「高嶺の花」第4話 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「高嶺の花」

 


第4

直人) 何か、芸術家に憧れてる

 とこ、あるんですかね。

もも) どういうふうに?

直人) う~ん、何ていうか…。

 俺ら凡人には見えない、違うもの

 が見えてるって感じがして。

もも) まぁ、その分、まともなものが

 見えてないってこともあるかも。

直人) えっ?

もも) だまされやすいっていうか、

 人を見る目がないっていうか。

 年を取ってからは、家族に見放さ

 れたり、独りぼっちで寂しい死に

 方してる人が多いんじゃない?

 それこそ、心が病んだ揚げ句、

 孤独死っていうの?

直人) 孤独っていうより…

 孤高っていうか。

 普通の人とは違うんですから、

 そういうのもちょっとカッコいい

 じゃないですか。

もも) 何がカッコいいの?

直人) えっ、だって…。

もも) だって、

 誰にも理解されないのよ?

 苦しいだろうし、切ないだろうし、

 かわいそうじゃない?

直人) まぁ、そう言われると。

もも) それを、変なミーハー感覚

 でカッコいいとかステキとか、

 バカみたいなこと言ってて

 恥ずかしくないの?

直人) でも、ほら、

 名前が残るじゃないですか。

 ずっと作品が残って、死んだ後も、

 語り継がれるっていうか。

もも) はぁ?

 死んでるのにそんなのうれしい

 なんて思わけないじゃない。

 作品なんて、どうでもいいし。

 神様がもう一度生まれ変わるか

 って聞いても、冗談じゃない!

 勘弁してよ、もうたくさんだって。

 そういうつらい生き方した人たち

 ばっかなのよ、きっと。

直人) でも…たくさんの人感動させ

 るって、なかなかできないですし。

もも) だから! 別に、感動とか考え

 て創作するわけじゃないの。流行

 に左右されない普遍的なものを作

 ってる人たちはね。商売人じゃない

 んだから。

直人) 普遍的なもの?

もも) 空とか、海とか、愛とか、

 心とか花とかよ。

直人) なるほどね。

もも) そうよ。例えば、今新しいもの

 だって10年後には古いわけ。流行

 を追いかけるほど情けないものは

 ないって本能的に知ってるのよ。

直人) 暑いな…窓閉めて、冷房…。

もも) 暑い中食べるからスイカでしょ!

 寒い、北極で震えながら、スイカ食う 

 バカどこにいんのよ! まぁ…クマは

 食うのね、シロクマは。

直人) 何か…

 機嫌悪いみたいですね。

もも) ん?

直人) いや…。女性は…。

もも) ハッ!

 「あの日」とか言ったら、ぶつよ?

直人) いや…すいません。

 何か俺、知らずに地雷を…。

もも) バ~ン! 踏んだかもね。

直人) すいません。何か…。

もも) いや…私がおかしかった。

 何か…ケンカ吹っかけたみたい

 になっちゃって。ご…ごめんね。

直人) フフ、いや…。

もも) 何がおかしいの?

直人) あの…。

もも) えっ?

直人) 俺、女の人と2人っきりで、

 みんな、何話すんだろう、って

 思ってたんですけど…。

もも) いやおかあさんと

 ずっと話してたじゃない。

直人) いや、それは、

 おふくろですから。つまり、あの、

 変に異性を意識すると緊張して。

 ホント、何話すんだろうって。

 俺、無理かもって。でもももさんは、

 勝手にしゃべってくれるんで…。

もも) 勝手に?

直人) あ…要するに、楽だなって。

もも) そう?

 

**********

 

直人) 「一度目のキスは、まぐれ」。

 まぐれ…。

 

**********

 

直人) うちの親父はしなかったよ。

もも) 分かんないよ。

 おかあさん、陰で泣いてたかもよ。

直人) そんなことあったなら、

 必ず俺に話してますよ。思い出

 語る時間は余るほどあったから。

もも) まぁそりゃそうね。

直人) 世の中で、そういうの面白がって、

 ことさらワイドショーとかでやってるだけ

 で、俺そんなにたくさんの人が浮気して

 るとは思わないな。

太郎) いやいやいや…

 してる! してるって!

幸平) いやどこまでが

 浮気かにもよるけどな。

直人) 俺は、しないよ。

もも) うわっ、宣言しちゃったぷーさん。

 マジか、もう酔ってる?

直人) だって、されたら嫌ですから。

もも) ん?

直人) 相手にされたら嫌なことを、

 どうして自分はできます?

 愛してるのに。

 

**********

 

もも) 早退してきた。

直人) すいません。

もも) 何が?

直人) いや…。

 俺、何か、ダサいっていうか…。

もも) カッコいいよ。

直人) えっ?

もも) ぷーさんのお父さんも、

 ぷーさんも。

(直人にキスするもも)

もも) 二度目のキスは、何だろうね?

 おやすみ。

 

**********

 

もも) 自分がされて嫌なことはしない。

 愛してるから。

 

**********

 

もも) あのコには無理よ。

市松) そうばかにしたものでも

 ないかもしれんぞ。

もも) ばかになんかしていない。

 こっち側に来るのは

 無理だと言っているの。

市松) 心がな、素直過ぎるか。

もも) ええ。

市松) 清さと濁り。愛と憎しみ。

 そうして、たゆたう光と影。

もも) 月島の神髄。

市松) お前を憎めと言ったよ。

もも) 私は争うつもりはない。

 誰とも。特に妹とは。

市松) それを決めるのはお前か?

