「監獄のお姫さま」第5話~母性 | 日々のダダ漏れ

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「監獄のお姫さま」

 

 

第5話~母性

この子を守りたい!

女囚たちの育児日記



<2017年12月24日>
吾郎) こんばんは。
 江戸ミルクCEOの、板橋吾郎です。
 ご覧のとおり、私はおばさんに誘拐
 され、拘束されている。
一同) おばさん!?
長谷川) 一旦止めまーす。
吾郎) おばさんだろ。
 おばさんでいいでしょ、もう。
カヨ) よくない。
 おばさんなんて書いてないじゃん。
千夏) 誘拐犯って書いてんじゃん。
 なに勝手にルビ振ってるの。
洋子) さては運命と書いて
 さだめと読むタイプだね。
吾郎) 「誘拐犯に誘拐され」じゃ
 重複してるでしょうが。
カヨ) 69番願います。更生するぞ。
一同) 更生!

(相談し始める一同)
カヨ) じゃあ、もうここは、
 「おばさん」でいいです。


**********

<2017年12月24日>
吾郎) 私は今、おばさんに誘拐され、
 拘束されている。爆笑ヨーグルト姫
 事件の裁判のやり直し、それが
 おばさんの要求である。
カヨ) 「犯人」は「犯人」でいいでしょ。
長谷川) 止めまーす。
千夏) 何でわざわざ変えるの? 
 悪意を感じる。
洋子) さては島の人と書いて
 しまんちゅと読むタイプだね。
長谷川) てかホントに
 アップするんですか?
ふたば) しますよ。再審の必要性を
 世にアピールするんです。
長谷川) どうかな。
明美) 何よ、死んだ目をした検事さん。
長谷川) 再審請求って、年間どれくらい
 認められるか知ってます? 2件ですよ。
 1年でたったの2件。思いつきでやって
 できるもんじゃないの。しかもおばさん
 たちが。
明美) おばさん!?
カヨ) すいません。こんな子じゃなか
 ったんですけど。ちょっと酔っ払って、
 調子に乗ってるみたいでね~。
長谷川) ねえ~。
千夏) 先生。
ふたば) はい、何? 18番。
千夏) おばさんってワードに反応
 してガーッていく時、先生は反応
 しないんですね。
ふたば) えっ? ああ。
洋子) 私もそれ気になってた~。
 ノリ悪いよね。
カヨ) そうそうそう、その時間
 「私は、待ち」みたいなね。
ふたば) ごめん。えっ、だって私、
 入ってる? 入ってないよね?
長谷川) 入ってないと思ってるん
 だろうなって思ってましたよ。
ふたば) うん? 
 それは、入ってるってこと?
吾郎) だから今何の時間だよ。
千夏) 嘘でも入って下さい。
 でないと、テンション下がる~。
カヨ) こういう事で、女の友情って、
 ヒビが入りますからね。
ふたば) はい。じゃ、次からいきます。
明美) で、何でしたっけ、
 死んだ目をした検事さん。
長谷川) おばさんが。
カヨ) それ…。
千夏) だから~。
明美) 全然遅ーい。
洋子) 声ちいせえし。
ふたば) ごめん、難しいよ。
 だっておばさんじゃないし。
カヨ) 今度遅れたら懲罰ね。
ふたば) はい。
カヨ) 続けて。
長谷川) 再審、身柄拘束して、無理
 やり自白させたって無駄。有罪が
 無罪にひっくり返るような、決定的
 な証拠が出てこないと。
ふたば) そこを引っ張り出すのよ、
 お宅が。
長谷川) えっ、自分っすか?
明美) そう。
 そのために呼ばれたんやで、自分。
長谷川) えっ、目、死んでます?


