「てるてる家族」(再放送)第132回 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「てるてる家族」 第132回

仕事で長崎に来ていた夏子(上原多香子)と照
子(浅野ゆう子)も合流し、静子(田島寧子)の
実家で食卓を囲んで、春男(岸谷五朗)たちは
懐かしい話に花を咲かす。食後のそれぞれの
部屋。春男と照子は今後の和人(錦戸亮)の生
活を心配する。冬子(石原さとみ)は夏子に、人
を好きになれない人間なんているだろうかと問
いかける。翌朝、大阪へ帰る和人を恒夫(松尾
敏伸)は、困った時には連絡して来いと送り出す。
すると和人は…。

**********

拓ちゃんと光ちゃんを見送った後、
私たちは、和ちゃんと一緒に、
お店に戻ってきました。

照子) お帰り。
夏子) お帰りなさい。
春男) 夏子!
冬子) お母ちゃん!
照子) 冬子。あんた。アハハ!
春男) ハハハ…!
冬子) あ…!
照子) 元気やった?
冬子) 元気やった! 何で? 何で?


**********

電・秋子) ほんま? よかった~!
      …うん。…うん。それで、冬ちゃん、
      いつ帰ってくんの? 明日?
      分かった。うん。ほな、気ぃ付けて
      帰ってくんねんよ。
      みんな待ってるよって。
      …うん。…ほなね。

(電話を切る秋子)
秋子) みんな無事やて!
    和ちゃんも一緒に、明日帰ってくるて。
浪利) ああ~よかった~!
春子) 警察には行ったって?
秋子) うん。弁護士の村田さんがついてて
    くれて、ほんま助かったて。
    みんな米原さんのおかげです。
米原) いえいえ。
秋子) ほんま、ありがとう、米原さん。
岡谷) ありがとうございます。
春子) ありがとうございました。
弘子) ほんまに…。
    私から、頼まれへんもんね。
松本) そら、俺からもやな。
一同) ハハハ…!
岡谷) いや~しかし
    よう気ぃ付きはりましたね。
米原) いや、僕は何も…。冬ちゃんの
    友達として、動いただけですよ。
浪利) 今度の事を、
    絵本にしはったらどないですか?
米原) いや、それはどうかな。
松本) そらええわ!   
    ちょっとしたミステリー童話や。
喜介) 工場長、何か俺ら目立ちませんね。
辰造) わしらは、この店のイースト隊や。
    これでええねん。
秋子) あっ 、そや! お母ちゃんと
    夏子姉ちゃんも一緒やねんて!
春子) 何で?
秋子) たまたま、
    九州の方に仕事で行っててんて。
一同) へえ~。


**********

一同) う~ん!
照子) いや~千代子さんのあらかぶの
    お味噌汁はいつ食べても最高やわ。
春男) ほんまやなあ。
照子) 懐かしわ~。
千代子) もう! 前もって言うてきてやっとら
      したらま~だおいしかもんば作って
      待っとったとが。
照子) これがええねんて!
    ねえ? 夏子、おいしいやろ?
夏子) ほんま、おいしいわ。
千代子) ほんなごて、もうこがん立派が夏子
     ちゃんと会えるとは、夢にも思とらん
     たとよね。
静子) きれかやろ?
千代子) ほんなごて、きれかねえ!
夏子) 恥かしわ。
照子) 千代子さんはね、夏子がオギャ~て
    生まれた瞬間から見てくれてはんね
    んよ。
千代子) うん。もうあんた、
     難産で大変やったとよ。
照子) そうやったわ~。三日三晩うんうん
    苦しんでやっと生まれたんやった。
春男) そやったなあ。
冬子) なあ? 私の時は?
照子) 冬子ん時はね、「あれ? いつ生まれた
    んやろか?」て気ぃ付かへんうちにポロ
    ~て生まれてた。ほんまにあんたは生
    まれた時から、手ぇのかからへん子ぉ
    やったわ~。
冬子) 手ぇかけへんかっただけやないの?