もも) みんなを不幸にする。

市松) くだらん。

 不孝になる奴は

 もともとそうした魂なのだ。

 空っぽなのだ。例えば、

 同じ劣悪な環境下に育っても、

 一方は犯罪者になり、

 一方は世界を救う。

 その人間の根底にある、

 魂の問題だ。

もも) 選ばれた人間にでもなったつもり?

 家元になると、そうやって

 全てを見下すようになるの?

 そうなら私はならない。

 そんな人間になりたくない。

 もしも、お母さんが…。

 私のママが生きてたら…。

市松) 母親の話はするな。

もも) 娘が望まない苦しみを、

 ママが生きてたら、

 絶対に私に強いるはずはない。

市松) やめんか。お前の母親は…。

もも) ななを、家元に。

 今の、心がキレイなままの、

 ななを、家元に。

市松) あり得ん。

 ままごとのような事を言うな。

もも) 選択肢はない。

 私は華道を辞めます。

市松) またざれ言を。

 お前には、花を生けることしかできん。

 それはよく分かったはずだ。

 色恋で周囲が見えなくなるような愚か

 者を、今は軽蔑しているはずだ。

 耳元でささやかれる色恋の言葉など、

 全て偽物と思い知ったはずだ。

 

(回想)

直人) 相手にされたら嫌なことを、

 どうして自分はできます?

 愛してるのに。

 

もも) もう一度…。

 信じてみることにする。

 お家元。いえ…お父さん。

 もう一度だけ。

 

**********

 

(雑誌の載っているももを見る直人)

直人) 高嶺の花…。

 

**********

 

なな) 振り回されたくない。

龍一) んっ?

なな) 姉にひどいこと言っちゃったの。

龍一) 実際そういう部分はあるんだろう。

なな) そんなこと思ってない。

 お家元が…。

龍一) おねえさんを憎めと?

なな) 口に出して、言葉にして…。

 お姉ちゃんを切りつけろと。

龍一) そうか。

なな) ねぇ、そんなふうにしなくちゃ

 華道は極められないの?

龍一) たゆたう、光と影。清さと、濁り。

なな) もう一人の自分って何?

 映ってるのは偽物ってどういう意味?

 私には分からない。

 何もかもさっぱり分からないの。

 だって、そんなのって…。

龍一) エスパーじゃねえんだから、

 目に見えねえものが見えるはずね

 えだろ。俺も昔、言ったことあるよ。

 でもそいつは、逆に驚いたような顔

 して俺に聞いたよ。「龍一、君は本

 当に見えないの?」って。

 ほらそこに!!

なな) キャッ!

龍一) ハハハ…怖がりだな。

なな) 冗談なの?

龍一) いいや。ホントのことさ。

 そこに座って。

なな) えっ、何?

龍一) いいから。

なな) えっ、ちょっと…。

龍一) シ~。

(ネクタイで目隠しをする龍一)

龍一) 逆も真なりなんだ。

なな) えっ?

龍一) さぁ、生けてごらん。

 アシスタントは俺が務めます。

 

**********

 

インターホン・もも) どうぞ。

もも) 月島ももにございます。

直人) フフッ、フフフ…。

 ハハハハ…。

もも) ハハハ…!

直人) ハハハハ…!

もも) ハハハ…。フフフ…。

 

**********

 

(回想)

節子) 女はね、世の中に、

 2種類いるのよ。奪う女。

 持ってるものは何でも奪われる。

 お金も子供も…。最後には保険

 かけられて、もしかしたら命まで。

 そういう女からはね、とっととお逃げ。

 もう一方は、与える女。

 それこそ、何でもかんでも与えようと

 ささげようとしてくれる。

 男が、その価値に見合うなら、

 それこそ、身も心も。

 フフ…自慢じゃないけどね、

 かあさんも与える女だったよ。

 ああ、そりゃもう、

 まるで、竜宮城だよ、ハハ…。

 

もも) 男は、最初の男になりたいと思い、

 女は、最後の女になりたいと思うって。

直人) そうなんですか?

もも) でも、私は、欲張りだから。

 あなたの、最初で、最後の女になる。

 もしも裏切ったら、ちょん切るから。

 …な~んて。

直人) あの…。

もも) ん?

直人) 部屋、暗くしてもいいですか?

もも) 女子か。

 

**********


芸術家の特殊性を語る家元。レベルが違い

過ぎて比べたくないけれど、ちょっとだけ朝

ドラとかぶるところがあるなあと。芸術家な

ら色恋など俗なものに溺れるなという家元。

映画のために家族は邪魔だと離婚する男。

インスパイアーされても、溺れるなってこと

なのだろうけれど。芸術家は孤独であるべ

きなのか?孤高である事はマストなのか?

芸術家じゃないから…私には分からない。

 

相手にされたら嫌なことを、
どうして自分はできます?
愛してるのに。

 

それな! でも、浮気されても嫌じゃない人

もいるから困る。同じ倫理観を持つ同士じ

しゃないと、この論理は通じないのよね…。

逆に私は嫌じゃないからと言ってグイグイ

来るやからもいるからホント油断できない。

 

女には、2種類の女がいるらしい。奪う女と、

与える女。実際には、何もしない女もいると

思うけど。こういうところ、野島伸司っぽいw

 

抱いてやるぜ的に男前なももと、部屋を暗く

してと言っちゃう女子なぷーさんに萌え~♪

 

 

●「高嶺の花」HP

 

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「高嶺の花」第3話

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「高嶺の花」第5話

「高嶺の花」第9話

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