**********

<2012年・夏>
ふたば) 体重は、2611グラム、母子とも
 に健康との事。早ければ1週間後には
 戻ってきます。大切な小さな命、みんな
 で守っていきましょう。
一同) はい。
明美) あと1週間で勇介に会える。
リン) 何だっけ? 有名なスケベ?
悠里) 勇気とお節介。
ふたば) それから56番。
悠里) えっ、あっ、はい。
ふたば) 今すぐ私物をまとめて
 準備寮へ。仮釈放です。
悠里) タイミング悪っ。


**********

カヨ) ずいぶん突然なんですね。
千夏) すぐ出られるわけじゃない
 けどね。釈放準備寮で1週間、
 社会復帰のリハーサルがあるの。
カヨ) もう会えないのか。
 ちゃんとお別れ言いたかったな。
千夏) そうさせないために突然知らせ
 るの。シャバで連絡取り合って、また
 悪事に手を染めたりしないようにね。
カヨ) そっか。もう会わないほうが
 いいですもんね、うちら。


**********

ふたば) えっと、ちょっと長くなります
 が、私が美容師の資格を取ったいき
 さつを聞いて下さい。私の両親は公
 務員で、父は栃木に単身赴任してい
 ました。2カ月に1回、父に会いに行
 きがてら、栃木の美容院で髪を切っ
 てもらうのが私はとても楽しみでした。
 なぜなら、そこに、お気に入りのお姉
 さんがいたからです。シャンプーがと
 ても気持ちよかったのと、産毛をちゃ
 んとそってくれたのと、襟元の毛を払
 ってくれるのが、とても気持ち良かっ
 たんです。母さんがパーマあててる間
 は、折り紙とかで遊んでくれました。
 でも、ある時、栃木へ行ったら、大好
 きなしー姉ちゃんがいなくなっていた
 んです。「仮釈放」、って言葉が聞こ
 えてきました。今ではその意味が、い
 いことっていうか、めでたいことだっ
 て分かるけど。子供だったし、もう会
 えないと思うと悲しくて。はい、69番。
カヨ) 刑務所の美容院って外の
 お客さんも入れるんですか?
ふたば) うん。その代わり相当安いよ。
 2年くらいして、久しぶりに父に会いに
 行った時。今でも思い出す。その時の、
 悲しいような、うれしいような、何とも
 いえない表情。当時はその意味も分か
 らなくて。嘘。ごめん、分かってました。
 何となく。途中まで彫った入れ墨とか、
 注射の痕とか、見てたし。聞いちゃい
 けない。聞いたらかわいそうだって。
 そんなだから、子供の頃から夢だった
 美容師の免許、取ったはいいけどなじ
 めなくてね。チャラチャラしてんじゃん。
 剣道やってたし、公務員のほうが食い
 っぱぐれないし。それで、刑務官にな
 りました。ところで、いいの? 69番。
 ここ美容コースだよ。
カヨ) はい。
ふたば) ここだとあんた、
 ぶっちぎりで最年長だよ。
カヨ) ハハ…ホントだ。
 でも時間あるし、やってみます。
ふたば) あっそ。
カヨ) はい。誰かのしー姉ちゃんに
 私もなります。
ふたば) フッ。


**********

しのぶ) はい、だっこしてあげて下さい。
カヨ) いいの? え~っ。
しのぶ) もちろん。
カヨ) かわいくて涙出てくる。
明美) 母性よ。馬場カヨのたまってた
 母性が、ドバドバ出てるのよ~。
洋子) 私なんかかわいくて、
 おしっこ漏れそう。これも母性?
刑務官) トイレ行きなさい。汚い。
洋子) 例え話だろうが、アバズレが。
 ねえ、勇介~。


**********

<2017年12月24日>
吾郎) 私だよ。勇介は、しのぶと
 私の間に生まれた子だ。
一同) やった~!
ふたば) イェ~イ、イェ~イ!
千夏) とうとう白状したわね、社長。
長谷川) やりましたね、馬場カヨさん。
カヨ) 本名やめてよ。撮れた?
長谷川) はい撮れてません。
一同) えぇっ!?
長谷川)  いや、
 動画って電池くうんすよね。
 えっ、撮れって言われましたっけ?
カヨ) 言った。
吾郎) 残念でしたね、馬場かよ。
カヨ) 撮り損ねるわ、本名バラスわ、
 あんたポンコツか!


