第８話
世界に誇る自然遺産を守れ!!
住民訴訟驚きの真実
その森は、この星に残された奇跡だという。
わずかな面積の中に、これほど多くの希少種が
共生する地は、世界に例を見ない。
「おざおざ」。それは、「神の伊吹」という意味だ。
彼らは、電気も極力使わない。
森の薪で炊いた米の方が美味く、
森から吹く風の方が、涼しく、暖かいからだ。
森に恵みを受け、森を守り、森と調和する。
世界天然財産。
おざおざの森と、奥蟹頭（おくかにこべ）集落。
羽生） アメージング！
黛） 世界財産に登録されてホントによかった。
羽生） 聞けば、
真知子のお父さんの田舎の近くだそうで。
服部・古美門） 真知子・・・。
黛） 近くと言っても、奥蟹頭には蟹頭村から山２つ越え
ないと行けないし、電車も高速道路も通ってないから
私もまだ行ったことないんだけどね。
羽生） そこで、ちょっとした裁判沙汰がありましてね。
だから古美門先生、どうです？
古美門） どうですとは？
羽生） 観光も兼ねて、僕らと共同弁護。
古美門） 断る。
羽生） 時には自然と触れ合うのも大事ですよ。
古美門） 私がこの世で１番嫌いなものが貧乏、２番目
が田舎で、３番目が自然だ。蟹頭村も最悪だっ
たのに、それより奥地へ行くことなどありえない。
君の事務所の低能弁護士どもを引き連れて原
住民に首を刈られてくるといい。
黛） 言ったでしょ？ こんな人誘う必要ないって。
羽生） でも、
服部さんの留守中、お１人になっちゃいますよ？
古美門） 何？
服部） 先生！ 休暇を頂けないでしょうか？
古美門） もうたらし込まれてるんですか！
服部） 私の人生は、旅でした。
旅への思い、捨てがたく。
羽生） きっと先生も自然を好きになりますよ。
服部） なります。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） じゃじゃ、じぇじぇ、じゅじゅ、じょじょ！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
鈴子） 着替えたら、薪を拾ってくるざに。
拝啓。
貴和さん。僕は今、大自然の中に来ています。
ここでは、
何もかも自分でやらなければならないわけで。
僕には、奥蟹頭は向いてないと思われ。
やはり僕には、
都会の五つ星ホテルが合ってると思われ。
鈴子） わっかりやすく申すっとざに、こん集落ぬ、反
自然派ぬ、どぐざれ者どもがおってざに、世界
財産ぬ滅ぼしぬる仕業ぬして・・・
誰も理解できなかったわけで。
都会の五つ星ホテルが合ってると思われ。
鈴子） わっかりやすく申すっとざに、こん集落ぬ、反
自然派ぬ、どぐざれ者どもがおってざに、世界
財産ぬ滅ぼしぬる仕業ぬして・・・
誰も理解できなかったわけで。
翻訳すると、どうやらこういう事らしく。
一部の住人に、集落のきまりを守らず、
自然と景観を破壊する
「半自然派」と呼ばれる者たちがおり、
世界財産審査会から、問題視されているわけで。
一部の住人に、集落のきまりを守らず、
自然と景観を破壊する
「半自然派」と呼ばれる者たちがおり、
世界財産審査会から、問題視されているわけで。
次回の審査までに改善されなければ、
登録抹消になりかねず、やむなく裁判所に訴え、
明日、調停が開かれるわけで。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） 赤松麻里奈さんの代理人を務めさせて頂き
ます、日本一の弁護士こと、古美門研介です。
黛） やっぱり。
麻里奈） あんたが～！ やんでふねえ。
古美門） やんでふね～。
麻里奈） 「やんでふね」は、ようこそって意味ざね。
古美門） ああそうですか。服部さん、こっち。
服部） あっ、そうでした。あっ、失礼。
拝啓。
貴和さん。はっきり言って・・・
登録抹消になりかねず、やむなく裁判所に訴え、
明日、調停が開かれるわけで。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） 赤松麻里奈さんの代理人を務めさせて頂き
ます、日本一の弁護士こと、古美門研介です。
黛） やっぱり。
麻里奈） あんたが～！ やんでふねえ。
古美門） やんでふね～。
麻里奈） 「やんでふね」は、ようこそって意味ざね。
古美門） ああそうですか。服部さん、こっち。
服部） あっ、そうでした。あっ、失礼。
拝啓。
貴和さん。はっきり言って・・・
古美門） 世界遺産なんて、どぐざれもんだざに～！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） 初めからそのつもりでここに来たんですね。
古美門） 義憤に駆られたんだよ。森の民としての心得
は、住民たちが独自に作った身内のルールで
あり、正規の条例ではない。にもかかわらずこ
の店の営業停止を請求するなど、理不尽もい
いところだ。
黛） 嘘ですね。あなたがお金にならない依頼を引き受
けるはずがない。鈴子さん、この辺に開発計画はあ
りませんでしたか？
鈴子） あったざね。
燃料廃棄物処理場と、高速道路の建設ざね。
