日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「日々のダダ漏れ」は、感動したもの、面白いもの、美味しいも
の、私が好きなもの等を、勝手気ままに綴るお気楽ブログです♪

ドラマの記事につきましては、期待しているドラマの初回の紹介、
ドラマの中で私が好きなセリフ、シーンを記憶に残すために書い
ています。基本的に、面白いと思ったものを、お勧めのドラマに
ついて、自由気ままに書いていますので、面白いと思った回だけ
を単発で書いたりすることもあります。記事のスタイルは、まだ
まだ模索中なので大きく変更する事も。ご了承下さい(*^。^*)

「虎に翼」 第82

第17週「女の情に蛇が住む?」

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

太郎) まあまあまあ、

 そんげこと言わねでさ。

 人助けらと思って、ねっ?

次郎) 今のまんまらと、

 人数が足りねんですよ。

深田) いやそらろもですね、

 私、マージャンのやり方

 分かんねですし。

太郎) そんげの当日

 我々が教えますすけ。

寅子) おはようございます。

次郎) おはようございます、

 佐田判事。

太郎) (舌打ち)

(寅子の方へ逃げる深田)

寅子) あの、

 どうなさったんですか?

深田) 杉田弁護士が主催される、

 マージャン退会があるそうで。

 お声がけいただいたんですろも、

 私、昔から、その手の勝負事は

 ちょっと、どうも・・・。

寅子) なら、

 私が参加しましょうか?

太郎) はあ?

次郎) お好きなんですか?

寅子) やったことは一度も。

太郎) そんなら無理やて。

寅子) はて? 深田さんには当日

 教えてあげるとおっしゃっていた

 じゃないですか。実は一度父に

 やり方を習おうとして母に止めら

 れてしまったんですよ。

太郎) 女はマージャンなんか

 しねえ方がいんですて。

寅子) はて? どうしてですか?

次郎) そせば、のちほど法廷で。

(去って行く杉田兄弟)

 

**********

 

寅子) 高瀬君はマージャンの

 やり方は知ってる?

高瀬) いや、マージャンは・・・。

寅子) そうよね。

 図書館で本でも借りようかしら。

深田) 支部長、さっきおっしゃっ

 てたの本気らったんですか?

寅子) 本気というか、悔しいじゃ

 ないあのまま終わりじゃ。それ

 にマージャンを通じて本当に仲

 がよくなれるかもしれないもの。

高瀬) 賛同はしませんが、

 頑張ってくだせえ。

深田) うん、そらね。

 

**********

 

<学校の帰り道>

女子) 今日このあと遊びに

 行ってもいいろっか?

女子) うん、いいれ。

(前を歩く同級生を眺める優未)

 

(回想)

寅子) ねえ、そういう子に、もっと

 自分から、声をかけてみたら?

 お友達になれるかも。

 

(優未の後ろから自転車が来る)

女子) あれ、優未ちゃんら

 ねっけ。一人? そらったら、

 一緒に帰ろて。

優未) うん。

(二人と並んで歩く優未)

 

**********

 

本庁で寅子が、

初めて受け持つ、

刑事事件の裁判が

まりました。

 

男性) 新潟県三条市、一之木戸町、

 35番地先、路上において、帰宅途

 中、元木俊雄、当19年から、カバン

 をひったくられたことに激高し、同人

 を付近の路地に追い込み、右手拳

 で、同人の左顔面を殴打して転倒

 させ、更に、同人に対し、執ように、

 殴る蹴るなどの暴行を加え、よって、

 同人に全治まで、3か月を要する、

 右前腕部骨折などの、傷害を負わ

 せたものである。以上です。

 

元木自身も、

最近市内で頻発する、

連続ひったくり事件に、

関わっているとして、

少年部で審判を受けて

いるようでした。

 

樋口) 起訴状記載の公訴

 事実に間違いはありません。

 ただし本件は、被害者の少年が

 起こした窃盗事件がきっかけで

 あり、情状酌量を求めます。

水上) 少年らや。

 俺、二十歳られ。そんで、こっち

 でニヤニヤしてるこいつは19。

 ねえ、この差って何らや?

