「まれ」 第153回
第26週 「希空ウエディングケーキ」
第26週 「希空ウエディングケーキ」
コンクールの結果は・・・大悟が優勝、希は５位の巻
一子） 何しとるが！ 予定にねえがに！
希） 足りんもんやあるげん！
一子） はあ？ 間に合わんかったら失格やよ！
審査員） 残りあと１分です。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
浅井） 間に合いませんね、あれは。
沙耶） （浅井を睨みつける）
圭太） 一徹！
一徹） おお。どうやった。
圭太） うん。なんとか…。こっち何かあったんか。
沙耶） 急に予定にないもん作り出したんです。
圭太） あん！？ ほんでも、デザイン変えていいがけ。
沙耶） ほれは大丈夫ですけど、時間や…。
間に合わんかったら失格です。
審査員） 残りあと、30秒。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
審査員） 10秒。5、4、3、2、1、終了！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
一徹） あれ…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
希） 出来た…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
藍子） ほうけ…分かった。
ありがとう。また結果教えてね。
文） 東京からけ。
藍子） うん。一徹から。
これから審査やって、コンクール。
文） はあ～いよいよやね。
藍子） ほれと…徹さんや来とるらしいって。大悟さん
や会うてんけど、絶対に戻られんって。
文） 本当にあの男は。
藍子） もしかしたら本当に…会われんがかね。
もう…一生。
歩実） バアバ！ ケーキ見て！
匠） バアバ！
藍子） は～い！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
審査
希） ３番、紺谷希です。全体のテーマは、「夢」です。
能登で、パティシエという夢を追う中で、出会った
ものを、それぞれのモチーフにしました。
希） プチガトーのモチーフは、輪島塗です。漆は、手
抜きをしても、上から綺麗に塗ってしまえばだませ
る。だからこそ、だましたらいけない。お菓子にも、
通じると思いました。漆を重ねる輪島塗のように、
このプチガトーにも、漆の実から作った、ムースが
入れてあります。
審査員） 漆の実？
希） 煎った漆の実を、煮出して、お茶にして、ムース
にしました。焼き菓子のモチーフは、能登の塩です。
希） 地道にコツコツ、おてんとさんと風で作る能登の
塩を、バナナと、キャラメルの、アクセントにしまし
た。ピエスモンテは、祭り。神様の歩く道を照らす
キリコは、パティシエの道も、照らしてくれます。
希） 最後に、アントルメのモチーフは、家族です。
希） 素材に使っている、バラと、杏と、アーモンドと、
梅は、バラバラに思えますが、おんなじバラ科な
ので、つまり、家族の食材なんです！ 更に、梅の
コンフィチュールに、昆布のだし汁を混ぜ、郷愁を
誘う、家族の味に仕上げました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（ケーキの飾りつけをしている子供たち）
歩実） バアバもやらんけ！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
審査員） その人形を追加で作ってましたよね。
それは、どうして？
希） 私事ですが、昔、父が、買ってくれた
バースデーケーキに載っていた人形です。
そのケーキが、私の、原点なんです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
審査員） それでは、審査の結果を発表致します。
第３位、４番、高梨明人さん。
高梨） はい！
（拍手）
審査員） 続きまして、第２位、７番、合田和彦さん。
合田） はい！
（拍手）
審査員） 第１位…。
５番、池畑大悟さん。
（拍手）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
浅井） 僕の師匠です。僕の師匠です。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
審査員） おめでとうございます。
大悟） ありがとうございます。
審査員） 池畑さんの、作品は、常に挑戦する、
その姿勢が、作品に色濃く出ていました。
おめでとうございます。
大悟） ありがとうございます。
（拍手）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
希） あの…優勝、おめでとうございます！