黛） その計画が世界財産登録によって頓挫した。そこ
であなたは麻里奈さんたち反自然派と結託して開発
業者に売り込み、開発の再開を大金で請け負った。
どうだ、図星でしょうが、金の亡者！
古美門） ブハハハハハハハ。
服部） さすがに長い付合いの、黛先生でいらっしゃる。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） 初めからそのつもりでここに来たんですね。
古美門） 義憤に駆られたんだよ。森の民としての心得
は、住民たちが独自に作った身内のルールで
あり、正規の条例ではない。にもかかわらずこ
の店の営業停止を請求するなど、理不尽もい
いところだ。
黛） 嘘ですね。あなたがお金にならない依頼を引き受
けるはずがない。鈴子さん、この辺に開発計画はあ
りませんでしたか？
鈴子） あったざね。
燃料廃棄物処理場と、高速道路の建設ざね。
黛） その計画が世界財産登録によって頓挫した。そこ
であなたは麻里奈さんたち反自然派と結託して開発
業者に売り込み、開発の再開を大金で請け負った。
どうだ、図星でしょうが、金の亡者！
古美門） ブハハハハハハハ。
服部） さすがに長い付合いの、黛先生でいらっしゃる。
黛） あなたはお金の為におざおざの森を売ったのよ！
古美門） 何が悪い。儲け話の一つもなければこんな
未開の地に来るわけがないだろう。宣言しよう。
私は必ずやこの地を世界財産から登録抹消さ
せ、このくそ田舎に最新型燃料廃棄物処理場
を建設させる。高速道路も作る。NHK以外も見
られるようにする。コンビニもファミレスもカフェ
もアウトレットも造る。キャバクラもおっぱいパ
ブも造ろうじゃないか～。
男性たち） おぉ～！
黛） バカげてる！ 世界財産は世界の宝です。
お金儲けのために破壊してはならない！
未開の地に来るわけがないだろう。宣言しよう。
私は必ずやこの地を世界財産から登録抹消さ
せ、このくそ田舎に最新型燃料廃棄物処理場
を建設させる。高速道路も作る。NHK以外も見
られるようにする。コンビニもファミレスもカフェ
もアウトレットも造る。キャバクラもおっぱいパ
ブも造ろうじゃないか～。
男性たち） おぉ～！
黛） バカげてる！ 世界財産は世界の宝です。
お金儲けのために破壊してはならない！
本田） その通り。
そっちに勝ち目はないんじゃない～？
磯貝） どんな判事だって
古美門先生の言い分は通りませんよ。
古美門） どうだろうね。裁判所で会おう。
羽生） 古美門先生。僕も宣言させてもらいます。世界
財産と、この集落の人々のつながりを守ります。
古美門） 実現できない宣言など無意味だよ。
羽生） 僕もそう思います。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） だからあの人なんか誘うべきじゃなかったのよ。
完全に裏目に出た。もう滅茶苦茶こじれるわよ！
羽生） こうなる事も予想してなかったわけじゃないよ。
黛） えっ？
磯貝） わかってて誘ったのか？
そっちに勝ち目はないんじゃない～？
磯貝） どんな判事だって
古美門先生の言い分は通りませんよ。
古美門） どうだろうね。裁判所で会おう。
羽生） 古美門先生。僕も宣言させてもらいます。世界
財産と、この集落の人々のつながりを守ります。
古美門） 実現できない宣言など無意味だよ。
羽生） 僕もそう思います。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） だからあの人なんか誘うべきじゃなかったのよ。
完全に裏目に出た。もう滅茶苦茶こじれるわよ！
羽生） こうなる事も予想してなかったわけじゃないよ。
黛） えっ？
磯貝） わかってて誘ったのか？
羽生） 僕は、古美門先生に変わって欲しいんだ。
磯貝・本田・黛） 変わる？
羽生） 人間の心の美しさ、つながりの大切さをわかっ
てほしい。そして誤った道を正してあげたい。
磯貝・本田・黛） 変わる？
羽生） 人間の心の美しさ、つながりの大切さをわかっ
てほしい。そして誤った道を正してあげたい。
磯貝・本田・黛） 無理無理無理・・・。
羽生） 彼を変えることもできないのに世界を変えるな
んて出来るわけないだろう。
羽生） 彼を変えることもできないのに世界を変えるな
んて出来るわけないだろう。
黛） 世界が変わったとしても、彼だけは変わらないわ。
羽生） 変わらない人間なんていないよ。
本田） さすがだね、晴樹は。おざおざの森は心の汚
れも浄化するっていうしね。
羽生） That's right！
本田） さすがだね、晴樹は。おざおざの森は心の汚
れも浄化するっていうしね。
羽生） That's right！
本田） よし！ 東京の仕事は私に任せて。思う存分、
コミッチを導いてあげて。
羽生） ありがとう。
黛） あの人の心の汚れっぷりはそんなものじゃ浄化
されないと思うけど。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
鈴子） ひょっとしたら、
「どんぐりとっちゃ」かもしれんざね。