(言葉に詰まる、裁判官席の寅子)

 

**********

 

<ライトハウス>

寅子) 家裁は、当事者たちの幸せ

 を考えて事件を見ますが、刑事事

 件は、目の前にいる人間が、罪を

 犯したのか、犯していないのかを、

 公平な立場で、見極める。でも、

 どうしても私は、彼らの人生に、

 思いをはせてしまう。いや、法律

 で決まっているといえば、それま

 でなのですが。家裁での経験が

 生かせるだなんて言ったことが、

 恥ずかしいです。

涼子) それは違うんじゃなくて?

 盗み聞き、ごめんあそばせ。

 でも、一つよろしいかしら?

寅子) はい。

涼子) ここへ学びに来る子たちは、

 特別でございます。利発で、みな

 裕福で、ご両親からの寵愛を受

 けて、生活に困ることはございま

 せん。でも時々ね、一部の子た

 ちだけれども、昔の私のようなお

 顔をされるの。孤独や、いらだち、

 誰も自分を理解しない。そんな

 お顔。貧困が理由ではない少年

 犯罪も増えてきたと、新聞で読 

 みました。だからこそ思うの。多

 くの子供たちや、ご家庭を見て

 きたトラコちゃんだから、見極め

 られる真実がある。ごめんなさい。

 出過ぎたことを申しました。

寅子) そんなことない。

 この前憲法をそらんじていた時も

 思ったけれど、さすが涼子様です。

 今すぐにでも裁判所で働いてほし

 いくらいだわ。

(厨房にいた玉が、

会話から目をそらす)

寅子) ごめんなさい、

 無神経でした。

涼子) 謝ることじゃなくってよ。

 きっとやろうと思えば結婚後も

 挑戦できた。しなかったのは

 私よ。

(微笑み、厨房に立つ涼子)

寅子) 私、ここのハヤシライスを

 食べられると思うと、水曜日が

 楽しみで。

涼子) そうだ、今度よかったら

 日曜日にいらして。とっておき

 のものをご用意いたします。

寅子) まあ、楽しみ。

 是非伺います。

涼子) あっ、どうぞ。

寅子) 頂きます。

 

**********

 

そして、日曜日になりました。

 

(稲と刺繍をしている優未)

優未) よし。

寅子) 優未、

 一緒に来てもいいのよ。

優未) いい。稲さんと

 一緒にいたいの。

稲) あら、うれしいことおっしゃ

 ってくださるのね。フフフフフ。

 

稲さんに懐いてくれるのは

うれしいけれど、やっぱり

内心複雑な、寅子です。

 

稲) あっ、列車の時間

 大丈夫ですか?

寅子) あらやだ。行ってきます。

稲) アハハハ。

優未・稲) 行ってらっしゃい。

寅子) 行ってきます。

 

**********

 

<ライトハウス>

(ドアが開く音)

寅子) こんにちは。

 あら、航一さん、こんにちは。

(にっこり頷く航一)

寅子) 涼子様たちは?

航一) 少し休憩するそうです。

 

**********

 

<カーテンで仕切った厨房の奥>

玉) すみません。

 ありがとうございます。

(玉の足をさする涼子)

涼子) まだ痛むかしら?

玉) すみませんお嬢様。

 

**********

 

(奥が気になる寅子)

航一) すぐ戻ると言っていました。

寅子) そうですか。

航一) 佐田さん。マージャンの本、

 読んでいましたよね。

 

(回想)

(判事室の寅子の机の上)

 

航一) マージャン、

 お好きなんですか?

寅子) お好きなんですか?