**********

ふたば) 114番は未婚です。その場合
 でも、生物学上の父親に親権はある
 のでしょうか?
しのぶ) 未婚の場合、親権は自動的
 に母親になりますよね?
ふたば) 調べたのね。
しのぶ) すいません。でも彼には
 頼れないし、頼りたくないんです。
北見) 親御さんは?
しのぶ) 父は、事件のショックで入院
 中で、母はその介護をしてます。
北見) だったら、乳児院に。
しのぶ) 嫌です。
中谷) 出所して引き取れば、
 一緒に暮らせるんだよ。
しのぶ) クスリや窃盗なら2、3年で出
 れるけど、私は満期で12年。仮出所
 も8年以上先だと言われました。
 今だけなんです。一緒にいられるの、
 1歳半までなんです。
ふたば) そうなったのは誰のせい?
しのぶ) えっ?
ふたば) 自分のせいでしょ?
 勝手に罪犯して、勝手に子供産んで。
中谷) まあまあ、若井先生。
ふたば) 甘ったれんじゃないわよ!
 うちら大人の世話でパッツンパツン
 なんだよ。要介護の万引き常習犯
 とさ、自己中のシャブ中とさ、その上、
 生後一週間の赤ん坊? あ~無理!
 労働基準法に触れるわ。休み取り
 たいわ。休み取ってジェラート食べ
 たいわ。
護摩) まあまあまあ…ねっ。こんな風
 にさ、管理するほうも、されるほうも、
 基本ギスギスした場所だから、教育
 上よくないし。他の受刑者にも影響が
 あると…。
ふたば) そうでしょうか。
護摩) ええええ、えっ?
ふたば) 所内に赤ちゃんがいることで、
 逆に、他の受刑者にいい影響や、
 癒やしを与えるのではないですか?
護摩) 何? 君、どっち?
ふたば) 現に、同室の受刑者も、ベビ
 ーシッターの資格取得に向けて勉強
 を始めています。これだけでも、いい
 兆候といえるのではないでしょうか?
 母性に目覚め、親子の絆に目覚める
 ことが、再犯防止につながるのでは
 ないでしょうか。もちろん、人員補充
 はマストです。休み取れないし。それ
 によって、万全な保育体制が組めれ
 ば、まさに、自立と再生の女子刑務
 所として、全国に先駆けて、モデルケ
 ースにもなり得ます。
護摩) それは、斬新ってこと?


**********

姫は、
退院4日目から工場に出ました。
その間、経理工場の女囚が、
交代で勇介の面倒を見ました。

夜泣きがひどい時は、
ベビーシッター志望の二人が
サポートしてくれました。


**********

<2017年12月24日>
洋子) 男だよ。
 イブはほら、遠距離の彼と。
明美) ああそう、ほらあれ、
 新潟の、一流ほら何だっけ。
 一流サイコパスじゃなくて。
ふたば) パティシエ。全然違う。
洋子) 夜中に日産マーチ飛ばして、
 新潟まで、会いに行くとはねえ~。
カヨ) こう見えてうちの先生、
 相当ゲスいんですよ。
長谷川) そうなんですか。
洋子) 肉食なんすよ。
 いきなり! ステーキなんすよ。
千夏) 基本立ち食いなんすよ。
ふたば) どっちにしろ終わった話よ。
明美) 大晦日も、
 一緒じゃなかった? 勇介と。
カヨ) あ~そうそうそう、緑のたぬき
 食べて、紅白見たよね。
千夏) そうそうそう、
 和田アキ子で泣いちゃって。
洋子) 美輪明宏で泣きやんで。
吾郎) 我が子を世話してもらっといて、
 こんなこと言うのは酷だけどさ。要す
 るに母親ごっこじゃない、おばさんの。
ふたば) おばさん!?
 えっ、あれ? 私だけ?
吾郎) 塀の中で行き場をなくした、
 哀れな受刑者の母性を、勇介が
 解消してたんじゃないの?
ふたば) ほら、何か言い返しなさいよ、
 あんたたち。
カヨ) だって、
 おっしゃるとおりですもん。
ふたば) えっ?
千夏) 楽しかったよね、母親ごっこ。
 かけがえのない時間だった。
明美) 工場の単純作業も、勇介に
 会いたい一心で乗り切れた。
洋子) 赤ちゃんは私たちを
 色眼鏡で見ない。差別しないし、 
 蔑まないし、同情もしない。
千夏) だから、素直な自分でいられるの。
カヨ) そんな私たちのひそかな楽しみを、
 奪ったのよ、あんたが!