黛） どんぐりとっちゃ？
鈴子） これざに。
羽生） どんぐりとっちゃの伝説。おざおざの森に住ん
でいると言われる妖精。森の守り神。
古美門） こんなちっちゃくて守れんのか？
鈴子） まっ、誰も見た者はおらんざに。
磯貝） 見る事ができたらいい事でもあるのかな？
羽生） 書いてある。
もし見る事が出来たら、その人は・・・。
黛） その人は？
羽生） その年、風邪をひきにくいと言われている。
古美門） ご利益が薄すぎる！
別府） る～るるるるる・・・
黛） 別府さん、何やってるんですか？
別府） どんぐりとっちゃを呼んでいます。
る～るるるるる・・・皆さんも。る～るるるるる・・・。
磯貝） る～るるるるる・・・・。
黛） る～るるるるる・・・。
羽生） る～るるるるる・・・。
別府） 呼べば来るというものでもないようです。
先を急ぎましょう。
黛） なんか、ますます自由ですね。
古美門） もう何でもありだ。
黛） 羽生君、どうかした？
羽生） 誰かに似てない？ どんぐりとっちゃ。
黛） あっ！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
服部） できたぞ～ハハ。
子供） ありがとう、どんぐりとっちゃ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） あの素晴らしい森を見て、何としても守らなけれ
ばならない。あらためてそう思いました。燃料廃棄
物処理場の誘致など、あってはならないことです。
古美門） 建設予定地は森から十分離れてま～す。
黛） 遠因によって必ず生態系が破壊されます！
古美門） 科学的根拠がない。
黛） 壊れてしまってからでは遅いんです！ あの森は
２度と蘇らない。どんぐりとっちゃもいなくなります。
古美門） 「どんぐりとっちゃ」なんて
最初っからいな～い！
別府） 双方とも落ち着きましょう。
これ美味しいですねえ。
鈴子） 蟹頭わらびのぜんざいざに。
古美門） たまに食べるから美味いんです。毎日そん
な物ばっかりじゃ嫌になりますよ。住民はクレ
ープもジェラートもハンバーガーも食べたい
んです。
羽生） おざおざの森は、今やこの集落のものじゃあり
ません。世界の財産。全人類の宝なんです。多少
生活が窮屈になろうが守ってゆく義務があります。
議論の余地はないと思いますが、別府裁判官。
別府） ごちそうさまでした。
では、次の調査場所に移りましょう。
古美門） はぁ・・・。
羽生） どうかした？
黛） なんか、大事なことを忘れてるような気がして。
・・・気のせいか。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） そこで、こうしたのです。日本古来の生態系
を残存させる奇跡の森と、自然と共生する民の
暮らし。集落自体が、まるで文明から隔絶した
マチュピチュであるかのように装って世界財産
を勝ち取ったのです。住居も生活もごく普通な
のに。まったく詐欺に等しい！
羽生） 悪意のある言い方です。
彼らはおざおざの森の重要さ気づき、それを守
るために自然と共に暮らす生き方を自ら選んだ。
素晴らしい選択じゃありませんか。
黛） その通り。世界財産になったことで集落全体の収
入も増え、経済も活性化してるんです。
古美門） 収入が増えたところで使うところがなければ
無意味だ。
羽生） 都会にあるものはなくても、都会にないものが
あるんです。その証拠に、人々の幸福度は都会
よりもはるかに高いですよ。
コミッチを導いてあげて。
羽生） ありがとう。
黛） あの人の心の汚れっぷりはそんなものじゃ浄化
されないと思うけど。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
鈴子） ひょっとしたら、
「どんぐりとっちゃ」かもしれんざね。
黛） どんぐりとっちゃ？
鈴子） これざに。
羽生） どんぐりとっちゃの伝説。おざおざの森に住ん
でいると言われる妖精。森の守り神。
古美門） こんなちっちゃくて守れんのか？
鈴子） まっ、誰も見た者はおらんざに。
磯貝） 見る事ができたらいい事でもあるのかな？
羽生） 書いてある。
もし見る事が出来たら、その人は・・・。
黛） その人は？
羽生） その年、風邪をひきにくいと言われている。
古美門） ご利益が薄すぎる！
別府） る～るるるるる・・・
黛） 別府さん、何やってるんですか？
別府） どんぐりとっちゃを呼んでいます。
る～るるるるる・・・皆さんも。る～るるるるる・・・。
磯貝） る～るるるるる・・・・。
黛） る～るるるるる・・・。
羽生） る～るるるるる・・・。
別府） 呼べば来るというものでもないようです。
先を急ぎましょう。
黛） なんか、ますます自由ですね。
古美門） もう何でもありだ。
黛） 羽生君、どうかした？
羽生） 誰かに似てない？ どんぐりとっちゃ。
黛） あっ！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
服部） できたぞ～ハハ。