大悟） まさかガッカリしてんじゃないだろうな。
希） えっ？
大悟） 上出来だ。
ビリになってもおかしくないメンツだぞ。
希） わ…分かってます。
大悟） 食わせろ。
希） ん？
大悟） お前の菓子だ。早く持ってこい。
希） あっ…はい！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
希） どうぞ。
大悟） まだまだな。早く俺を引退させろ。
希） はい。
大悟） よし。じゃあ食ってみろ。俺様のケーキ。
希） えっ？
希） はあ～！ きれい～！
大悟） 早く食え。感想を言え。
希） はい！ 頂きます！
ん～！ うま～い！
大悟） こっちも食え。こっちも、こっちもだ。
希） はい！
大悟） シェフ！
希） おばあちゃん！
幸枝） うん。なかなかね。
ボンジュール。見てたわよ。
優勝おめでとう、大悟。
大悟） ありがとうございます！
記者） 池畑シェフ、少しいいですか。
大悟） 駄目だ。
幸枝） あら、お話ししてらっしゃいよ。私はいいから。
大悟） ウイ、シェフ！ 失礼します！
記者） では、こちらにお願いします。
希） ありがとうございました！
幸枝） 希のケーキは、これ？
希） これ。どうぞ。
幸枝） やあ！ 元気？ フフフフ。
（希のケーキを食べる幸枝）
幸枝） 55点。
希） 15点も上がった！
幸枝） 腕を上げたじゃない。
希） まだまだやけど…。
どんなパティシエになるがかも、
まだ決まっとらんし。
幸枝） そう？ あなたもう、決めてんじゃない？
希） ん？
幸枝） 自分が作りたいケーキと、
食べてくれる人を喜ばせるケーキ。
昔悩んでたわね。
希） うん。
幸枝） ねえ、希。あなたこのケーキ、
誰を喜ばせようと思って作った？
希） 誰？
幸枝） 誰でもないでしょ？
ただ、自分を表現した。いいの、それで。
食材を生かすために全力を尽くすこと。そして
自分と誠実に向き合ってケーキを作ること。
パティシエにできるのはそこまで。
あとは、食べた人が、どう感じてくれるか。
険しい道よ。でも、素晴らしい道。
大悟も迷いながら、この道を歩いてる。
あなたも行きなさい。まだまだ、これからよ。
希） はい！
「まれ」を楽しくご覧になっている皆様は、
この先は華麗にスルーでお願いします。
最終週にして、ようやくたくさんの綺麗なケーキを見る
事ができたのはよかった。どうせなら、もっとじっくり他
の作品も含めて見せてほしかったけれど…。ちなみに
ＨＰには、他の人の作品の写真も載っていますよ～♪
大悟のアントルメのケーキは美味しそうだったけれど、
希のケーキは魔女姫のマジパンがマジセンス悪すぎ。
漆はだませないという説明を聞きながら、そうそう。演
技はごまかせない。努力してこなかった事をごまかす
ことはできないんだよね～と。視聴者は…だませない。
漆はだませないという言葉が皮肉に聞こえてしまった。
５位という結果も、５５点という点数も、希が天才設定
なんだろうって事は頭で理解していても、肝心の希が
そう見えないんだから、あまりにも嘘くさ過ぎて、なん
だかな…としか思えない。ビリでいいじゃん。他のパ
ティシエさんに失礼だよって思ってしまう。干からびた
ケーキを作っていた、ママさんパティシエコンクール
で入賞さえしなかった希が、たった３ヵ月で国際的な
パティシエコンクールの国内予選で５位に入るだなん
て、ファンタジーにもほどがある～。説得力なさすぎ。
（４位の陸奥五郎（ムツゴロー）の名前に笑ったけど）
たとえば大悟は…本当にケーキが大好きで、ケーキ
一筋のケーキバカだって事が、ちゃんと伝わってくる。
ロベール幸枝を尊敬し、希を認めている事が分かる。
大悟もかなりの変人に描かれているけれど、説得力
を感じさせる演技のおかげで、それほど違和感は感
じない。希に才能があるようには全く見えないけれど、
大悟の言葉はそう思ってるんだろうなぁ…とは思える。
せめて希が、ほんの少しでも、謙虚なところを見せて
くれていたら…あんなデカイドヤ顔じゃなかったら…。
希の天狗のように高い鼻がへし折れる日はなさそう。
最後まで根拠のない自信に満ちた希さまのまま終了。
自分の力の無さを反省するより、どうして私のケーキ
が認められないの？って顔にしか見えないのが残念。
たぶん、ここまで努力が積み重ねられてきていたなら、
今日のシーンは全く違って見えたかもしれないなあと。
つくづく…余計なシーンが多すぎたと。パティシエとし
て精進する姿をもっと描いておいてほしかったと思う。
職業をリスペクトする事もなく、恵まれた環境に、他人
の親切に感謝する事もなく、やりたい放題のヒロイン。
いつの間にか、魔法のようにパティシエの腕は上がっ
た事となり、あとは家族問題を解決するのみ。不思議
なドラマもあと少しで終了。ちょっと嬉しくなってきたｗ
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