「半分、青い」第11回~つくし食堂が泣き虫食堂になってまう | 日々のダダ漏れ

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「半分、青い」 第11
第2週 「聞きたい!」
つくし食堂が泣き虫食堂になってまう

 

 

鈴愛) 全く何も聞こえない! 

 ショックだ! 草太、何て言った?

草太) 姉ちゃんかわいい。

鈴愛) 嘘つけ!

草太) 姉ちゃん、これやる。

 グルグル定規。

鈴愛) えっ、これ、欲しかった!

 

 

草太) お小遣い余ったから。

 

(回想)

 

**********

 

(川のほとりで、左耳に耳栓をする律)

 

 

律君は、

鈴愛に近づこうとしていました。

 

 

**********

 

<萩尾家>

和子) ほしたら…これと、これね。

 

 

晴) ありがとう。

和子) 先生言っとったよ。

 今度本人連れてきてって。

晴) あ…でも、ウーちゃんが…。

和子) ああ、あんまり、賛成してない?

晴) まあ…。

和子) うちもそうやよ。本当は反対なの。

 お金もかかるしね。律の喘息に、効い

 てるかどうかも、実際のところは分から

 んし。私の気休め。

晴) うちも…お医者さんには、はっきり、

 もう左の耳、戻らないって言われたん

 やけど。何かね、何かしんではおれん。

和子) 鈴愛ちゃんは、どんなふう?

晴) うん。あの子は、いつもどおりやな。

 

**********

 

<川船乗り場>

鈴愛) 律んちは、とんびが鷹を産んだ。

おじさん) ほう。

鈴愛) お父さんは、普通の写真屋さん

 なのに、律は天才。誰よりも頭がいい。

おじさん) お嬢ちゃん、

 こりゃまた失礼やな。

鈴愛) うちは、カエルの子はカエル。

おじさん) ハハハハッ。

 そりゃええわ。カエルか。

鈴愛) おじちゃん。

おじさん) ん?

鈴愛) 鈴愛は、

 左の耳が聞こえんくなった。

おじさん) ん? カエルやなかったか?

鈴愛) 私の名前は、鈴愛です。

おじさん) マイ ネーム イズ スズメ

 ってやつやな。

 

**********

 

(鈴愛を乗せ、船を漕ぐおじさん)

おじさん) そういえば、うちのおかあ

 ちゃんも左耳聞こえなんだな。

鈴愛) 本当か!?

(立ち上がる鈴愛)

おじさん) 危ない危ない。

鈴愛) 悪かった。

(座る鈴愛)

おじさん) 戦争やけどな。

 柳ケ瀬の空襲で、こっち側に爆弾

 落ちて…。ほやけど、片耳だけで

 済んでもうけ物やった。

鈴愛) やっぱり、左の耳に、

 こびと、いたか?

おじさん) 何やお嬢ちゃん、

 そんなの聞こえるの?

鈴愛) うん。たまに、左の耳でお祭り

 やっとるみたい。大勢で騒いどる声

 みたいなのが聞こえる。

おじさん) うちのは、そんな面白い

 事言わなんだなあ。バケツの底で、

 ザリガニ暴れてるみたいな音がす

 るって言っとったかなあ。

 あっ、おかあちゃんってね、おじさん

 の奥さんや。お嫁さん。もう死んじゃ

 ったけどね。

鈴愛) ごめいふくをいのる。

 何か、間違えたか?

おじさん) いや、合っとる。

 鈴愛ちゃん面白いね。

(川岸に晴の姿を見つける鈴愛)

鈴愛) あっ、お母ちゃん!

おじさん) あっ! 

 た…立っちゃ駄目、立っちゃ!

鈴愛) あ…そやった。

 お母ちゃ~ん!

晴) 鈴愛~!

 あんた何船乗っとるの~!?

 おかあちゃん、鈴愛ここにいる

 かなと思って来てみた!

鈴愛) 何て言った? 聞こえない。

おじさん) おかあちゃんな、

 鈴愛ちゃんがここにいると思って

 来てみたって言っとるよ。

鈴愛) やっぱりな。そう思った。

 聞こえんくても大体わかるな。

 言っとる事。

おじさん) 以心伝心ってやつやな。

鈴愛) いしんでんしん…何それ?

おじさん) 心が通じ合ってるって事や。

鈴愛) お母ちゃ~ん! お母ちゃ~ん!

(川岸で泣いている晴)

鈴愛) お母ちゃ~ん!

晴) 鈴愛~!

鈴愛) お母ちゃ~ん!

 

 

(手を振り合う鈴愛と晴)

 

**********

 

<夜>

 

晴) 代わってやりたい…。

 ピカピカで産んだのに。

 ピカピカの鈴愛やったのに…。

 あの子に、申し訳ない…。(泣)

宇太郎) じいちゃんなんか、両耳やって

 もいい、代わってやりたい、もう、老い先

 短いから、とか言うけどもさ。薬飲むか?

晴) さっき飲んだ。

宇太郎) うん…。

 お白湯でも飲んで、落ち着くか。

 

**********

 

(廊下に鈴愛)

宇太郎) 怖い夢見て、

 おかあちゃんとこ来たか?