(航一の手に麻雀の雑誌)

航一) お好きですね。

寅子) ごめんなさい。

 まだ、やり方もよく分からず、

 好きかどうかも分からない

 段階です。

航一) なるほど。

寅子) 実は、杉田弁護士主催の、

 マージャン大会がありまして。

航一) あ・・・なるほど。

寅子) フッ・・・また溝を埋めるため

 にもがいているって思いました?

美佐江) 佐田先生。

 またお会いできましたね。

寅子) 美佐江さんこんにちは。

 今日もお勉強しに?

美佐江) 休みの日は、図書館が

 混むので、こちらで自習させて

 いただくことが多いんです。

涼子) トラコちゃん、美佐江さん、

 いらっしゃい。

玉) お待たせしてごめんなさい。

寅子) あっ、謝ることないわ。

 楽しくおしゃべりしてたから。

涼子) 今日のとっておき、すぐに

 出来ますから、皆さんお待ちに

 なってね。

寅子) はい。

 

**********

 

涼子) お待たせいたしました。

寅子) えっ・・・あっ、これは・・・。

涼子) この店の人気商品ですの。

 ねえ玉。

玉) はい。

涼子) あの日のおまんじゅうの

 おかげです。ありがとう。

寅子) 懐かしいわ。

 

(回想)

梅子) 「フフフ・・・ういやつめ」。

 ぱくり。「うっ・・・!」ってね。

 

(回想)

涼子) ありがとう玉。

玉) えっ・・・。

涼子) あなたがそばにいてくれて、

 いつも救われているのよ。

 

(毒まんじゅうを思い出しながら、

ふかしまんじゅうを食べる寅子)

美佐江) 佐田先生、

 質問してもいいですか?

寅子) うん、もちろん。どうぞ。

美佐江) 先生は、法律を、どう

 理解されていったんですか?

 今、図書館で法律の本を何冊

 か借りて読んでるんですけど、

 難しくて頭に入ってこなくて。

寅子) う~ん・・・私は、法律を

 学び始めた時、事件の関係者

 を、自分の家族に当てはめて

 いたわ。

美佐江) 自分の家族に・・・。

寅子) ええ。そうすると、判例が、

 自分事に、置き換えられる。でも、

 父がある事件に巻き込まれてね、

 自然と、家族に当てはめるやり方

 もしなくなったわ。要は、理解の

 糸口を一個、見つけるってことね。

美佐江) 家族に当てはめる・・・。

 やってみます。

寅子) うん。法律の世界は楽しい

 ですよ。勉強頑張って。

美佐江) はい。

涼子) 美佐江さんならできるわ。

美佐江) ありがとうございます。

(涼子の陰でうつむいている玉)

 

**********

 

楽しい時間は、

あっという間に過ぎて・・・。

 

涼子) トラコちゃんごめんなさい。

 私もこれから組合の会合があり

 ますの。

寅子) あっ、私は玉ちゃんとお

 片づけをしてから帰りますね。

涼子) ありがとう。

 今日はとっても楽しゅうご

 ざいました。今度は是非、

 お嬢様も連れていらしてね。

寅子) はい是非。お気を付けて。

涼子) はい。じゃあ、また。

 行ってきます。

(ドアの開閉音)

玉) すみません、

 お手伝いさせてしまって。

寅子) 玉ちゃん。

 勘違いだったらごめんなさい。

 でも、お店に来る度に、

 玉ちゃんの様子が、

 ずっと気になっていたの。

(玉の顔をのぞきこむように、

車椅子の前にしゃがむ寅子)

寅子) 何でも話して。

(首を横に振る玉)

玉) 私は寅子さんのお友達の

 お付きだっただけで。

寅子) そんなこと・・・。

玉) お気持ちは昔から伝わって

 いました。だから、あのころの

 私は勘違いしてしまった。

 

(回想)

梅子) こうしてずっと思い出を

 作っていくと思っていた。

 5人、いや、6人でね。

 

玉) 皆さんと同じで、

 心では対等であると。

寅子) 玉ちゃんも、

 みんなと同じで、大切よ。

(玉の手を握る寅子)