**********

<2013年1月1日>
しのぶ) あ~どんぐり。
 うん? どうしたどうした。はあ~
 子供と一緒に年を越せるなんて。 
 1年前は考えもしませんでした。
明美) そっか、
 去年は、拘置所だもんね。
しのぶ) はい。
 ちょうど妊娠に気づいた頃です。
千夏) 自分が吾郎に
 ハメられたってことは?
しのぶ) 気づいてました。
 だって身に覚えがないんだもん。
 裁判で無罪を主張するか、
 子供を産むか、誰にも相談できず、
 一人で悩んでました。
千夏) 裁判しながら、
 子供を産もうとは思わなかったの?
しのぶ) 産んだことがバレたら、言葉巧み
 に説得されて、この子を奪われてしまう。
 私は弱いから。絶対に安全な場所じゃな
 いと、この子を守れないって。
カヨ) 刑務所が安全?
しのぶ) そう思ったんです。
 それしかないって。
千夏) 確かに。男入ってこれないもんね。
洋子) 姫にとっては、絶対に安全な
 場所かもしれない。熱っ。
明美) えっ、ごめん。
 ビールのつもりで飲んでた。
洋子) 熱かんよ~私、女優よ~。
しのぶ) あ~。こんなふうにバカみたい
 にゲラゲラ笑って正月を迎えるなんて、
 地獄で仏っていうか、刑務所でおばさん
 っていうか。
洋子) おばさん!?
カヨ) おばさん…やめよう。
リン) お前も入ってるぞ。
千夏) えっ、私? 入ってないよね?
明美) 入ってるわよ~。
千夏) え~っ。
カヨ) 守るよ、姫。うちらで、勇介も、
 ここにいる限りは、絶対安全だからね。
明美) そう、おばさんナメたら、
 いかんぜよ。
しのぶ) ありがとうございます。


**********

<2017年12月24日>
吾郎) 子供を奪う? 冗談じゃない。
 そもそも勇介は私の子だ。
カヨ) 未婚の場合、親権は母親が持つ
 の。つまりあんたこそ誘拐犯なの。
吾郎) 被害者だぞ、私は。
 しのぶに殺されかけたんだ。
洋子) まだ言ってる。
吾郎) 親権を持つ殺人犯と、
 親権を持たない被害者と、
 どちらが親としてふさわしい?
明美) 親権を持たない殺人犯が、
 いけしゃあしゃあと。
吾郎) だったら、私が犯人だという
 証拠を示してみろ。
千夏) 18番願います。

(相談を始める一同)

**********

<2017年12月24日>
ふたば) ここで、勇介クイーズ。
吾郎) はあ? クイズ?
ふたば) 正解したら、1本切ります。
 が、不正解なら、1本増えます。
千夏) 第1問、勇介が初めて
 喋った言葉、何でしょうか? 5秒前。
吾郎) え~あっ、ええ…パパ。
 いや、あの、おっぱい、おっぱい。
 いや、あとはシンカイジャーじゃない?
ふたば) 正解は、「てんけ~ん」でした。
吾郎) 何? いや、おいおいおい。
 1本じゃないのかよ。
洋子) 第2問。勇介くん1歳の
 誕生日に出た特別食は?


**********

護摩) 食べながら聞いて下さい。1年
 前にもお話ししたとおり、法律では…
カヨ) うっま。え~やだ、
 毎月こんなの食べてんの?
千夏) しっ!
護摩) 法律で認められてる保育期間は、
 最長でも、1年半です。勇介君も、元気
 にすくすく育ってきて、ますます目が離
 せなくなった。自我が芽生えて、ここで
 過ごした時間を記憶に刻み込む前に、
 施設への引き渡しを検討しましょう。
カヨ) どうしても、お別れなんですか?
千夏) 泣くか食べるかどっちかにして。
カヨ) だって…だって…おいしいわ~。
北見) この乳児院がすぐに
 受け入れ可能だそうです。
護摩) あっそう。
しのぶ) それなんですけど。やはり
 母に手紙を書こうと思います。
千夏) 姫?
ふたば) でもお母さん、
 一度も面会来てないよね?
しのぶ) 絶縁状態です。勇介のことも
 報告してません。でも親子ですもん。
 真実を包み隠さず話せば、きっと…。
 私の味方になってくれると思います。
千夏) 話すって、全部話すの?
しのぶ) 全部です。手紙に書きます。
千夏) 馬場カヨ、姫、全部書くって…。
 いつまで食べてんのよ。
カヨ) だって…思い出作っちゃ
 いけないなんて悲しすぎます。
護摩) そうは言ってないよ。
カヨ) 記憶に刻まれる前にって言い
 ましたよね? 私達は子供の記憶
 に残る事も許されないんですか?
千夏) しょうがないよ。犯罪者だもん。
しのぶ) 犯罪者だから、
 勇介は皆さんに出会えたんです。
カヨ) でも、犯罪者だからって、覚えて
 もらうこともできないなんてさ。
護摩) 私達大人が覚えてればいいん
 です。勇介君は、1歳半になるまで、
 ちょっと高い塀のおうちで、6人のママ
 に育てられました。ねっ。一人一人が
 胸に刻めばそれでいい。
しのぶ) はい。


