「わろてんか」第147回~福笑い、笑う門には風太来たる~の巻 | 日々のダダ漏れ

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「わろてんか」 第147
第26週 「みんなでわろてんか」
福笑い、笑う門には風太来たる~の巻

 

 

昭和20年(1945年)3月13日 大阪

 

てんたちの疎開中、
大阪は、大空襲に見舞われました。

 

**********

 

<滋賀・米原>

トキ) 天満の風鳥亭に電報打って、

 もう1週間もたつのに…。

てん) おトキ、風太に言われたやろ。

 「俺には笑いの神さんがついてる

 から大丈夫や」て。その笑いの神

 さんへのお供えもんは何え?

トキ) うちらの笑いです。

てん) どんな時でも、わろて暮らせば、

 また会える。わろてわろて、ぎょうさん

 お供えしよ。そしたらきっと、風太は

 大丈夫や。

(笑い声)

飛鳥) まだまだ。最後は口。

 口は…そうだな。そこに置いて…。

(福笑いをしている飛鳥と藤一郎)

飛鳥) あ~ずれた。もうちょっと右。

 アハハハ! 外してええよ。

(笑い声)

飛鳥) これやったらギョロ目の鬼さんや。

藤一郎) ホンマや、鬼さんや!

てん) 子ぉらの方がよう覚えてるわ。

トキ) ホンマですな。

 うちがこんな暗い顔してたらアカンわ。

つばき) 私も、隼也さんの

 ご無事祈って、笑います。

てん) なあ、福笑い、

 みんなでやらへんか?

飛鳥) うん!

藤一郎) うん!

トキ) ほな、

 うちからやらしてもらいまひょ。

てん) え~!

トキ) 貸してくれるか? おおきに。

てん) 楽しそやなぁ。飛鳥ちゃん、渡し。

トキ) 何からや、まず。

飛鳥) 目!

トキ) 目。目…この辺か?

(笑い声)

トキ) ん? あとは?

飛鳥) これが片方の目。

治平) 大阪がどないな事になったか、

 知ってるやろ!

てん) はい。そやから、

 こうやって福が来るように…。

治平) ええ加減にせえ!

 そんなに笑いたかったら、

 今すぐこっから出ていき!

 

**********

 

(庭で薬草を干す治平)

 

**********

 

りん) 治平さんも昔はよう笑うお人

 やったんやけど。孫の洋平さんを

 兵隊さんに取られてしもてから、

 全く笑わはらへんようになって…。

 この辺りも、もう何人も南方やビル

 マで戦死してはるさかい。毎日、

 胃が痛いらしゅうて。

 

**********

 

(井戸端で薬を飲む治平)

治平) ああ…。(ため息)

 

**********

 

(治平の作業を手伝うてん)

てん) うちの息子も、戦争に行ってる

 んです。今、どこにいつかも分かり

 まへん。ホンマは、苦しゅうて、苦し

 ゅうて、毎日泣きたいくらいです。

 けど、泣いて、あの子が喜ぶとは

 思えまへん。昔、病で亡うなった

 うちの兄が言うてたんです。

 「人間いうんは、お金や、地位や、

 名誉を競い合い、果ては戦争もする、

 アホな生きもんや。人生いうんは。

 思いどおりにならへん。つらい事だら

 けや。そやからこそ、人間には笑い

 が必要になったんや」て。「つらい時

 こそ笑うんや。みんなで笑うんや」。

 笑えばきっと幸せになれるて、そう

 言いたかったんや思います。

治平) 笑う門に…

 「笑う門には、福来たる」か。

てん) へえ。

 

**********

 

(離れで一人福笑いをしている治平)

治平) 大成功。

 おっ…ハハハハハハ!

 オモロイ顔やな、これ。

 こら楽しいわ。ハハハハハ!

(戸が開く音)

飛鳥・藤一郎) あっ!

治平) あっ!

(福笑いを隠そうとする治平)

飛鳥) おじいちゃん、それ面白いでしょ。

治平) うん、面白いな!

 おじいちゃんと一緒に、やろか。

飛鳥・藤一郎) うん!

藤一郎) やろ! やろ!

飛鳥) これつけてやるんです。

治平) これ?

 そうか。そうかそうか。

(手ぬぐいで目隠しをする治平)

 

**********

 

新平) 何や、え?