子供） ありがとう、どんぐりとっちゃ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） あの素晴らしい森を見て、何としても守らなけれ
ばならない。あらためてそう思いました。燃料廃棄
物処理場の誘致など、あってはならないことです。
古美門） 建設予定地は森から十分離れてま～す。
黛） 遠因によって必ず生態系が破壊されます！
古美門） 科学的根拠がない。
黛） 壊れてしまってからでは遅いんです！ あの森は
２度と蘇らない。どんぐりとっちゃもいなくなります。
古美門） 「どんぐりとっちゃ」なんて
最初っからいな～い！
別府） 双方とも落ち着きましょう。
これ美味しいですねえ。
鈴子） 蟹頭わらびのぜんざいざに。
古美門） たまに食べるから美味いんです。毎日そん
な物ばっかりじゃ嫌になりますよ。住民はクレ
ープもジェラートもハンバーガーも食べたい
んです。
羽生） おざおざの森は、今やこの集落のものじゃあり
ません。世界の財産。全人類の宝なんです。多少
生活が窮屈になろうが守ってゆく義務があります。
議論の余地はないと思いますが、別府裁判官。
別府） ごちそうさまでした。
では、次の調査場所に移りましょう。
古美門） はぁ・・・。
羽生） どうかした？
黛） なんか、大事なことを忘れてるような気がして。
・・・気のせいか。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） そこで、こうしたのです。日本古来の生態系
を残存させる奇跡の森と、自然と共生する民の
暮らし。集落自体が、まるで文明から隔絶した
マチュピチュであるかのように装って世界財産
を勝ち取ったのです。住居も生活もごく普通な
のに。まったく詐欺に等しい！
羽生） 悪意のある言い方です。
彼らはおざおざの森の重要さ気づき、それを守
るために自然と共に暮らす生き方を自ら選んだ。
素晴らしい選択じゃありませんか。
黛） その通り。世界財産になったことで集落全体の収
入も増え、経済も活性化してるんです。
古美門） 収入が増えたところで使うところがなければ
無意味だ。
羽生） 都会にあるものはなくても、都会にないものが
あるんです。その証拠に、人々の幸福度は都会
よりもはるかに高いですよ。
古美門） 幸福度が高いのは、不幸であることを自覚し
てないか、不幸であることを口に出せない統制
国家のどちらかだ。みんな本音は世界財産な
んかより便利で贅沢な暮らしがしたいんだよ。
てないか、不幸であることを口に出せない統制
国家のどちらかだ。みんな本音は世界財産な
んかより便利で贅沢な暮らしがしたいんだよ。
羽生） 先生、便利で贅沢な暮らしより大切なものがあ
るんです。尊厳です。みんな誇りある生き方が
したいんです。世界財産は誇りなんです。
るんです。尊厳です。みんな誇りある生き方が
したいんです。世界財産は誇りなんです。
古美門） 全住民にアンケートを取ってみるか？
羽生） 構いませんよ。
黛） バカなこと言ってないで真面目に協議しましょう。
別府） いえ、それは妙案かもしれません。
黛） はっ？
別府） 世界財産の保持か破棄か、どちらが住民の総
意なのか、署名をもって決定する。奥蟹頭集落
全人口148人。そのうちの１人でも多くの署名を
集めた方を、住民の総意とみなし、その主張を
双方が、受け入れる。
黛） 冗談ですよね？
裁判所が多数決を勧めるなんてありえません。
それでは司法の否定です。
別府） 調停の目的は双方の合意です。双方がそれ
で納得するのであれば、結構なことです。
何か問題があるでしょうか？
黛） 絶対あると思います。
古美門） 裁判所が勧めてるんだ。私は構いません。
羽生） 私も構いませんよ。
別府） では、期限は、次回調停期日とします。
黛） マジですか？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
羽生） 古美門先生は思い知る事になるでしょう。この
集落の人々の心の気高さと、つながりの強さを。
村人） （歓声）
羽生） どうかした？
黛） いや、やっぱりなんか、
大事なことを忘れてるような。・・・気のせいか。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） おざおざの森のおざおざ。その本当の意味を
みんなわかってる？ 神の伊吹？ とんでもな～
い。僕は文献をひもといて研究したんだ。本来
の奥蟹頭弁では、神は「かんぬ」、伊吹は「ぜろ
ぜろ」だ。「かんぬぜろぜろの森」でなければな
らない。おざおざ、その本当の意味をお教えし
ましょう。かつて、この集落の若い男女は皆、あ
の森で逢引きをしたそうです。そう！おざおざと
は、男女のアレの事なんです！ それを神の伊
吹などと、鈴子さんたちがでっち上げたんです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） 相変わらずバカやってますね。
古美門） 君も
そろそろこちらでバカをやりたくなったか？
黛） まさか！
羽生） 構いませんよ。
