「マッサン」第136回~もんぺを脱げない、立ちどまったままのエリーの巻 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「マッサン」 第136回
第23週 「待てば海路の日和あり
もんぺを脱げない、立ちどまったままのエリーの巻


エマ) ねえ、お父さん。
政春) ん?
エマ) 日本は負けたんでしょう? 一体どうなるの?
政春) 何も心配せんでええ。
エマ) 負けた国に平和は来るの?
政春) エマ…。
エマ) 何でもっと早く戦争やめられなかったの?
    そうすれば…一馬さんは…
    一馬さんは死なずにすんだ。お母さんも…
    こんな苦しい目に遭わずにすんだ。
    広島だって…。
政春) もうええ。終わったんじゃ。
    戦争は…もう終わった。
エマ) 私は…
    一馬さんを殺した戦争を絶対に許さない!

**********

(エリーの夢)
エリー) 何してるの?
     大丈夫…大丈夫。
男の子) 何でアメリカがここにいる!
     父ちゃん殺したアメリカが、
     何でここにいるんだ! ああ~!
エリー) (英) だれ?
兵士) 敵国語を使うな!
エリー) 戦争は終わったんでしょ?
兵士) 俺はお前に殺された! 国へ帰れ!
男の子) 帰れ!
兵士) 日本から出ていけ!
男の子) 出ていけ!
兵士) 出ていけ!
男の子) 出て行け!


エリー) マッサン!
政春) エリー、しっかりせえ。
エリー) マッサン、逃げないと。逃げないと。
政春) エリー。戦争は終わったんじゃ。
エリー) 終わった?
政春) ああ。
エリー) (泣)
政春) 大丈夫じゃ。
エリー) (泣)
政春) 大丈夫。


**********

エリー) (英) ママ。長く続いた戦争が終わったと聞
     かされました。でも、私には到底その実感が
     わきません。戦争はあまりにも多くの物を私
     たちから奪っていきました。


福田) 家族と一緒にいてやれって、社長が。
エリー) そうですか。
福田) 失礼します。
エリー) ご苦労さまです。
チカ) 失礼します。
エリー) ご苦労さまです。


エリー) (英) 人々は皆、とまどい、どうすればいい
     か、答えを探しています。皆、悲しみの奥底
     から抜け出せません。大切な人の事を忘れ
     ることなどできません。ただ、怒りと悲しみが
     わき上がってくるのです。この悲しみに沈ん
     だ国で、一体私に何ができるのでしょう。


**********

政春) エリー?
エリー) はい。
政春) ああ、ここにおったんか。
エリー) うん。
政春) 外に出かけんか? 今日はええ天気じゃ。
    ちいと出かけたら、気分も…。
エリー) うん。ありがとう。だけど、今日は、やめとく。
政春) うん…ほうか。
エリー) ごめん。
政春) いや…。のう、エリー…わしゃ、考えたんじゃ。
    今…わしに何ができるんか、考えたんじゃ。

**********

政春) しばらく、工場の操業を停止する。
(どよめき)
政春) 皆で畑を作るんじゃ。
    わしは工場の敷地を、皆に解放しよう思う。ま
    ずは飯を食わん事には、生きていけんけんの。
    のう? 工場長。
俊夫) ほうじゃ! 腹が減っては戦はでき…
    あっ、戦はもうええ。
ハナ) あんたは余計な事言わねえでいいから。
俊夫) すまん。
政春) 心配せんでもええ。
    皆はこれからも、わしの大事な社員じゃ。給料
    は僅かずつでも、払うていくけん。ウイスキー
    造りは、いつか必ず再開する! ありがたい事
    に、貯蔵庫には、原酒が残った。工場も残った。
    とにかくわしゃ…この余市が生きていくために…
    できる限りの事はやろう思う。以上じゃ。
社員) ありがとうございます。
社員一同) ありがとうございます。
熊虎) いいぞ! マッサン、よく言った!

(拍手)

エリー) (英) ママ。今日うれしいことがありました。
     マッサンは、工場の土地をみんなに解放し
     ました。


俊夫) へじゃ、みんな畑仕事じゃ!
一同) はい!
俊夫) 道具はあっちじゃ!
一同) はい!
俊夫) こっちじゃ、こっちじゃ。
政春) よろしくお願いします。


**********

エリー) (英) 今できることをすみやかに決断して、
     人々に笑顔を取り戻したマッサンを、私は
     誇りに思いました。


エマ) 今日、芽が出たんだよ。じゃがいもに芽が。
ハナ) そう! よかった~!