ミツ) 何何? もう。

(盛り上がっている声)

(笑い声)

治平) 面白い…面白い。

藤一郎) おじいちゃんへったくそやな。

てん) あ!

治平) あ!

つばき) すんません。

新平) お父ちゃん…。

 

**********

 

てん) 今日はお大根尽くしの晩さんです。

藤一郎) うわ~すごいわ。

治平) 晩さんか。よう考えたな。

 ほな、頂こか。

飛鳥) おじいちゃん、その前に、

 笑いの神さんに…。

(手をたたく飛鳥)

飛鳥) 頂きますやで。

治平) そうか。じゃあじいちゃんも、

 洋平が、元気で帰ってきますように、

 笑いの神さんに、拝んでみようかな。

てん) ほな。

(手をたたく一同)

一同) 頂きます。

新平) ハハッ、うまいな~。何や、

 豪勢なもん食べてる気分や。

ミツ) ごちそうさんです。

りん) 姉さんの味や。

(戸が開く音)

てん) 美味しいなぁ。

風太) アカン…何か食わしてくれ。

トキ) あんた!

飛鳥) お父ちゃん!

風太) おお…。飛鳥か。

 おトキちゃん、元気やったか?

トキ・飛鳥) (泣)

風太) お父ちゃんな、お前らの笑顔

 見るまで死んだらアカンて思たら、

 助かった…。

 笑いの神さんが、助けてくれた…。

 

**********

 

風太) 大阪も東京も空襲で、

 北村の寄席は全滅や。天満は、

 風鳥亭の辺りだけ焼けてもうた。

 持ってこれたんは、これだけや。

(すすで汚れた風鳥亭の看板)

(看板を手に取るてん)

(正座する風太)

風太) てん、すまん。

 ホンマにすまん。

(頭を下げる風太)

てん) アホ。こんなもんのために、

 命張ったんか。

風太) いや、この看板は、俺ら北村

 の社員と、芸人全員の夢の証しや。

てん) うちは風太が、

 無事やっただけで十分や。

 リリコさんや、残った皆さん…?

風太) 分からん。空襲で皆、

 バラバラになってもうて…。

 あちこち捜し回ったんやけど、

 見つからんかった。

 俺は、明日の朝、ここ出て、

 また大阪戻る。

トキ) また行くん?

てん) ここにいた方が安全や。

風太) いや、風鳥亭は、

 芸人らの目印や。

 あいつら帰ってきた時に、

 誰もおらんかったらアカンやろ。

 みんなの無事を祈って、

 またわろてな。

 

そうして、風太は、

リリコたちを捜すために、

再び、大阪に戻っていきました。

 

**********

 

「わろてんか」を楽しくご覧になってる皆様
は、この先は華麗にスルーでお願いします。


笑う門には福君…ではなくて、風太来たる。

よかったね、風太。心配してなかったけど。

わざとらしい危機一髪な画面より、生きて

帰ろうと思ったところを見せてほしかった。

そういうところが見せ場なのにね。残念!

 

何だろう。つらい時こそ笑おうっていうのは

わかるんだけど…わろてんかの描き方が、

何か引っ掛かるというか、素直に受け入れ

られない。押しつけがましく感じるのよね。

わろて、わろて、わろてんかと、とにかくし

つこい。信じる者は救われる。笑っていれ

ば救われる、幸せになれるとまるで、宗教

のようだ。てんが教祖のわろてんか教…。

 

そもそも、泣かせることより笑わせること

の方が難しい。笑えと言われて笑えるも

のじゃない。つらい時も、悲しい時も、爆

弾が降ってきても、焼け野原になっても、

笑えと言っているようで、ものすごく違和

感がある。その違和感のもとがなんなの

かずっと考えていたのだけれど…たぶん、

笑顔でいよう、無理してでも笑顔をつくろ

うということなら、素直に聞けた気がする。

笑えと強要されるのと、笑顔でいようと提

案されるのとでは、心の持ちようが違う。

 

お笑いを生業とする人の話だというのに、

まったく笑えないドラマな上に、セリフで

は、笑え笑えって…。最終回に向かって、

わろてんか教の布教活動が痛すぎる…。

いい加減、笑いの強要、やめてんか~!

 


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