八重の桜 第50回(最終回) 「いつの日も花は咲く」 | 日々のダダ漏れ

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大河ドラマ 八重の桜

第50回(最終回) 
いつの日も花は咲く

1894(明治27)年、八重(綾瀬はるか)は従軍篤志看護
として広島陸軍予備病院で日清戦争の負傷兵たち
を看
護していた。院内ではコレラや赤痢などが発生し
危険
状況だったが、八重は感染にひるむことなく勇
敢に
看護に従事、若い看護婦たちを見事に統率する。
その
功績がたたえられ皇族以外の女性では初となる
宝冠章
を受章した。しかし、戦のない世を願う八重は、
晴れ
ない気持ちを抱いたまま故郷・会津を訪れる。そ
こで、
思いがけない人物と再会し…。

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佐久) 病気の事は、どんだけ気をつけても、運が悪
    けりゃ仕方ねえ。んだけんじょ、八重は、決め
    たことは何があっても、やり通しますから。
    役目果たして、きっと無事に帰ってくんべ。

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八重) 「敵なればとて、傷を受くる者、仁愛を持って
    助けよ」。大山司令官閣下の訓示です。
    お忘れですか? さあ、こちらに
看護婦) こちらに。
衛生兵) 移るぞ。
衛生兵) 手を出すな!
八重) 任せてくなんしょ。傷ついた者を看護するの
    に、男も女もありません。
衛生兵) しかし…
八重) 1、2、3!
戊辰の戦の時も、看護はおなご
    の仕事でしたよ。
衛生兵) 戊辰の戦?
八重) 私は、会津のお城にいましたから。


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♪ 味方の兵の上のみか 
  言(こと)も通わぬ敵(あだ)までも
  いとねんごろに看護する 
  心の色は赤十字


八重) 初めての事には、いづでも、反対する人がい
    んだし。まず、やってみせんべ。道は、私達が
    作ればいい。誇りを持って、働いてくなんしょ。


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八重) 記事にすんなら、勇ましい戦闘の話ばかりで
    なく、コレラや赤痢で、亡くなってる方々が大勢
    いる事も書いでくなんしょ。
徳富) 今は士気を鼓舞する記事ば優先す時です。
    旅順大勝利の勢いを駆って、一気に北京ば攻
    め落
としてもらわななりません。読者もそれば
    待ち望んどっとです。
八重) 徳富さん…。もっとしっかり伝えるべき事があ
    るはずです。私達看護婦だって、みな感染の
    危険と隣り合わせで働いてんですよ!
徳富) わかってますよ。看護婦の献身ぶりも書かせ
    てもらいますけん。この戦は、もはや軍だけの
    ものじゃなか。国民全体の戦たい。

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八重) 襄は、内戦で傷ついた人を救いたくて、日本
    に戻ってきたと言ってましたね。敵を憎まず、
    苦しむ人、悲しむ人に寄り添う。襄が目指した
    世界を、私は、ちっとでも継げていんべか。
    世界が動いてる。なじょすることもできねえ。

(回想)
襄) 誰かが、種をまかなければ!
  一粒の麦を、地に落とさなければ!

八重) 種はまだ、まいたばかりだ。
    立ち止まってる暇はねえ。



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佐久) 今日は、茶の湯の稽古か?
八重) 茶道は奥が深くて難しいけんじょ、
    面白えもんだ。ほら。
佐久) あ~れ、びっしり書いて…へえ~。
    鉄砲やりでえって言いだした頃から、
    八重は変わんねえなあ。
八重) 武士の娘だから。
    始めた事は、極めるまで引けねえだし。
佐久) う~ん、勇ましいごど。
    茶の湯は昔は、男がやるもんだったけど、
    八重は人の行かねえとこばっかり行く。
八重) 新しい事を学ぶのは、面白えがら。


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佐久) 八重が動けば、何かが始まる。



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八重) 一服のお茶の前では、どなたとでも、まっす
    ぐに向ぎ合える。互いに心を開き、敬い合って、
    清らかで、何事にも動じない。
圓能斎) 和敬静寂(わけいせいじゃく)。
     茶道の真髄ですな。


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役人) 新島八重殿、ですな?
八重) はい。
役人) 賞勲局からの、通知を、お伝えする。
    新島八重を、勲七等に叙し、宝冠章を授ける。
八重) 勲章…。私が?
圓能斎) おなごはんが勲章…。えらい事や。




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叙勲は、広島の病院で、
看護婦たちを指揮した働きが、
認められての事だった。