鈴愛) うん…。

 

**********

 

<仙吉の部屋>

仙吉) あっ、鈴愛、ここ来い。ここ。

(布団に入る鈴愛)

宇太郎) お父ちゃんも入っちゃおかな~。

 

 

鈴愛) 狭い~。おおっ…。

 この前、草太がグルグル定規くれた。

仙吉) グルグル定規?

鈴愛) うん。あっ、じいちゃんの

 部屋の天井は、魚が泳ぐ…。

鈴愛) ん? どこ?

宇太郎) どこ?

 

 

**********

 

<小学校>

菜生) 鈴愛ちゃん、早く!

鈴愛) うん!

 

 

**********

 

<体育館>

(平均台の上を生徒が歩いている)

豊島) はい、合格。えっと…

 チャイム鳴るまであと5分あるね。

 次、加藤さん。

加藤) はい!

(平均台を歩く加藤さん)

(次は鈴愛の番。時計を見る鈴愛)

(鈴愛を見る律)

(律を見る鈴愛)

(鈴愛を見ている律)

豊島) はい。

 はい、次、楡野鈴愛さん。

鈴愛) はい…。

律) あっ! 先生の背中に、ヤモリ!

豊島) 嫌やん! どこ、どこ!?

律) ブッチャーの方に!

(騒ぐ声)

 

**********

 

<下校時間>

鈴愛) 何で助けた?

律) マグマ大使の笛が、

 聞こえた気がした。

 

**********

 

 

鈴愛) 律、左耳がうるさい。

 ずっと耳鳴りする。

 本当に音がしとる気がする。

 聞いてみて。

律) うん。

 

 

律) 聞こえないけど。

鈴愛) そうか。鈴愛だけか…。

 

 

(鈴愛の右側に座り直る律)

 

 

律) 今まで泣かなかったのに、鈴愛。

 うちのお母さんが、鈴愛ちゃんは

 一回も泣かないんだよ。偉いって。

 晴おばさんがそう言ったって。

鈴愛) 泣く時がなかった。

 泣く時が、見つけられんかった。

 私が泣くと、みんな泣く。つくし食堂

 が泣き虫食堂になってまう。泣き虫

 のお母ちゃんは、鈴愛が泣いたら

 余計泣くに決まっとる。

 

 

律) びっくりしたぁ。

鈴愛) 帰ってもいいぞ。

 

 

律) いいよ。つきあうよ。

(泣き声)

 

(その様子に興味をそそられる鈴愛)

 

 

1980年、9歳になった秋、

私は、左耳の聴力をなくした。

私の世界は、半分になった。

私は、生き物として弱くなった。

両方の耳で音を聞いている時、

世界は、力強くたくましかった。

しっかりそこにあった。

今は、何の音も、かぼそく、頼りない。

足元がぐらぐらした。

心もとなかった。

 

律) 鈴愛、マーブルマシン見に来るか?

 また改良した!

鈴愛) 行く!

 

 

でも、本能が生きようとした。

世界を楽しもうと、していた。

 

 

**********
 

うわ~ダメだ~! こんなの反則だよ~(T_T)

草太、かわいすぎ! 律、マグマ大使すぎ!

ああもう~愛おしすぎて愛おしすぎて辛い。

鈴愛も辛い。鈴愛を愛する人たちも、辛い。

 

代われるものなら代わってやりたい…よね。

親の気持ち、じいちゃんの気持ちが切ない。

 

本当はお母ちゃんの布団にもぐりこんで抱

きしめてもらいたかったのに。鈴愛に涙を

見せたくない晴の気持ち、宇太郎の気持ち。

おじいちゃんの布団に、宇太郎も潜り込み、

3人ではしゃぐ姿があったかくて…泣けた。

一人で泣いているだろう晴さんに…泣けた。

 

以心伝心。鈴愛が助けを呼ぶ笛の音が聞

こえた気がするという律。かっけえよ、律!

 

泣く時がなかった。
泣く時が、見つけられんかった。
私が泣くと、みんな泣く。つくし食堂
が泣き虫食堂になってまう。泣き虫
のお母ちゃんは、鈴愛が泣いたら
余計泣くに決まっとる。

 

律の前で、ようやく本当の気持ちを言えた

鈴愛。うんうん、泣くタイミングなかったよ

ね。だって、みんなが泣きそうな顔をしてる

から…。泣き虫食堂…になってまうものね。

 

泣き出した鈴愛に、余計な慰めをするわけ

でなく、側にいて、鈴愛が興味を引きそうな

事をしてみせる律のさりげないアシストよ!

これは将来、絶対にいい男になるわなぁ~。

 

子供同士なのに、鈴愛の耳に自分の耳を

くっつける律のシーンにキュンキュンした。

大人になった2人の姿が透けて見えちゃ

って。大人になってからこれをやられたら、

キュン死する自信あり!(何だその自信w)

 

もう~何なの? この萌えにあふれたキャラ

集団は。これがベテランのやり方かっ!w

今日の全てのシーンが好き過ぎる。みんな

が好き過ぎて、ずっと泣きっ放しだった…。

 

でも、本能が生きようとした。
世界を楽しもうと、していた。

 

一緒に世界を楽しもう! 頑張れ、鈴愛~!

 


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