黛） バカなこと言ってないで真面目に協議しましょう。
別府） いえ、それは妙案かもしれません。
黛） はっ？
別府） 世界財産の保持か破棄か、どちらが住民の総
意なのか、署名をもって決定する。奥蟹頭集落
全人口148人。そのうちの１人でも多くの署名を
集めた方を、住民の総意とみなし、その主張を
双方が、受け入れる。
黛） 冗談ですよね？
裁判所が多数決を勧めるなんてありえません。
それでは司法の否定です。
別府） 調停の目的は双方の合意です。双方がそれ
で納得するのであれば、結構なことです。
何か問題があるでしょうか？
黛） 絶対あると思います。
古美門） 裁判所が勧めてるんだ。私は構いません。
羽生） 私も構いませんよ。
別府） では、期限は、次回調停期日とします。
黛） マジですか？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
羽生） 古美門先生は思い知る事になるでしょう。この
集落の人々の心の気高さと、つながりの強さを。
村人） （歓声）
羽生） どうかした？
黛） いや、やっぱりなんか、
大事なことを忘れてるような。・・・気のせいか。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） おざおざの森のおざおざ。その本当の意味を
みんなわかってる？ 神の伊吹？ とんでもな～
い。僕は文献をひもといて研究したんだ。本来
の奥蟹頭弁では、神は「かんぬ」、伊吹は「ぜろ
ぜろ」だ。「かんぬぜろぜろの森」でなければな
らない。おざおざ、その本当の意味をお教えし
ましょう。かつて、この集落の若い男女は皆、あ
の森で逢引きをしたそうです。そう！おざおざと
は、男女のアレの事なんです！ それを神の伊
吹などと、鈴子さんたちがでっち上げたんです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） 相変わらずバカやってますね。
古美門） 君も
そろそろこちらでバカをやりたくなったか？
黛） まさか！
古美門） 気づき始めてるんじゃないのかぁ？
王子様の危うさに。
王子様の危うさに。
黛） 危うさ？ 何言ってるんですか。
羽生君は素晴らしいですよ。先生と違って、汚らわ
しいところなんて一つもないんですから。
羽生君は素晴らしいですよ。先生と違って、汚らわ
しいところなんて一つもないんですから。
古美門） だから危険なんだよ。
黛） 言ってることがわからんざに！
服部） さて、取り締まりが強化されましたかな。
古美門） いかにKGB（ｹｰｼﾞｰﾋﾞｰ）が戒厳令を敷こうと
も、一度堰を切った水の流れは止められませ
んよ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） 言ってることがわからんざに！
服部） さて、取り締まりが強化されましたかな。
古美門） いかにKGB（ｹｰｼﾞｰﾋﾞｰ）が戒厳令を敷こうと
も、一度堰を切った水の流れは止められませ
んよ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
村人） こいつ、
カリフォルニアビッグバーガー食ってたざに！
カリフォルニアビッグバーガー食ってたざに！
羽生） 奥へ連れてって。僕が話をする。
黛） 羽生君、あんまり強制的なやり方は逆効果じゃな
いかな？ あなたらしくないし。
いかな？ あなたらしくないし。
羽生） みんなの幸せのためには、やむをえないよ。ら
くだは、ムチをいれなければ歩かない。サウジア
ラビアのことわざだ。
黛） 人間はらくだじゃないわ。
くだは、ムチをいれなければ歩かない。サウジア
ラビアのことわざだ。
黛） 人間はらくだじゃないわ。
羽生） もちろん、わかってる。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） 珍しい虫がいるから何だというんですか。
おざおざの森なんて、畑にも林業にも向かな
いただほったらかしにされていただけの不要
地です。何の価値もないんです。
ただやりたい盛りの男女以外にとっては！
おざおざの森なんて、畑にも林業にも向かな
いただほったらかしにされていただけの不要
地です。何の価値もないんです。
ただやりたい盛りの男女以外にとっては！
羽生） 根も葉もない噂を信じてはいけません。おざお
ざは神の息吹です。奥蟹頭弁を学んで何が悪
いでしょう。失われゆく方言を大事にするのは素
晴らしいことです。都会におざおざの森はありま
せん。世界でここだけにしかないんです。一時
の悦楽にふけって大切なものを失ってしまった
ら、取り返しがつかないんです！
ざは神の息吹です。奥蟹頭弁を学んで何が悪
いでしょう。失われゆく方言を大事にするのは素
晴らしいことです。都会におざおざの森はありま
せん。世界でここだけにしかないんです。一時
の悦楽にふけって大切なものを失ってしまった
ら、取り返しがつかないんです！
古美門） 自然保護と言えば今や誰も逆らえない金科
玉条だ。世界財産を守らなければ極悪人のよ