皇族以外の女性に、初めて勲章が授けられた。

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健次郎) 大山殿。私は、
     亡き大勢の人々の、無念を背負っています。
大山) しばらく、待ってくいやんせ。
    どこで道が分かれたとか、考えてみたか。
健次郎) 永久に封印はできん。
大山) そいで、よか。

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頼母) そこで、何してんだべが?
八重) 頼母様?
頼母) やっぱ、八重だ。ハッハッハッハ。
八重) お久しぶりにごぜえます。
頼母) にしゃまだ木に登る気が? ハッハッハッハ。


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頼母) 八重は、何しに、会津に戻ってきた?
    桜に、話しに来たか?
八重) また、戦が近づいてる。今度は、ロシアが相
    手だそうです。剣を鋤に打ち変え、国は、国に
    向かって、剣を上げない。
そんな時は来ねえ
    のか。会津で考えたくなったのです。
頼母) 八重。わしはな、新政府が、なじょな国つくん
    のが、見届けんべと、生ぎ抜いてきた。んだげ
    んじょ、戊辰以来、
わしのまなこに焼ぎ付いた
    のは、何ぼ苦しい時でも、懸命に
生きようとす
    る、人の姿。笑おうとする人の、健気さ。
    そればっかりが、俺の心を、胸を、揺さぶんだ。
    八重。ヘッヘッヘッ…。にしゃもそうだぞ。あの
    戦から、すっくと立ち上がって。いやいや…勲
    章まで頂くとは…。
ハハッ。立派な会津のおな
    ごだ。わしゃ嬉しくて嬉しくて…。
八重) ありがとなし。



八重) 花は、散らす風を恨まねえ。
    ただ、一生懸命に咲いでる。
頼母) 八重…。にしゃ桜だ。
八重) え?
頼母) 花は散っても、時が来っと、また花を咲かせ
    る。何度でも、何度でも、花、咲かせろ。
八重) はい。



八重) 桜か…。

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八重) もう一服していきなんしょ。徳富さんの国民新
    聞、近頃は、政府の機関紙のようですね。
徳富) 軍備増強ば、あおっとるっちゅう事でしょうか。
八重) はい。
徳富) 国家のためです。私は国を愛する者です。
八重) 襄も愛国者でした。でも、襄が愛した国という
    のは、そこに暮らす、人間一人一人の事です。
    同志社に来た頃、
徳富さんは、自分の目で見
    た、世の中の本当を伝えたいと言って
た。
徳富) だからこそ、新聞も雑誌もこの手で作った。
    言論が人を動かす時代が来たんです。
八重) その力を、何に使うのですか?
徳富) え?
八重) 人を動かす、その大ぎな力を。力は、未来を
    切り開くために、使わねばなんねえよ。
    昔、私が生まれた、会津という国は、大ぎな力
    に飲み込まれた。
私は、銃を持って戦った。最
    後の一発を、撃ち尽くすまで。
一人でも多ぐの
    敵を、倒すために。
んだげんじょ…もしも今、
    私が、最後の一発の、銃弾を
撃つとしたら…。









八重) わだすは、あきらめねえ。



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やはり戦場の八重が、鉄砲を撃つ八重が一番美しい。
最後の一発を、暗い空に撃ちこみ、青空が広がって
いく様子も美しい。私はあきらめねえ。最後まで、生き
ること、学ぶことをあきらめない。襄が目指した世界を、
あきらめない。あきらめないことを、あきらめないこと。
なかなか、潔く、美しい最終回だったような気がします。
実に、ハンサムウーマン、八重らしいと言いますか…。
映像も美しく、とてもハンサムな、大河でした。視聴率
が低かったのが残念。それでも、今まで光が当てられ
なかった歴史の部分を知ることができてよかったです。
新島八重という、稀有な存在を、ハンサムウーマンを
知ることができてよかった。銃を撃ち、学び、看護も茶
の道も、常に女性が立ち入ることが難しかった場所に
果敢に目を向け、歩んでいった女性がいたことを、知
る事ができてよかった。綾瀬はるかも素晴らしかった。

今回、初めて、大河ドラマを1年間ちゃんと観たような
気がします。記事を書くためではあったけれど、八重
の人生には関心があったので、途中、挫けそうになっ
たり、面倒ではあったけれど、頑張って記事を書き続
けてよかったです。自分を褒めてあげたい~(と自分
で自分を褒めてあげないと、続けられないw)来年は、
もっと気楽に大河を楽しもうと思っています。気が向
いたら書くぐらいのスタンスで♪ 歴史的な視点という
よりも、個人的な嗜好で好き勝手に書いてきましたが、
読んでいただいた皆さま、ありがとうございました!!
ホントにホントに、心からありがとなっし~\(^o^)/


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