あっ、いいです。

　売れます！ そよ風の扇風機！

　赤ちゃんがず～っと浴びてても大丈夫

　だし。あっ、例えば、高齢な病人の方

　にも優しいんです。軽井沢の高原に降

　り立った時に、ふわっと吹いたような。

　私たちと一緒に、夢を見ませんか？

岩堀）　フフフフフフッ…。

カツシ）　ん？ 何それ。

　そよ風の扇風機？ 面白そうじゃん。

鈴愛）　えっ！

カツシ）　親父もさ、ず～っと大手に使わ

　れて、たまにはこういう冒険してみた

　方がいいんじゃないの？ 出資とかし

　ちゃえば？

鈴愛）　えっ、出資！？

岩堀）　聞いたような口きいてんじゃな

　いよ、お前は！ このバカチンが！

　三流大学５年もかかって出て！ 出来

　損ないを俺が雇ってやってんだよ！

カツシ）　へっ、こんなチンケな工場、

　やってらんねえんだよ！

岩堀）　何だとコノヤロー！

鈴愛）　あっ！

　あっ、あっ、やめて下さい！

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

＜スパロウリズム＞

（パソコンに向かっている鈴愛）

律）　うわ～。ああ…。

　鈴愛、埼玉の工場どうだった？

鈴愛）　う～ん…ちょっと。

　まあ、行ってすぐには。また通うよ。

律）　俺が悪いんだな。このそよ風の

　扇風機がガシッと出来ていれば、

　もっと相手方を説得出来るんだと

　思う。鈴愛、迷惑かけるねえ。

　申し訳ない。

鈴愛）　あんさん、何を言うてまんねん。

律）　あ…何それ？

鈴愛）　いや、何かお芝居かと思って。

　こういうのあるよね。

　一杯の、かけそば、的な？

　何かこう…夫婦が、手を取り合って、

　貧乏ながら、頑張る、みたいな。

　あっ、まあ、夫婦じゃないけど。

　程遠いけど。

律）　程遠いか。

鈴愛）　あっ、ごめん。カンちゃんの学童。

　今日はみいバアバもむうバアバも

　来れないから。

 

２人は、現実の厳しさを知ります。

そよ風の扇風機は、仕事。

仕事という怪物は、

お金を食べて生きていきます。

お金が底をついたら、

潰れるしかないのです。

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

電・晴）　ほうや。写真や。

　写真始めたんや。

電・鈴愛）　写真…？

電・晴）　弥一さんがな、

　写真教室始められたんや。

　今、携帯でも何でも写真撮るやろ。

　ちょっとした事で、上手な写真が

　撮れるんや。

電・鈴愛）　へえ～。

電・晴）　あんたにも見せたりたい。

　大地とか上手に撮れた。

　あとはな、みんなで金華山登って、

　野鳥撮ったりする。

電・鈴愛）　ほう～。あっ、お母ちゃん、

　もう、体、大丈夫なんか？

電・晴）　大丈夫や。

　貴美香先生も幸子さんも来とる。

　あっ、あと、ブッチャー君とこの

　西園寺さんもな。

 

（回想）

富子）　メルシーちゃん、

　チーズでございます。

 