エリー) (英) 今、日本はとても貧しい。食べていく事、
     生きていく事に必死です。でもそれが、今の
     私たちには救いなのかもしれません。


**********

熊虎) おい、けえったぞ! 豚、連っちきた! 豚!
ハナ) お父ちゃん!
エマ) えっ、かわいい!
熊虎) ヘヘヘヘヘッ…。
    エリー、俺、豚飼うぞ。
政春) え?
熊虎) 名前はな、花子に…。
俊夫) 花子?
熊虎) 絹代に…。
俊夫) 絹代?
熊虎) 珠代。
俊夫) 珠代?
エリー) みんな、女の子?
熊虎) そうじゃ。こいつら育てて、子豚産ませて、
    そいつを売る。オスは育てて食っちまう。
俊夫) ええ!
熊虎) 生きてくっつのはそういう事だ!
    おっ、俊夫。
俊夫) え?
熊虎) あの裏、運ぶから。これ、抱いてやれ。
ハナ) ええっ! 俊夫さん。
俊夫) ええっ!?
熊虎) 抱いて…。
俊夫) わしが…ええっ!?
熊虎) やさしく抱いてやれ。
俊夫) やさしく抱いてって…。
ハナ) 気を付けて。
俊夫) 抱いた事もねえから…。
政春) 気ぃ付けよ。
エマ) かわいい!
熊虎) よし!

(豚の泣き声)
俊夫) ああっ!
熊虎) 鳴くな。鳴くなっつうの・・・!


エリー) (英) 皆、必死で生きている。
     だからこそ、悲しみを忘れられる。


花子、待て! 花子じゃねえな、あれは…。
エリー) ハハハッ…。
熊虎) 珠代だ、珠代! 珠代!


**********

エマ) お母さん!
エリー) ん?
エマ) 電報が!
エリ―) デンポウ?


**********

エリー) マッサン。
政春) エリー! 親父らみんな無事じゃったど!
エリー) エマ。
エマ) 「カゾク ミナ ブジ チカコ」。
エリー) 千加子さん…。マッサン、よかったね!
政春) ああ。いや~ほんまにえかった。
エマ) お父さん、足ドロドロ。
政春) アハハッ…すまんすまん。
エリー) うん。大丈夫…大丈夫!
政春) エリーこそ、もう大丈夫じゃ。
エリー) 何?
政春) もんぺはもう脱いでええ。
    戦争はもう終わったんじゃって。エリー…。
エリー) このもんぺ、好き。
     前よりももっと好きになった。
政春) ほうか。
エマ) でも…洋服を着たきれいなお母さんが、
    私は見たい。早く見たい。だから洋服を
    着てほしい。
政春) わしも久しぶりに、見てみたい。
エリー) うん。ハハハッ!


**********

1945年(昭和20年) 10月

エリー) (英) ママ。終戦から2か月がたちました。
     でも私は、まだ立ちどまったままです。


**********

エリーの戦争によるトラウマって、子供に石を投げら
れた事、特高に連れていかれそうになった事、被害
もなかった1回の空襲、迷い込んだ子供に脅された、
たったそれだけよね? エリーのメンタル弱すぎ~! 
食べる事にも困ってないし、着るものにも困ってない
し。もんぺを脱いで洋服を着てほしいって話もねえ、
もんぺを履いてても、十分おしゃれしていたと思うけ
ど? いっつもきれいなブラウス着てたよ? 英語もし
しゃべり放題だし。歌も歌い放題だったし…。届かぬ
手紙のていで、英語しゃべり放題なのも違和感ばか
り。字幕を見るのも面倒なんだから、吹き替えかナレ
ーションにしてくれればいいのに。戦争中は家にいる
しかなかったんだから、日本語の勉強してればよか
ったのに~。どんどん喋りが下手になるわ、いまだに
電報のカタカナすら読めないって…日本人になる気
も、日本語を勉強する気も、喋る気も全くないよね?
エマの反戦セリフも、ご丁寧に昨日今日と繰り返して
いたけれど、小娘のご託には不快感しかないわけで。
プランターでの野菜作りといい、豚といい、同じく、大
阪制作のイヤ~な記憶を呼び起こされるのも不快だ。
エリーの英語の一人語りを聞かされるたびに、気持
ちがどんどん萎えていく。あ~早く終われ~早く終わ
ってくれ~と消化試合を見るような…。早く終われ~。


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