**********

<2017年12月24日>
カヨ) 実際勇介は、覚えていません
 でした。私達のこと。忘れててくれて、
 ホッとしたけど、何だか悲しかった。
ふたば) 姫から手紙を受け取った
 お母様は、すぐに面会に来ました。


(回想)
しのぶ) 手紙読んでくれた?
民世) だから来たのよ。
 だってこれがホントなら。
しのぶ) あの男にだまされたの。
民世) 勇介ちゃんは、
 本当に吾郎さんの子なの?
しのぶ) (頷く)
 だけどあいつには言ってない。
民世) どうしてもっと早く
 言わなかったのよ。
しのぶ) 勇介をあいつに
 とられたくなかったの。
ふたば) そろそろ終了時間です。
しのぶ) ホントに何も知らないの。
  何にもしてないの。信じて。
民世) 当たり前じゃない。娘を信じ
 ない母親がどこにいますか。
しのぶ) あの男には気をつけて。
 ねえ約束して。勇介を、あの男に
 絶対渡さないって。
民世) 任せて。
しのぶ) 必ず迎えに行くから。1日も早く
 ここを出て、必ず迎えに行くから。それ
 まで、あいつには会わないでね、絶対。


カヨ) そして、2度目のクリスマス。

(回想・2013年12月24日)
カヨ) これ、気持ちだから、あくまでも。
しのぶ) 気持ちだとしたら。
洋子) 重いよね。
 ごめん、でも、軽くならないの。
リン) お供え物、お供え物。
(ケーキが乗った皿がいっぱい)


**********

<2017年12月24日>
ふたば) 最後の問題はポイント10倍です。
吾郎) これ以上、どこ拘束するんだよ。
カヨ) 私達が、自立と再生の女子刑務所
 で、最後に聞いた勇介君の言葉は何だ
 ったでしょうか? お答えください。
 知ってますよね?


**********

(手を振る勇介)
しのぶ) バイバイ。
(手を振るしのぶ)
洋子) 勇介! 
明美) 姐御のこと忘れないでね~。
洋子) ダメよ、忘れなきゃ。
明美) ごめん。忘れていい。元気でね。
民世) しのぶちゃん。ごめんなさいね。

(車の中から出て来る吾郎) 
カヨ) えっ。
千夏) 板橋吾郎…。
吾郎) よいしょ。

(勇介を抱き上げる吾郎)
しのぶ) 勇介っ。
高山) やめなさい。
カヨ) 勇介!
千夏) 勇介!
勇介) ママ~! 

(泣き叫ぶ勇介)
しのぶ) 勇介!
カヨ) 勇介!
ふたば) ダメ!
しのぶ) 勇介! 勇介!勇介~!

 

**********

 

セリフの量が膨大なので、超簡単感想で。

勇介の存在に、たまっていた母性がダダ漏

れ状態の馬場カヨ&おばちゃんたちの図~。

 

赤ちゃんは私たちを
色眼鏡で見ない。差別しないし、 
蔑まないし、同情もしない。

 

だからこそみんな、素直な自分でいられた。

そんな秘かな楽しみを奪ったのは板橋吾郎。

そりゃ許せんわ。頑張れ、おばちゃんたち!

 

 

●「監獄のお姫さま」HP

 

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