(照子に小突かれる冬子)
冬子) …えっ? 何?
千代子) ばってん、照子さんにそっくりたい。
照子) アッハハハ!
照子・冬子) やめてえな! もう…。
夏子) 私は誰にも似てへんかってよかった~。
一同) ハハハ…!
春男) どっちかいうたら父親似やからな。
照子) 似てへんわ。
恒夫・静子) ハハハ…!
恒夫) おい、和人。遠慮せんと、ほら、
    おかみさんみたいにどんどん食べな。
和人) はい。


**********

照子) そしたら和ちゃんは、
    大阪帰っても仕事あらへんの?
春男) せっかく苦労して、
    就職したいうのになあ。
照子) また見つけたらええねんよ。
    若いねんから。
春男) そやな。俺も一緒に見つけてやり
    たいねんけどな。またあいつの事
    やから、気兼ねするかも
分からへ
    んしな。あいつの好きにさしたんの
    が一番
ええのやろな。
照子) フフッ…。あんたはほんまに
    和ちゃんの事かわいいんやねえ。
春男) はあ…何でやろなあ? 和人見てたら、
    歯がゆなんねや。俺らは子供に、恵まれ
    過ぎたからかも分からへんな。あいつの
    口からいっぺんも、
「こうしたい」て、ほん
    まの気持ち聞いた事
あらへんような気ぃ
    してな。冬子なんかとは正反対や。
    親っちゅうのは、ぜいたくなもんや。
    いろんな心配、してみたいもんなんやな。
    あいつの親と、ちゃうのになあ。
照子) それは分からへんよ~。
春男) …えっ?
照子) あっ、そや。
春男) 何や?
照子) これや。
(カバンからてるてる坊主を取り出す照子)
春男) ん…? あっ!
照子) ここに来たらまたこの窓に、
    ぶら下げたかったんや。
春男) 昔…なんぼここにぶら下げたやろなあ。
照子) ほんまや。
    子供の心配すんのは、親のぜいたくや。
    てるてる坊主は、そのぜいたくの数やね。
    一つ一つが、私らの、財産や。
春男) 財産か。
照子) そや。

**********

夏子) 冬ちゃん。何か話して。
冬子) 話?
夏子) 何でもええよ。
冬子) ん…。なあ、夏子姉ちゃん。
夏子) ん…?
冬子) どないしたら、
    人は、人を好きになれんのやろか?
夏子) ん…?
冬子) 人を好きになられへん人間なんて、
    ほんまにいてんのやろか?

(回想)
和人) そやから俺は、兄ちゃんらの事を、
    ほんまに好きになってみたかってん!

夏子) そんなん簡単や。
    自分を好きになったらええねん。
冬子) 自分を…?
夏子) そしたら、人も好きになれる、
    自分が嫌いや思てる時には、
    人も好きになられへんやろ?
冬子) どうやったら、
    自分を好きになれんの?
夏子) 自分に正直になったらええねん。
冬子) 正直に…?
夏子) みんな、自分が大事やろ?
    そやのに、大事に思われへん時は、
    無理してるだけやねん。自分が、
    正
直に生きられへん時だけや。
    勇気出して、自分に正直になったら
    ええ
ねん。そしたらまた、自分を好き
    に
なれる。
夏子) 私は…
    ずっとそうしてきた気ぃするわ。