うに言われてしまう。しかし、よそ者が勝手に
格付けしたもののために何故皆さんが犠牲に
なるんです。ここで暮らしているのは皆さんな
んだ。都会にあこがれて何が悪い～！
一同） そうだ、そうだ～！
古美門） 自由をわれらに～！
一同） 自由をわれらに～！
古美門） 自然なんてくそくらえ～！
玉条だ。世界財産を守らなければ極悪人のよ
うに言われてしまう。しかし、よそ者が勝手に
格付けしたもののために何故皆さんが犠牲に
なるんです。ここで暮らしているのは皆さんな
んだ。都会にあこがれて何が悪い～！
一同） そうだ、そうだ～！
古美門） 自由をわれらに～！
一同） 自由をわれらに～！
古美門） 自然なんてくそくらえ～！
一同） 自然なんて、くそくらえ～！
古美門） 世界財産なんてどぐざれもんざに～！
麻里奈） それはちょっと使い方が違う。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） 世界財産なんてどぐざれもんざに～！
麻里奈） それはちょっと使い方が違う。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） 先生そのやり方はずるすぎます。
古美門） ルールは破ってない。
羽生） どんな卑劣な取引をしたんですか？
古美門） 集落を開発し、便利にすると言っただけだよ。
みんな喜んで署名してくれた。というわけなの
で、別府裁判官。調停成立ということで。
別府さん？
別府） 双方が合意しない限り、調停成立はありません。
古美門） えっ？ 何を言ってるんでしょう。
多数決の結果に従おうと決めましたよね？
別府） 裁判所が、多数決を認めることはありません。
古美門） あんたが認めるっつったんだろうが！
別府） それでは司法の否定です。
黛） それ、私が言いました。
別府） 申立人、納得できないのであれば、調停は不調
として、訴訟提起することができます。
羽生） もちろん提訴します。
鈴子さん、裁判を戦いましょう。
鈴子） えっ・・・ええ。
古美門） 鈴子さん、恒夫さんがあなたの元を去ったの
は何故ですか？ 窮屈な暮らしが嫌で都会に憧
れたからです。ならば又いずれ逃げ出しますよ。
羽生） そんな事ありません。彼は改心したんです。
古美門） へえ。なら提訴すればいい。自然と共に禁欲
生活をしながら何年でも戦って下さい。恒夫さん。
みんな喜んで署名してくれた。というわけなの
で、別府裁判官。調停成立ということで。
別府さん？
別府） 双方が合意しない限り、調停成立はありません。
古美門） えっ？ 何を言ってるんでしょう。
多数決の結果に従おうと決めましたよね？
別府） 裁判所が、多数決を認めることはありません。
古美門） あんたが認めるっつったんだろうが！
別府） それでは司法の否定です。
黛） それ、私が言いました。
別府） 申立人、納得できないのであれば、調停は不調
として、訴訟提起することができます。
羽生） もちろん提訴します。
鈴子さん、裁判を戦いましょう。
鈴子） えっ・・・ええ。
古美門） 鈴子さん、恒夫さんがあなたの元を去ったの
は何故ですか？ 窮屈な暮らしが嫌で都会に憧
れたからです。ならば又いずれ逃げ出しますよ。
羽生） そんな事ありません。彼は改心したんです。
古美門） へえ。なら提訴すればいい。自然と共に禁欲
生活をしながら何年でも戦って下さい。恒夫さん。
鈴子） 恒夫。
古美門） 鈴子さん。あなたも息子を失った反動で意固
地になって運動を続けてきた。しかし恒夫さん
は帰ってきたんだ。もういいじゃありませんか。
恒夫さんをつなぎ留めておく唯一の方法をお教
えします。麻里奈さんと共に六本木ナイトを盛り
上げさせることですよ。
羽生） 鈴子さん、騙されてはいけません！
古美門） どんどん開発し、どんどん賑やかにし、都会
みたいにしてあげることです。それが二度と家
族が壊れない秘訣です。提訴しますか？
羽生） 世界財産が抹消されたら、
世界中の恥さらしですよ。
古美門） 燃料廃棄物処理場だって国民のためになる
立派な施設だ。
100年後には世界財産かもしれない。
古美門） 鈴子さん。あなたも息子を失った反動で意固
地になって運動を続けてきた。しかし恒夫さん
は帰ってきたんだ。もういいじゃありませんか。
恒夫さんをつなぎ留めておく唯一の方法をお教
えします。麻里奈さんと共に六本木ナイトを盛り
上げさせることですよ。
羽生） 鈴子さん、騙されてはいけません！
古美門） どんどん開発し、どんどん賑やかにし、都会
みたいにしてあげることです。それが二度と家
族が壊れない秘訣です。提訴しますか？
羽生） 世界財産が抹消されたら、
世界中の恥さらしですよ。
古美門） 燃料廃棄物処理場だって国民のためになる
立派な施設だ。
100年後には世界財産かもしれない。
鈴子） あんだ・・・そうしてえの？
恒夫） （頷く）
鈴子） 提訴は・・・しません。
恒夫） （頷く）
鈴子） 提訴は・・・しません。
羽生） バカげてる！ こんな決断は絶対に間違ってる！
黛） 羽生君！
羽生） みんなが不幸になる決断だ。何故わからない！
