浜田省吾ライブスペシャル~僕と彼女と週末に~ | 日々のダダ漏れ

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NHK BSプレミアム
浜田省吾ライブスペシャル
~僕と彼女と週末に~

この番組は、昨年12月に60歳の誕生日を迎えた
浜田省吾を特集したライブ&ドキュメンタリー番組。
番組では、
2012年リリースのDVD / Blu-ray
「ON THE ROAD 2011
"The Last Weekend"」
のライブ映像をテレビ用に再編集してオンエアする他、
浜田本人の貴重なインタビ
ューシーンも紹介される。
さらに浜田は番組のナレー
ションも担当する。

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12年ぶりにテレビに出演。そしておそらくこれが最後
のテレビ出演になるのではと言われている浜田省吾。
「片思い」が好きで、何度も何度も聴いてたっけ・・・。
「ロックンロールは好きかい?」そんなセリフが似合
いすぎる永遠のロック少年。今は聴かなくなったけ
れど、心の奥に大事にしまいこまれている、青春の
ある時期を彩ってくれた歌の数々が、一気に蘇って、
懐かしいというより、なんだろう、青春プレイバック?
ビックリするぐらいそのままに、変わらない姿という
か、そのスピリッツ、音楽に対する姿勢。メディアに
露出しないことで守ってきたのだろう変わらない姿。
ああ・・・やっぱり好きだ。好きなものはずっと好きだ
なあと。変わらずにいてくれたことに感謝・・・!!!

番組で歌われた曲と、浜田省吾の肉声を書きおこ
してみました。今、この世界が存在して、私自身も
存在できていて、この番組を観ることができて・・・
幸せだと思いました。ありがとう、ハマショー!!!
(曲は、それぞれyoutubeにリンクさせてあります)


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浜田省吾ライブスペシャル
~僕と彼女と週末に~


(浜田省吾)
浜田省吾です。2010年から2012年にかけて、どう
して我々はいまこうして、この状況の中に
いるのか、
というテーマで、自分自身のライブ
映像と、ニュー
ス素材や、記録映像を使って、
「僕と彼女と週末に」
という映像作品を制作し、
そしてそれを元にしたコン
サートツアーを行いました。
これからご覧いただくプ
ログラムは、そのツアーの、
ステージの模様です。
楽しんでいただけたら、幸いです。

「独立記念日」


(浜田省吾)
今日は、2011年の、9月の22日の日曜日。3月11日
以降は、皆さん本当にいろんな想いを
胸に抱いて、
暮らしておられるのではないかと
思いますが、今日
はその厳しい現実や状況を束の間、
忘れるというの
ではなくて、また明日からそれらの
ものと闘ってい
ける、英気を養ってもらえるような、
元気になっても
らえるような、ステージをやりたいと
思ってます。こ
の 
On The Road 2011は、俺達ミュージシャンにと
っても、スタッフにとっても、
特別なツアーになりま
した。ベストを尽くして、
いい夜にしたいと思います。

君を失った時に 手のひらから
世界も一緒にこぼれて落ちた
何も感じられない

街へ出ればいつもと 同じ様に
意味のない仕事に追われて走る
何も聞こえない

二度と立てぬ 痛手なのに
受け入れてく 不思議だ人は
追いつけない この悲しみ 後に残して

君の部屋の窓辺に 車とめて
つくはずもないのに あかりを探す
何も見えない

思い出は砂に書いた文字のように
あらわれてく
いつも二人 波打際 
歩いていたね 脆く 強く

二度と立てぬ 痛手さえも
受け入れてく 不思議だ人は
追いつけない この悲しみ 後に残して


【インタビュー】
(田家:田家秀樹、浜田:浜田省吾)