電・晴）　話してみるとな、

　面白いんや、西園寺さん。

電・鈴愛）　ブッチャーのお母さんやろ？

　分からんもんやな。

電・晴）　ほうや、鈴愛、分からんもんや。

　人生は、面白いわ。あっ、ほんな事より、

　あんた、そよ風の扇風機、どうなった？

　いつ出来る？

電・鈴愛）　ん？ あ…うん。

　もうすぐや。楽しみにしとって。

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

＜朝＞

鈴愛）　えっ、カンちゃんが審判？

花野）　うん。

　ドッジボール大会の審判。選ばれた！

鈴愛）　おお。それでこれ？

花野）　うん。

鈴愛）　いや、これじゃみんな、

　へな～ってなっちゃう。ちゃんとした

　ホイッスル買っといてあげる。

花野）　うん。かっこいいやつね。

鈴愛）　はい。

花野）　ごちそうさまでした。

鈴愛）　は～い。あっ、ママ。

　今日のワンピースもかわいいけど、

　ちょっと足りない。これつけてけば？

（マグマ大使の笛を差し出す花野）

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

＜スパロウリズム＞

（入り口の戸に鍵がかかって

 いないことに気付く鈴愛）

（窓辺のソファーで眠っている律）

（そばに立つ鈴愛）

（律に毛布をかけ直す鈴愛）

（律の寝顔を見る鈴愛）

（唇に近づく鈴愛）

（目を開ける律）

（離れる鈴愛）

（鈴愛の手を握る律）

律）　おはよう。

鈴愛）　おはよう。

律）　今何時？

鈴愛）　８時。まだ早い。

（毛布を持ち上げる律）

律）　入る？

（律の腕の中に入る鈴愛）

鈴愛）　何これ…。

（鈴愛を抱きしめる律）

（笛を手に取り、笛を吹く鈴愛）

鈴愛）　律…。

（まどろんだまま鈴愛を抱きしめる律）　

鈴愛）　律の真ん中で、律を呼ぶ。

　…なんちって。（涙）

（クラクションの音）

鈴愛）　音は怖い。

律）　ん…。

鈴愛）　左が聞こえないから、

　何の音かすぐ分からなくて。

　音は怖く。風はやさしく。

（律の胸に顔をうずめる鈴愛）

鈴愛）　律はあったかい。

律）　そう？

（鈴愛を見る律）

（目をそらす鈴愛）

（そっと顔を上げ、律を見る鈴愛）

（唇を重ねる２人）

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
 

ざわわ～ざわわ～…じゃない、ぞわぞわする～。

 

律）　入る？
鈴愛）　何これ…。
　（ピー ピー ピー）
　律…。
　律の真ん中で、律を呼ぶ。
　…なんちって。
　音は怖い。
律）　ん…。
鈴愛）　左が聞こえないから、
　何の音かすぐ分からなくて。
　音は怖く。風はやさしく。
　律はあったかい。
律）　そう？

 

何だこれｗ キュンキュンできる人が羨ましいよ。

まあね、絵面はきれいだからね。ここだけ切り

取って見れば、美しいと思うよ。ここに至るまで

がちゃんと描かれていれば、キュンとできただ

ろうとは思う。でもまあ、20代だね、このシーン

が許されるのは…。結婚して子供もいる不惑の

男女だからねぇ。２人ともずっと独身だったなら、

40歳でも、いや40歳だからこその胸キュンにな

ったかもしれないのにね。フラれるのが怖いっ

ていうより、便利なコマを失うのが惜しかっただ

けなんじゃね？としか見えない鈴愛。だって…

いつでもＯＫ、常にロックオン状態だった訳で。

鈴愛がずっと欲しがっていたのが見え見えだっ

たせいで、ソウルメイトなんて言い訳がちゃん

ちゃらおかしいという事が証明されてしまった。

 

鈴愛と律の中の人のせいで、だまされてしまう

けど、リアルな40歳でこのシーンを想像すると、

このシーンの気持ち悪さ、違和感が見えてくる。

リアルな40歳に当てはめてみると、たとえば…

鈴愛が森三中の黒沢かずこ、律がナイツの塙

に置き換えてみると、よく分かる。２人とも顔立

ちは悪くないけど、俳優さんではない分リアル

な40歳に近いんじゃないかと。（ちなみに２人

とも好きですよ～）40歳には40歳に相応しい、

胸キュンラブシーンがあるはずなのよ。あさが

来たの雁助とうめにキュンキュンしたように…。
 

おのれを客観視できないまま年を取るとこうな

るっていうか、自分しか書けない人が、己の感

性をアップデートしないまま年を取るとこうなっ

てしまうという現実。どんだけ下手くそなんだ！

 

もったいないもったいない。佐藤健と永野芽郁

の無駄遣い。素直にキュンキュンしたかったよ。

特別な恋が見たかったのに。ぶち壊しだよ～！

 


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