**********

藤井) 春男! これ持ってき!
冬子) あっ、ハンバーガー?
藤井) そうや。電車の中で食べ。
春男) おおきに。
藤井) 和人君言うたな? 何があっても
    負けたらあかんで。頑張りや!
和人) はい。ご心配おかけしました。
春男) そしたら叔父さん、また。
藤井) うん。
春男) 恒も静子ちゃんも、
    大阪に遊びに来てや。
恒夫・静子) はい。
冬子) ほんまや。今度私のパン食べにきて。
恒夫) おお~楽しみにしてるで。
    あっ、工場長と喜介さんに
    よろしゅう言うといて。
静子) 春子ちゃんと秋ちゃんにも。
    弘子さんにも。
冬子) 分かった。
恒夫) 和人。また困った事あったら、
    いつでも、言うてこいよ。それで、
    仕事見つかったら、連絡して。
    絶対やで。
春男) ほな、行こか! 叔父さん、失礼します。
藤井) 気ぃ付けてな。
和人) 大将!
春男) 何や?
和人) できたら…
    俺、大将と、またパン作りたいです。
    …あきませんか?
    ずっとそう思ってたんです。
    大将と冬ちゃんと、あの工場でパン
    作りたいって。そう思ってました。
    それができたら、
    どんなにええやろかって…。
冬子) 和ちゃん…。
藤井) おい、な…泣くで。泣きまっせ。
春男) 何で、言わへんねや?
    …そんなええ事。
    何で…隠しとくね…? 頼むで!
    工場な、また忙しなってんねん!
冬子) 私がしてん。
春男) 今日からお前は、うちの工場長や。
冬子) ほな、工場長どないなんの?
春男) 工場長は元工場長や。
冬子) ほな、私はどないなんの?
春男) お前は…今日から喜介や。
冬子) い…嫌や! 役と違うやんか!
春男) 頼むで! 新工場長! 新喜介!
冬子) 嫌…嫌やて!
藤井) まあまあ、ええやないか。
恒夫) よかったな。ほんまうれしいわ。
    頑張りや。
和人) 頑張ります!
恒夫) 工場長。
冬子) 工場長。
恒夫) 新喜介!
冬子) 嫌や! 何で!?
    嫌や…! 何なん? もう…。

**********

こうして私たちは、
大阪に帰ってきました。

春男) ただいま! 何やみんな!
    待っててくれたんか。
秋子) お帰り!
春子) お帰り!
弘子) お帰りなさい!
ローリー) お帰り、和ちゃん!
和人) ただいま!
辰造) うん。よう帰ってきたな!
喜介) 心配さしやがって。アホ!
和人) すんませんでした。
春男) あっ、工場長…
    あっ、いやいや元工場長。
辰造) はっ?
春男) 元喜介。
喜介) はっ?
春男) また和人は、うちで働くよって。
    よろしゅう頼むわ。
喜介) ほんまか!? そらええ!
弘子) よかった~。
(拍手) 
辰造) しっかり働いて、
    兄ちゃん待ったらんなあかんで。
和人) はい。
春男) さあさあ、行こ行こ。なっ? うん。
秋子) 冬ちゃんよかったなあ。
冬子) 米原さん。ほんまにありがとう!
米原) いや~僕は何も…。
和人) 皆さん、ほんまに、
    ありがとうございました。
(拍手)

**********

翌日から、
3人の新しいパン作りが始まりました。

パンを作る事は、ささやかだけど、
私は、今の自分を信じる事ができるのです。

**********

和人たちが無事と電話が入って喜ぶ岩田ファミ
リーの片隅で、「何か俺ら目立ちませんね」と妙
に可愛く拗ねる喜介を、「わしらはこの工場のイ
ースト隊や。これでええねん」と、妙に優しくなだ
める工場長のツーショットの絵面はほど遠いの
にまるでBLの構図なのがジワジワきてウケる。

和人について夫婦で語る中、春男が言ったこの、

親っちゅうのは、ぜいたくなもんや。
いろんな心配、してみたいもんなんやな。
あいつの親と、ちゃうのになあ。

セリフに、照子が「それは分からへんよ~」と言
うのだけれど、ピンとこない春男が鈍いというか、
そういう事には疎い父親ぶりが可愛いというか。
ホント、いつか和ちゃんが、岩田家の義理の息
子になったらいいなぁ。お似合いだと思うけど♪

子供の心配すんのは、親のぜいたくや。
てるてる坊主は、そのぜいたくの数やね。
一つ一つが、私らの、財産や。

大切な人の心配ができるのは、ある意味人生
におけるぜいたくなのかもしれない。そんな大
切な人がいるという事が、何より幸せなのかも。

どないしたら、
人は、人を好きになれんのやろか?