田家) 今日は、スタジオに浜田省吾さんをお迎えし
    ております。浜田さんは先ごろ、「僕と彼女と
    週末に」というタイトルで、日本の近代から現
    代へという時代の流れを、記録写真や、映像、
    そして、ニュース素材を使って見せるという、
    ユニークな映像作品を発表されました。今日
    は、どうしてあのような作品をお作りになろう
    と思ったのか、その意図をですね、伺えたら
    という風に思ってるんですが。
    どうしてあのような作品を?
浜田) えっとですね・・・うん。
田家) 始まりがですね。
浜田) はい。
田家) 明治維新とか黒船の来航とか、かなり古い
    ところから始まりました。
浜田) そうですね、うん。そうでした。
田家) しかもその、ご自身の未発表のライブ映像も
    使われていて、ミュージックビデオ的な構成に
    なっているというのも、とってもユニークな点で
    した。
浜田) あ、そうですか。
田家) 浜田さん、どうされました? 大丈夫ですか?
浜田) どうして我々は、ここにこうして、この状況の
    中に、いるのか、
このテーマは、どっから始め
    ればいいのか、やはり明治維新からだろうな
    あと考えました。それ以降、日本は急速に近
    代化され、内外にとって悲劇的な戦争の時代
    があり、敗戦後の混乱や貧困から立ち上がり、
    そして、今がある。と同時に、世界も同じく、時
    を刻んでいる。つい、十数年前までは、歴史
    の中の事件や出来事を調べようと思ったら、
    図書館に通って文献を一つ一つ一つ、探さな
    ければいけなかった。しかし今は、インターネ
    ットがあります。一つの事件に関しても、幅広
    ーい翼の中から、映像も含めて、いろいろと
    検索することができます。ミュージックビデオ
    的な音楽作品を入り口にして、俺達はどうして
    ここにこうしているのか、そのようなことを考え
    るきっかけになれば、と思って、制作しました。
田家) 浜田さん、
    この(シロクマの)パペットは何なんです?
浜田) ・・・う、うーん・・・熱い・・・


「Theme of Father's Son ~ 遥かなる我が家」

「風の勲章」


(浜田省吾)
1986年、25年前、俺は33歳。この歌を作りました。
80年代半ば、戦争が終わって40年。ジャパン・アズ
・ナンバーワンと言われ、アメリカを抜いて、世界一
の経済大国になる。そう、まさにバブル経済、これ
から頂点に向かっていく、そんな時代でした。でも、
その頃俺が感じたのは、そんな中で、少しずつ、日
本人の持ってた慎ましさや、謙虚さや、勤勉さ、そ
のようなものが、失われていってる。そんな風に感
じました。そして90年代。バブルは崩壊し、国の財
政赤字は、瞬く間に膨らみ、格差は広がり、あっと
いう間に10年が失われました。21世紀になって、
明るい未来が待っているのか、そんな風に思って
た矢先、9月11日、同時多発テロで、世界は全く違
う、扉を開いてしまった。そしてつい最近、世界的な
金融危機、あっという間に20年が失われた。そして
今年、3月11日、間違いなく、戦後最も、困難な時
期に、この国はあると思います。しかしこれを乗り
越えて、いつの日か、多くの事を教訓にして、次の
世代に、そのまた次の世代に、何かを残していける
のかどうか、そんな事を考えなきゃいけない、2011
年だったような気がします。そして25年前に、自分
自身に問いかけた、言葉が、あの頃よりもっと、深
い意味になって、自分に返ってきました。


「J.Boy」


(浜田省吾)
生れたところをかなり、遠く離れたところにいます。
ひょっとしたら、いろんなとこ旅行したけど、今いる
とこが一番遠いとこかもしれないなあ。今日はです
ね、2010年の、9月の2日の、木曜日です。えー今、
俺がいるところは寒いですけど、聞くところによると
東京は、今日は、9月にも関わらず35度だそうです。
もちろんその暑さは俺知ってて、ずーっとこの夏、
CD、DVDの編集をやってたので、あの、強力な、
暑さはよーく知ってます。そして今年の夏は、パキ
スタンの洪水、中国の洪水、あとヨーロッパの乾燥、
特にモスクワあたりの森林火災とか、本当に、地
球の温暖化っていうのをリアルに感じた、夏です。
でも、俺は今、とても寒いです。俺は黙ってたんだ
けど、実は君たちは、もう既に2011年の10月30日
の世界にいるんだよね、日曜日という、埼玉スーパ
ーアリーナ。わ~後1年以上先なんだな、これより。
てことは、俺の知らない事をみんなは一杯知って
んだね。今、俺が知らなくてこれから1年半ぐらい
後の事を、全部君たちは知ってるんだ。
わ~。でも
一つだけ、確かな事があって、もし、君がこれを見
てるとしたら、俺はそれまで、元気で音楽をやって
て、これから、センターステージで一緒に盛り上が
る。盛り上がっていこう。ピース。

