ごちそうさん(136)~アホの仏と戻ってきたぬか床と泰介 | 日々のダダ漏れ

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ごちそうさん 第136回
「いもに見ていろ!」
~アホの仏と戻ってきたぬか床と泰介


め以子。
そっちじゃないよ。こっちだよ
め以子。め以子~!


め以子) あっ…。
     あ~大丈夫か? ごめんな。


め以子、私だよ。
め以子、私はここだよ。


藤井) べにこ~!
め以子) 藤井さん!?
藤井) いやっ、その子、その子捕まえてください!
    それ、ぬか床なんですよ! 待て!
め以子) ああ。
藤井) べにこ。
め以子) えっ?

久しぶりだねえ。め以子。

**********

藤井) べにこをお宅に、お返ししに行こうと思ってた
    んです。嫁が、藤井のぬか床を抱えて戻って
    くる事になりまして。その…。べにこの存在が、
    バレると…。


私ゃ、日陰の女だからねえ。

藤井) ここで、別れるのが、
    お互いのためだと思いまして。…奥さん?
め以子) うちのは、焼けてしもうて。もう二度と…
     二度と、会えないかと思うてたんで。
     すいません。


**********

ああ~ほっとするね。あんたの手は。
そうかい? あんたも、ホッとするかい?


源太) よかったな。ぬか床、戻ってきて。
め以子) うん。幸先ええわ。みんな、ちゃんと戻って
     くるから、あきらめんでええよって、言われて
     る気ぃする。
源太) そうか。
め以子) はい。どうぞ。
源太) おお。久しぶりやねえ。


源ちゃんには、
いつまでも、お世話かけるねえ。


め以子) どうしてるんかなあ?
源太) 卯野の家か?
め以子) うん。電報は打ったんやけど…。

**********

め以子) 私が、料理、教えるんですか?
香月) せや。うまいもん横丁作りたいんや。
め以子) う…うまいもん横丁?
香月) おう。市の一角にな、
    うまい屋台をざ~っと並べたいんや。
め以子) ええですね。
香月) やろう?
    そこでおばはんにな、品書き考えたり、料理の
    指導をやってもらいたいんや。どうや?
め以子) ええですけど…。指導料、頂けますか?
香月) 食い道楽同士、ケチくさい事言いなや~!
め以子) ショバ代分、頂きたいんですが。

**********

め以子) あっ、馬介さん、どう?
馬介) まあ、そこそこ、出とるかな。
め以子) ああ。こっち、あかん?
馬介) やっぱり、
    お腹膨れるもんの方が、ええんやろな。
め以子) そらそうか~。


すいませんねえ。

室井) ぬか漬けって、絶対に脇役じゃない?

悪うござんしたね。

真岡) あっ、それ…ぬか漬けですよね?
め以子) はい。
真岡) きゅうり、頂けますか?
め以子) あっ、はい。あっ!
真岡) ああ~。
馬介) そ…そのまま。
真岡) ナスビも! ああ~…。
    うまい~! これは、ぬかまでうまいです!
め以子) ありがとうございます。2円になります。
真岡) あの~! お願いが、あるんです。
め以子) 何でしょう?


**********

真岡) ほな、あさって。
め以子) おおきに~。
馬介) おおきに。
め以子・馬介・室井) いや~…
め以子) こんな事って、あるもんなんや。
源太) 何や? 今の客。何や? お前ら。
め以子) おお…お米、買わへんか?
源太) え?
め以子) 3俵。3俵!
源太) アホか! お前。
め以子) えっ?
源太) 食い逃げちゃうん?
    お前、ぬか漬けのお代もろたか?
め以子・馬介・室井) あ~~!!!

**********

希子) 卯野のおうちからと、ふ久ちゃんからです。
め以子) 「父 骨折するも 皆 無事 そちらの様子 
     知らせ」。そっけないな。
希子) 電報ですから。
め以子) これ!
希子) フフフフ…。
め以子) 大吉!