寅子) 玉ちゃん。

玉) 寅子さんのお気持ちに甘えて

 いいならば、お願いがあります。

 お力を貸してください。お嬢様を

 自由にしてさしあげたいんです。

(寅子を見つめる玉)

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

太郎の舌打ちが止まらないw 本性を

隠しきれなくなってるよね~。寅子の

はて?も、ナチュラルに復活してるし。

懐かしのおまんじゅうからの、思い詰

めている様子の玉ちゃんが気になる。

さあ、グイグイ寅子の出番ですよ~♪

 

 

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「虎に翼」 第81

第17週「女の情に蛇が住む?」

 

 

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昭和二十七(1952)年

 

航一) こちらです。

(雑居ビルの一階)

(店に入る航一)

女性の声) お待たせ

 いたしました。

寅子) ライトハウス。

女性の声) あら星さん、

 今日は随分お早いのね。

航一の声) ええ。

寅子) 燈台?

(喫茶店の看板から店の

中へ視線を移す寅子)

(店主らしき女性と目が合う)

寅子) 涼子様?

 

昭和27年。寅子と涼子、

14年ぶりの再会です。

 

涼子) トラコちゃん。

寅子) 涼子様。

涼子) どうか、お許しになってね。

 ずっと手紙の返事もせずにいた

 こと。

(首を横に振る寅子)

涼子) トラコちゃんのご活躍は、

 新聞や雑誌で拝読しておりま

 した。本当にご立派になられて、

 こちらまで誇らしい気持ちにな

 っておりましたの。

寅子) 涼子様も、

 お元気そうでよかった。

涼子) ええ、ありがとう。

 ちょっと待っててね。

寅子) はい。

玉) 寅子さん。

 ご無沙汰しております。

(車椅子の玉)

玉) 驚かせて申し訳ありません。

 空襲の時のケガで。

寅子) そんな、謝ることじゃ・・・。

涼子) 私たち、手と手を取り

 合って元気に生きております。

 だから、ご安心なさってね。

寅子) あの、涼子様と玉ちゃんのこ

 と、みんなに手紙でお伝えしても?

 今、よねさんと梅子さんは轟さんと

 法律事務所をしているの。ヒャンち

 ゃんも、詳しくは言えないけれど、

 元気に・・・。

涼子) はっ・・・。

寅子) 涼子様?

涼子) よろしゅうございました。

 皆様のご無事と、幸せを、

 ずっとお祈りしておりましたの。

 よかった・・・。(泣)

(涼子を抱き締める寅子)

 

**********

 

(カウンター席で、ハヤシライス

を食べる寅子と航市)

寅子) う~ん!

 涼子様最高です!

涼子) ようございました。

寅子) 航一さんがごひいき

 なのも納得です。

(ドアの開閉音)

涼子) あっ、いらっしゃいませ。

 野木さん、倉持さん。

野木) いっつもの2つね。

 

日本国憲法、第14条、

2項にこうあります。

「華族、その他の貴族の

制度は、これを認めない」。

涼子の身に何が起こり、この地

にたどりついたのでしょうか。

 

(厨房で、ハヤシライスの

盛り付けをする、車椅子の玉)

 

**********

 

<新潟地方裁判所・

刑事部判事室>

 

航一) こちらが、担当していた

 だく事件の起訴状です。

寅子) ありがとうございます。

(記述を読む寅子)

寅子) まあ・・・少年が

 殴られて大ケガを。

入倉) ああ、佐田さんは家裁にお

 られましたし、最初はガキ絡みの

 事件はいいかもしれませんね。

寅子) 入倉さん、ガキという

 言い方はどうかと。

入倉) そう呼ばれてしかたない

 連中ですよ。ろくでもない少年

 事件が増えましたし。ねえ?