人を好きになられへん人間なんて、
ほんまにいてんのやろか?

昼間感じた疑問を、夏子に問いかける冬子。

そんなん簡単や。
自分を好きになったらええねん。

どうやったら、
自分を好きになれんの?

みんな、自分が大事やろ?
そやのに、大事に思われへん時は、
無理してるだけやねん。自分が、
正直に生きられへん時だけや。
勇気出して、
自分に正直になったらええねん。
そしたらまた、自分を好きになれる。

自分はずっとそうしてきたと思う冬子。そうだね。
冬子はずっと自分に正直だった。そして和ちゃ
んはずっと、正直になれなくて、正直になってい
いのかも分からなくて、自分を好きになれずに
いたのかもしれない。和人が本当に望むことを
口に出せないまま、今まできてしまったのかも。

できたら…
俺、大将と、またパン作りたいです。
…あきませんか?
ずっとそう思ってたんです。
大将と冬ちゃんと、あの工場でパン
作りたいって。そう思ってました。
それができたら、
どんなにええやろかって…。

(面と向かっては本音が言えない)和人らしく、
背中を向けたままではあったけれど、春男に
やっと自分の気持ちを伝える事ができた和人。
もう~和ちゃんたら! 顔見て言ってあげて~。

春男と同じ気持ちになってウルウルきている
ところに、藤井の叔父さんが「な…泣くで。泣
きまっせ」と口に出すから、笑ってしまったよ。
もうもうもう~! うれしすぎるじゃないか~!
泣けちゃうじゃないか~! ホントよかった~。

…とそこで終わらないのがてるてるのすごい
ところ。泣かせるどころかサイコーに笑える、
イケてるセリフが待ち受けているなんて…!

今日からお前は、うちの工場長や。
ほな、工場長どないなんの?
工場長は元工場長や。
ほな、私はどないなんの?
お前は…今日から喜介や。
い…嫌や! 役と違うやんか!
頼むで! 新工場長!
新喜介!


和人が工場長はともかく、冬子がまさかの…
喜介!! いや、まさかの、「新」喜介!!!
「シン・ゴジラ」ならぬ…「シン・キスケ」っ!!
何? この神セリフ! マジびっくりするわ~w
面白すぎて腹がよじれる。冬子と夏子のしん
みりした会話シーンからの…「シン・キスケ」!
ジワジワ…どころかグイグイくるわ、この衝撃。

大阪に帰ると、冬子達の子供の頃を思わせる
風車を喜介と秋子が持っていて、頭に風車を
挿したローリーが、和人に「お帰り和ちゃん」と
声をかけ、和人が「ただいま」と答えるところに
ジンときた。ず~っと友達なんだよね、ずっと。
春子と岡谷さん、弘子ちゃんと松本さん、米原
さん、工場長と喜介、秋子とローリー。みんな
が笑顔で迎えてくれる温かさにほっとして…そ
こでまたも「元工場長」と「元喜介」にやられた。
喜介は、喜介なのに…「元喜介」って!!(爆)

自分に正直になった和人の晴れ晴れとした顔
がまぶしい。冬子のミトンがポンと和人の頭に
乗せられるのを見て…顔がほころんでしまう。
あったかい家族。あったかい朝ドラ…ラブ~!

それにしてもやっぱり…今回のMVPはこれ…

シン・キスケ!

何度聞いても笑える…。てるてる家族最高~!


「てるてる家族」関連ブログはこちらから↓
「てるてる家族」関連ブログリスト