黛） 落ち着いて。
黛） 羽生君！
羽生） みんなが不幸になる決断だ。何故わからない！
黛） 落ち着いて。
古美門） わかってないのは君だよ。崇高な理念など欲
望の前では無力だ。所詮人間は欲望の生き物
なのだよ。それを否定する生き方などできはし
ないしその欲望こそが文明を進化させてきたん
だ。これからも進化し続け、決して後戻りはしな
い！ 燃料廃棄物処理場を作り、高速道路を作
り、ショッピングモールができ、森が減り、希少
種がいなくなり、いずれどこにでもある普通の町
になるだろう！ そして失った昔を思って嘆くだろ
う！ だがみんなそうしたいんだよ！
素晴らしいじゃないか！
望の前では無力だ。所詮人間は欲望の生き物
なのだよ。それを否定する生き方などできはし
ないしその欲望こそが文明を進化させてきたん
だ。これからも進化し続け、決して後戻りはしな
い！ 燃料廃棄物処理場を作り、高速道路を作
り、ショッピングモールができ、森が減り、希少
種がいなくなり、いずれどこにでもある普通の町
になるだろう！ そして失った昔を思って嘆くだろ
う！ だがみんなそうしたいんだよ！
素晴らしいじゃないか！
羽生） 愚かだ。
古美門） それが人間だよ。
別府） 申立人、提訴はせず、本調停の結論をもって最
終合意とすることを受け入れますか？
鈴子） はい。
別府） では、双方が合意に達したので、調停成立としま
す。鈴子さん、麻里奈さん、恒夫さん。奥蟹頭の
住民はあなた方です。世界の誰に笑われようと関
係ありません。蟹頭ワラビも、ボンゴレビアンコも
大変美味しゅうございました。以上。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） たらい回しにされてまで、
なぜそんな職にしがみつくんです？
別府） あなたが弁護士を続けている理由と同じだと思い
ますが。私はこの黒い法服が、世界の誰よりも似
合うと自負しています。では。
黛） 意外と名判事になるのかもしれませんね。
古美門） あり得ない。明日のバス、何時だっけ？
羽生） ７時です。
古美門） やった～！ 帰ろ、帰ろ、フゥ～！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
終合意とすることを受け入れますか？
鈴子） はい。
別府） では、双方が合意に達したので、調停成立としま
す。鈴子さん、麻里奈さん、恒夫さん。奥蟹頭の
住民はあなた方です。世界の誰に笑われようと関
係ありません。蟹頭ワラビも、ボンゴレビアンコも
大変美味しゅうございました。以上。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） たらい回しにされてまで、
なぜそんな職にしがみつくんです？
別府） あなたが弁護士を続けている理由と同じだと思い
ますが。私はこの黒い法服が、世界の誰よりも似
合うと自負しています。では。
黛） 意外と名判事になるのかもしれませんね。
古美門） あり得ない。明日のバス、何時だっけ？
羽生） ７時です。
古美門） やった～！ 帰ろ、帰ろ、フゥ～！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
黛） 別府裁判官の言う通り、世界財産であろうがなかろ
うが、故郷を愛する心に変わりはありません。皆さん
ずっとそうだったんですから。
古美門） その通り。あなたたちが誇りに思っているのな
らそれでいい。よそものが勝手に作ったバッジ
など必要ない。
うが、故郷を愛する心に変わりはありません。皆さん
ずっとそうだったんですから。
古美門） その通り。あなたたちが誇りに思っているのな
らそれでいい。よそものが勝手に作ったバッジ
など必要ない。
一同） はい。
服部） じゃあみんな、元気でな。
子供達） バイバ～イ！
服部） バイバイ。
黛） やっぱりなんか忘れてるような・・・。あっ！
磯貝） あ～！ 誰か～！ 気づいて～！ あっ！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） どんぐりとっちゃを見つけようとして
我々とはぐれ遭難してただと？
黛） ちょっと栄養失調気味でしたけど、無事でした。
古美門） どこまで存在感がないんだ。
仲間とのつながりが聞いて呆れる。
黛） それは返す言葉もないですけど。
子供達） バイバ～イ！
服部） バイバイ。
黛） やっぱりなんか忘れてるような・・・。あっ！
磯貝） あ～！ 誰か～！ 気づいて～！ あっ！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） どんぐりとっちゃを見つけようとして
我々とはぐれ遭難してただと？
黛） ちょっと栄養失調気味でしたけど、無事でした。
古美門） どこまで存在感がないんだ。
仲間とのつながりが聞いて呆れる。
黛） それは返す言葉もないですけど。
古美門） いい加減思い知ったか、
あのにやけ顔のうすら寒さを。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