(小さな手鏡を見ながら、櫛で

前髪を整える入倉)

寅子) 呼び方はともかく、家裁で

 の自分の経験を生かして、精い

 っぱい頑張ります。

(航一に微笑む寅子)

 

**********

 

 

玉) はい、では読んでみましょう。

 さんはい。

生徒たち) All of the people are 

  equal under the law and there 

  shall be no discrimination in 

  political, economic or social 

  relations because of race, 

  creed, sex, social status or 

  family origin.

玉) Good! さて、ここの、

 「under the law」というのは、

 法の下に、という意味ですね。

 では、「under」を使わないで、

 別の語句を使って、同じ意味

 にできますか? 小谷君。

小谷) えっと・・・。

玉) 「下に」を、

 別の言い方で考えると?

小谷) あっ、「before the law」。

玉) Perfect! では、次の

 問題を、解いてみましょう。

生徒たち) はい。

涼子) いらっしゃいトラコちゃん。

寅子) ここで、勉強を、教えて

 いらっしゃるんですか?

涼子) 東京の大学や国立大学

 を目指す生徒さんに向けてね。

 玉の英語の授業はとっても

 人気があるのよ。

寅子) 玉ちゃんすごいわ。英語

 の勉強頑張っていたもんね。

 

(回想)

涼子) 初手が肝心は?

玉) えっと、ア グッド ビギニング

 メイクス ア グッド エンディング

 です!

涼子) That's right!

 

玉) ありがとうございます。

(玉の笑顔が、少し気になる寅子)

美佐江) あの、佐田先生で

 いらっしゃいますか?

(お辞儀をする女生徒)

美佐江) 突然申し訳ございま

 せん。森口美佐江と申します。

 以前、父が・・・。

 

森口って・・・

あの森口さんの?

 

(回想)

高瀬) クソジジイ~!

 

涼子) 美佐江さんは東京の大学、

 しかも法学部を志望していらっし

 ゃるのよ。

美佐江) はい。

寅子) じゃあ、これから私たちの

 後輩になるんですね。

涼子) ええ。

美佐江) では失礼いたします。

寅子) うれしくなりますね、

 ああいうお嬢さんを見ると。

涼子) ええ、本当ね。

 

**********

 

涼子) ご安心なさった?

寅子) へっ?

涼子) 私たちのことが心配で、

 いらしてくださったんでしょ。

寅子) はい。何かご苦労されて

 いるのではないかと。

涼子) 苦労は、星の数ほどござ

 いましたよ。でもあの戦争を経て、

 苦労していない人間はおりませ

 んでしょう?

寅子) でも、涼子様は、その・・・。

涼子) 日本国憲法第14条2項、

 「華族、その他の貴族の制度は

 これを認めない」。身分は失いま

 したが、人々が平等になる上で

 致し方ないこと。これまでが恵ま

 れていただけよ。

(背中で聞いている玉)

 

**********

 

寅子) ただいま。

 遅くなってごめんね。

優未) お帰りなさい。

寅子) お弁当食べた?

優未) (頷く)

寅子) 今日ね、びっくりする

 ことがあったの。

稲) 優未さん、

 お布団敷いときましたから。

寅子) えっ。

稲) あっ、寅子さん、

 お帰りなさい。

寅子) えっ?

稲) ご無沙汰しております。

寅子) ええ~っ!

 

家で待っていたのは・・・。

花江の実家で、

女中をしていた稲でした。

 

寅子) えっ・・・えっ、

 どうして、稲さんが?

稲) 今、新津に住んでおりまして、

 花江お嬢様から、寅子さんを、

 お手伝いしてあげてほしいと。

寅子) 花江が?

優未) これ。

(手紙を読む)

手紙・花江) 「トラちゃんへ。

 お手紙ありがとう」。

イマジナリー・花江) ねえ書いてあった

 本庁へ行くというのはつまり夜遅く

 まで優未を一人にするということよ

 ね? 正直とっても心配だわ。そう

 思ったから、稲さんに、お手伝いを

 お願いしました。

寅子) そんな勝手に。

イマジナリー・花江) トラちゃんが

 自分の力だけで優未との溝を

 埋めたいのは分かっているわ。

 でも助けを・・・。

(手紙を畳む寅子)

寅子) 状況は、理解しました。

 助かりました。

稲) いいえ。フフフフ。

 優未さんとっても

 お利口さんですね。

寅子) えっ?

