「花子とアン」第146回~ようやく終戦・・・翻訳の完成と蓮子との再会 | 日々のダダ漏れ

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「花子とアン」 第146回
第25週 「どんな朝でも美しい
ようやく終戦・・・翻訳の完成と蓮子との再会


度重なる大空襲で、
東京はほとんど焼け野原になってしまいました。



8月6日、広島に原子爆弾投下。

次いで9日、長崎に原子爆弾投下。





**********

1945年(昭和20年) 8月15日


玉音放送) 「朕深く、世界の大勢と、帝国の現状とに
      鑑み、非常の措置を以て(もって)、時局を、
      収拾せむと欲し、茲(ここ)に、忠良なる、爾
      (なんじ)臣民に告ぐ。朕は帝国政府をして、
      米英支蘇(べいえいしそ)四国に対し、其の
      共同宣言を、受諾する旨、通告せしめたり」。



旭) (泣)
美里) どういう事なの?
英治) 戦争が終わったんだ。日本は負けた。


**********

富士子) 日本は、負けたの?
龍一) そうだ。もう明日から、戦争がないんだ。
    空襲もない。火の中を、逃げ回る必要もない。
蓮子) 何度も夢見たわ。
    戦争が終わって…純平が帰ってくる日を。
富士子) お母様?
蓮子) 純平を、迎える支度を。いつ帰ってきてもいい
    ように。戦争は終わったんですもの。戦争で死
    ぬことは、もう、ないんですもの。
龍一) ああ。

**********



花子) よかった。無事で。
英治) ちょっとカビ臭いけど、
    久しぶりに最愛の友に会えた気分だな。
花子) ええ。郁弥さんがイギリスで買ってきた、
    「王子と乞食」。
かよ) この本が残っててよかった。あんなにひどい
    空襲に遭ったのに。奇跡だね。
    私は読めないけど、もらってもいい?
花子) ええ。かよが持ってて。


**********

旭) ただいま。
もも) お帰りなさい。
   どうだった? 何か食べ物、手に入った?
旭) いや…あっちこっち行ったけど、
  ろくなものなくて。闇米は高くて手が出ないし。
花子) 子供たちだけにでも、
    お腹いっぱい食べさせてやりたいわね。
もも) 汽車の切符、何とか手に入らないかな?
旭) えっ?
もも) 甲府に行けば、食べ物たくさんある
   じゃないですか! 行きましょう!


**********

もも) おかあ。おとう。ただいま!
吉平) おお。よく来たじゃんけ。
英治) お義父さん、お義母さん、その節は、
    美里が大変お世話になりました。
旭) うちの直子もお世話になりました。
吉平) いや~東京は、ひでえ空襲だって聞いて。
    こっちまで生きた心地しなんだけんど。
    みんな無事でよかった!
ふじ) ももから手紙もらって、
    いろいろ揃えといただよ。
もも) おかあ、ありがとう!
英治) ありがとうございます。
吉平) はなと、かよも、元気け?
英治) はい。
ふじ) 吉太郎は、どうしてるずらかねえ…。
英治) お義兄さんとは、終戦後、
    お会いしてないんです。
もも) 私もずっと会ってないの…。連絡もなくて。
吉平) 世の中がこうなっちゃあ、軍人は…。とりわけ
    憲兵は、ひでえこんになるかもしれんら…。

**********

「アンの地平線は、クイーンから帰ってきた夜を境
 として、狭められた。しかし、道が狭められたとは
 いえ、アンは、静かな幸福の花が、その道にずっ
 と咲き乱れている事を、知っていた。真剣な仕事
 と、立派な抱負と、熱い友情は、アンのものだっ
 た。何ものも、アンが生まれつき持っている空想
 と、夢の国を、奪う事はできないのだった。そして、
 道には、常に曲がり角があるのだ」。


花子) 「『神は天にあり。世は全てよし』と、
    アンはそっとささやいた」。



ついに、
「ANNE of GREEN GABLES」の翻訳が、
完成したのです。

**********

一方蓮子は、
出征した純平の帰りを、
今か今かと待ちわびておりました。


(戸をたたく音)
蓮子) は~い。ごきげんよう。
男性) 公報です。

(公報を読む蓮子)
龍一) 蓮子?
(公報を読む龍一)
富士子) お母様も、お父様も、どうしたの?
龍一) 富士子…。落ち着いて聞きなさい。
    純平は…8月11日、鹿児島で、
    爆撃を受けて、戦死したそうだ。
富士子) お兄様が?
蓮子) いいえ。何かの間違いです。
    純平は、死んだりしません。
    誰かがだまそうとしてるのよ。
富士子) お母様…。
蓮子) 純平は、帰ってきます。
    もうすぐ、帰ってきます。
    もう、戦争は終わったんです。


**********

蓮子) 純平…。



一晩にして、
蓮子の黒髪は真っ白になりました。



**********

かよ) ただいま帰りました。お姉やん!
花子) あ…お帰り。どうしたの? かよ。
かよ) 闇市で、昔のお客さんから聞いたんだけど。
    蓮子さんの息子さんが、戦死なさったって…。
花子) 純平君が…。


**********

蓮子に会うのは、
7年前に決別して以来の事でした。


花子) ごめんください。蓮様。

(戸が開く音)



花子) 蓮様…。

    あ…私…純平君が、戦死なさったって
    伺って信じられない思いでここへ…。
蓮子) はなちゃん。
    あなたが、純平を戦地へ送ったのよ。あなた…
    ラジオで日本中の子供たちに語りかけてたじゃ
    ない。「お国のために命を捧げなさい」と。
    あの子を返して! 純平を返してちょうだい!
花子) 蓮様…。


これほど悲しい
友との再会があるでしょうか。

ごきげんよう。さようなら。


**********

息子が戦死したという知らせを聞いて、一晩で髪が
真っ白になってしまった蓮子。一晩で髪が白くなると
いうお話はよく聞くけれど、実際には、さすがに一晩
で真っ白になることはないそうです。もともと白髪が
あって、ストレスで抜けやすい黒髪が抜けて白髪が
目立つようになったとか、悲しみのあまり髪を染める
ことをしなくなったとか(これがかなり有力な説かも)。
一晩でそうなったわけじゃなくても、その後髪の毛を
構わないままでいたら結構真っ白になって、その後
会った人から見れば見慣れない白髪にはかなりイ
ンパクトがあるというか…。つまりは、それだけショッ
クを受けていた。悲しかったということなんですよね。
人間、年を取ると我慢が効かなくなるというし、蓮様
も、甘えられる、遠慮なく当たれる人間は花子しかい
なかったのでしょう。純平君も言っていたように、変
わり者の夫婦から離れていった人も多かったろうし。
蓮子の気持ちも分かるし、でも、八つ当たりされる花
子の辛さも分かるし。全部戦争が悪いんじゃ~!!

…と、またもや蓮様エピソードが大半を占め、肝心の
赤毛のアンの翻訳は、あっというまに完成してしまう
という…。いやはや。脚本家曰く、今週からが見せ場
らしいのに…。花子を中心に書くこと、書けることって
いっぱいあると思うんだけどなあ。アンの翻訳エピソ
ード、アンを生き生きと訳すことができた花子のバッ
クボーン(つまりは修和女学校での暮らし、先生方と
の交流が基礎になっているわけなので)と、村岡花
子という人を知りたいと思っている人たちが知りたい
エピソードを描けるはずなのに…。ホント、そのへん
に興味ないのね…。感性の大きな違いに眩暈が…。


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