と、これをライブ会場で、もしくはブルーレイやDVD
で、既に観てしまっている方たち。今はもう2013年
の世界に生きていて、この後に起こった出来事を、
全部知っているんだよね。そして、俺も2013年の春、
この番組を作っています。でも、この放送を今、あ
なたが観ているという事は、この番組は、無事に制
作され、オンエアされているって事だよね。つまり、
世界は、存在しているって事だね。さあ、こっから
アンコール、センターステージの模様を一緒に観よ
うって、場面だね。盛り上がっていこう。ピース。



「I am father」

「君がいるところが My Sweet Home」


(浜田省吾) 
放送時間も、残りわずかになってきました。このテ
レビプログラムの制作に、携わって下さったスタッ
フ、コンサートツアースタッフ、映像音楽制作のス
タッフ、全てのスタッフの方々に、感謝します。
そして誰よりも、コンサートに来て下さった、オーデ
ィエンスの方たち、更に、今この番組をご覧になっ
て下さっている、あなたに、心から感謝します。
ありがとうございました。


「日はまた昇る」

「僕と彼女と週末に」


(「僕と彼女と週末に」語りの部分)

週末に、僕は彼女とドライブに出かけた。
遠く街を逃れて、浜辺に寝転んで、
彼女の作ったサンドイッチを食べ、ビールを飲み、
夜空や水平線を眺めて、僕らいろんな話をした。 
彼女は、彼女の勤めている会社の、
嫌な上役の事や、先週読んだ、
J・D・サリンジャーの短編小説の事を僕に話し、
僕は、今度買おうと思ってる、新しい車の事や、
二人の将来の事を、話した。
そして、誰もいない、静かな夜の海を、
二人で、泳いだ。

あくる日、僕は吐き気がして目が覚めた。
彼女もひどく気分が悪いと、言い始めた。
それで、僕らは朝食を取らず、
浜辺を歩く事にした。
そしてそこで、その浜辺で、
とても奇妙な、情景に出会った。
数え切れないほどの、銀色の魚が、
波打ち際に、打ち上げられてたんだ。


♪いつか子供達に この時代を伝えたい
 どんなふうに人が 希望を継いできたか

 君を守りたい ただひとりの
 君を守りたい この手で
 愛を信じたい
 人の心の 愛を信じたい 
 いつの日か


**********


「僕と彼女と週末に」
久々に聞いた、語りの部分。
サリンジャーと、
吐き気がして目が覚めたというセリフ。
どこか、遠い国の話のようで、
どこか不安な未来のようで、
胸がザワザワしたそんな記憶・・・

「PAIN」の言葉が、深く、胸に響いた。
この曲をずっと忘れていたなんて・・・

♪二度と立てぬ 痛手なのに
 受け入れてく 不思議だ人は

何度聴いても、涙があふれて・・・
受け入れてく・・・受け入れていくしかない。
人はそうやって、生きてきたし、
生きていくのかもしれない・・・

きっかけはいつも、小さなことから。
今じゃなくても、
いつか、心の中で何かが熟して、
いつか、何かを、誰かに伝えられたら・・・

明日が、5年後が、
10年後がどうなっているのか、
誰にもわからないけれど・・・

世界がいつも通りに存在して、
愛する人が、笑顔でいられますように・・・


●「浜田省吾」公式HP


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