服部） 先生の思惑どおり、羽生先生はご子息の増長を
抑える、好敵手になりつつあります。ただ、若干予
想外の方向に、歩み始めてるような気配も。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
本田） 安藤貴和の裁判が始まるわ。
あのにやけ顔のうすら寒さを。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
服部） 先生の思惑どおり、羽生先生はご子息の増長を
抑える、好敵手になりつつあります。ただ、若干予
想外の方向に、歩み始めてるような気配も。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
本田） 安藤貴和の裁判が始まるわ。
羽生） 導く者が必要なんだ。
誰もが幸せになる世界を築くためには、誰かが大き
な力で民衆を束ねなければならない。フッ。人間は、
誰も彼も、残念ながら、愚かだから。フッ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） まっ、
ゆとりの国が居心地いいならずっといればいい。
黛） いよいよ最高裁で、公判が開かれます。
古美門） 安心したまえ。必ず死刑判決を破棄させ無罪を
勝ち取る。私の勝率も100％に戻り、不敗神話の
復活だ。
貴和） あなたたちには、事実を知っておいてもらった方が
いいわよね。ホントのことを打ち明けるわ。私がやっ
たの。私が、徳永光一郎を殺し、娘も殺そうとした。
私が犯人。
誰もが幸せになる世界を築くためには、誰かが大き
な力で民衆を束ねなければならない。フッ。人間は、
誰も彼も、残念ながら、愚かだから。フッ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
古美門） まっ、
ゆとりの国が居心地いいならずっといればいい。
黛） いよいよ最高裁で、公判が開かれます。
古美門） 安心したまえ。必ず死刑判決を破棄させ無罪を
勝ち取る。私の勝率も100％に戻り、不敗神話の
復活だ。
貴和） あなたたちには、事実を知っておいてもらった方が
いいわよね。ホントのことを打ち明けるわ。私がやっ
たの。私が、徳永光一郎を殺し、娘も殺そうとした。
私が犯人。
古美門） 最初からずっとそう思ってるよ。
貴和） でも、吊るされるのは嫌。
死刑制度なんて非人道的よ。そう思わない？
古美門） 本当に君は、どぐざれ者だな。貴和） でも、吊るされるのは嫌。
死刑制度なんて非人道的よ。そう思わない？
貴和） どういう意味？
古美門） 知るか！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「北の国から」のパロディ全開のコスプレ、ナレーションに
笑った～！ ２人とも、純と蛍の恰好が似合いすぎます～。
全開の花巻さんに続いて、今回はヒビキが出てるし、川に
落ちそうになった時に古美門が発したのが、「じぇじぇ」の４
段活用だったし、何気にあまちゃんの影が見える今クール。
いろんなところからネタを引っ張ってくるなあとホント感心。
「どんぐりとっちゃ」のくだりなんて、「ゴーイング マイ ホー
ム」のクーナを思い出させる話だったし、怪しいクーナ研究
家を演じていた磯貝さん（役の人）が、、ここでもどんぐりと
っちゃを捜して、しかも遭難して、忘れられるという・・・（爆）
いかにも何かありそうな、「なんか忘れてるような」と思わせ
ぶりなセリフからの～フリは、さすがのリーガルハイ展開。
世界財産ネタも、しっかりと、上から下から斜めからと、考
えさせてくれます。世界の秘境も、少数民族も、今や職業
というか、観光用にそれらしい暮らしを見せてくれるという
システムになっているのも今やお約束。でも、そりゃあね、
知らなかったならまだしも、知ってしまったら、便利な生活
をしたいし、していいと思う。流行りの服を着て、流行りの
食べ物を食べてと、好きなことを好きなようにして生きてい
いはず。自分がそこに住まない奴が、そこに住む人たちに
不自由を強いるのは間違ってる。自然もいいけど、都会も
いい。自然も都会も両方欲しいのが人間。だって、人間だ
もの、ワガママだもの～。人間らしいってそういう事だし～。
というわけで、ここに来て、自分の理想を押しつけることに
失敗してしまったゆとりの国の王子は、とうとうダークサイ
ドに堕ちた・・・かのような、悪魔的な笑顔を見せ。王子様
ったら怖すぎる。自分が正義と疑わない、頭の良すぎる
人間ってのが、一番始末に負えないというか、まんまデス
ノートの夜神月を思い出してしまった。どんぐりとっちゃ服
部さんは、どうやら、古美門父と繋がっている模様。一筋
縄では行かない、真っ直ぐな道はあり得ない。古美門が
見せてくれるだろう予想できない展開に期待が膨らんで。
どぐざれもん・貴和を、２人は死刑から救えるのか～！？
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