め以子) 大ちゃ~ん。
希子) フフフフ。裏、見て下さい。



め以子) ん? 諸岡君、戻ってきたん!?
希子) そういうことですよね。
    ああ~! ああ、ああ~。


**********

「卯野家、無事。諸岡家、無事。
大吉、すくすく。」


よかったねえ、め以子。

め以子) あと、3人。よし!

**********

め以子) タネは、これくらいの緩さ。しゃぶしゃぶくら
     いがちょうどええです。焼きやすいし。
真岡) 奥さ~ん!
め以子) えっ?
真岡) いや~遅なってすいません。
    お米、持ってきました。
め以子) 源ちゃん、ちょっとええ?
源太) ああ? なんや?
め以子) お金、ある?
源太) いくら?
め以子) 4500円。
源太) 4500円…。あるか! そんなん!
め以子) よねえ。あっ、ちょっと、待ってて下さいね。

**********

め以子) あっ、希子ちゃん。希子ちゃん、希子ちゃん、
     希子ちゃん、希子ちゃん。お金ない?
希子) はあ?
め以子) お米、ホンマやったんよ。
希子) えっ、いや…。せやかて、いくらですか?
め以子) いくら…。4500円。
希子) いや…そ、そんなん無理ですよ。
め以子) 誰か、貸してくれそうな人。
希子) え~借金、借金、借金、といえば、倉田さん!

**********

室井) 警官だよ! 取られちゃうよ、米、米!
真岡) えっ、いやいや、ちょ…。


**********

め以子) お待たせしました~!
倉田) 何や?
め以子) どないしたん?
室井) 手入れの警官が来て…。
倉田) 警官?
室井) 米が!
め以子) 嘘…嘘やろ!?

(笑い声)
源太) なんちゅう顔しとんねん! ハハハハ
め以子) えっ?
室井) それがさ、そいつ偽警官だったんだよ。
    警官のフリしてカツアゲしようとしててさ、
    ひどいよねえ!
馬介) 源太がな、制服の記章見て見破ってくれて。
め以子) ほな…ほな…。
源太・馬介) よいしょ~!
倉田) あら、米や。
め以子) あ…。神様…仏様。お米様~! 今日は、
     このお米で、みんなで、お祝いしましょう!

**********

め以子) いかがですか? 漬物もあります。どうぞ。
倉田) 太っ腹やなあ。
源太) アホですから。後先、考えられんのですよ。
め以子) アホの仏か。
め以子) 倉田さん。
倉田) うん?
め以子) ホンマに、ありがとうございました。
倉田) ちょっとめんくろうたけどな。
め以子) すいません。
倉田) 頂きます。
め以子) はい。
倉田) うん。うまいがな。
め以子) あっ、ホンマですか。
泰介) お母さん、これもろてええの?
    ただいま、戻りました。




め以子) 泰介…。お帰り…。
泰介) ただいま。
め以子) ご飯、食べ。
泰介) 頂きます。

**********

泰介が戻り、米もやってきた。
幸せいっぱいのその日…。
別の米の軍団、米軍も、また、
やってきたのでございました。


米兵) ハイ!
希子) はい。

**********

闇市らしからぬ学園祭のノリで、楽しかったと言って
のけた、お気楽め以子様の次なる野望は、白い米。
棚からぼたもち、ならぬ、次々と食材が集まる奇跡
の人め以子のもとに、お米までもがやってきた~!

すってんてんの主婦が、またも、人のお金でやり放
題。この日のために、お金部門担当のドラえもんこ
と、倉田さんは生かされてきたわけですか…。一体
いくつなんだ? 倉田さん。「借金といえば倉田さん」
と、そんな風にしか思い出してもらえない倉田さん。
散々いい様に使われて、またもや、踏み倒す気満々
(にしか見えない)め以子に巻き込まれながら、「ア
ホの仏」と、褒めてんだかけなしてんだかわからな
いセリフを意味ありげに言わされる、不憫なお方…。
アホの仏というよりは、アホはほっとけ~て、言うて
やればええがニャ~!(猫を抱いた和枝ちゃんで)

とってつけたように、卯野家の無事と諸岡家の無事
が伝えられ…。泰介もサクッと帰還。とにかく、演技
ができる役者さんには、早く戻ってもらわないとねw


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