 

(回想)

稲) ああちょちょちょ・・・

 ちょっと待ってちょっと待って

 ちょっと待って。ああああ、

 ちょっと待って、ちょっと待って、

 ちょっと待って。

 

稲) 私のことも、なかなか中へ

 入れてくれなくてね。花江さん

 からのお手紙をお見せしたら、

 やっと中へ入れてくれたんで

 すよ。

 

**********

 

稲) 大学時代のご友人が、

 新潟で、お店を?

寅子) ええ。だから今日は驚き

 の再会2連発だったんです。

稲) アハハハ。

寅子) 何だかとっても

 いい日になりました。

稲) 女学校時代から、寅子さん

 の周りには、大勢お友達がい

 らっしゃいましたもんね。ほら、

 「青い鳥」のお芝居の時とか。

 

(回想)

寅子) こっちだよミチル。

花江) 兄さん!

 

稲) 懐かしいわ。

寅子) ハハハ、懐かしいですね。

稲) ねえ。優未さんもきっと、

 優しくておしゃべりが上手で、

 小学校で人気者なんでしょうね。

優未) 違うよ。

寅子) えっ。

優未) 私友達いないよ。

寅子・稲) えっ・・・。

寅子) えっ、いない? えっ?

優未) 学校の子、

 ずっと一緒にいると疲れる。

 私お風呂入ってくるね。

(不安を絵に描いたような顔で

優未を目で追う寅子)

稲) まあ、本人が、平気だと言っ

 てますから、そっとしておくのが

 よろしいかと。

寅子) そうでしょうか?

稲) 寅子さん、よかったらまた、

 いつでも私を呼んでくださいね。

 年は取りましたけど、ごはんと

 お掃除ぐらい何ともありません

 から。何事も、一人で抱え込む

 のはよくないですよ。

寅子) あ・・・でも・・・。

稲) 寂しいのです。兄や姉も亡く

 なって、甥や姪に頼るわけにも

 いかず、親が残した古い家に

 一人っきりで住んでいて、暇を

 持て余してるんです。ですから、

 どうか・・・。

寅子) ああそんな・・・

 頭上げてください。でしたら、

 毎週水曜日に本庁に、出向き

 ますので、その時と、仕事で

 どうしようもない時は、お願い

 してもよろしいですか?

稲) ええ。

寅子) もちろん、お給料は

 お支払いします。

稲) そんな! あっ、私がしたく

 てすることですから。

寅子) いえ、それだけは、

 譲れません。

稲) ありがとうございます。

寅子) こちらこそ、

 ありがとうございます。

(頭を下げあい、笑う二人)

 

**********

 

(出かける支度をしながら、

そっと優未を見る寅子)

 

昔から友達はいなかったけど、

平気、と言われても・・・。

 

(ランドセルに教科書を

入れている優未)

(声をかけようかかけまいか

悶絶する寅子)

優未) だから意地悪

 されてないよ。

寅子) えっ?

優未) それが聞きたいんでしょ。

寅子) いや・・・いや、

 そういうわけじゃ・・・。

 

はい、図星です。

 

優未) ずっと一人じゃないよ。

 班を組まなきゃいけない時に、

 一緒にいる子とか、そういう

 子はいる。

寅子) そうなのね。

優未) うん。

寅子) ねえ、そういう子にもっと

 自分から声をかけてみたら?

 お友達になれるかも。優未だっ

 てその方が、学校がより楽しく

 なるんじゃない?

(面倒くさそうな優未)

優未) 分かったよ。

 先行くね。行ってきます。

寅子) ああ、行ってらっしゃい。

 

お利口さんのふりを

されるよりはマシ。

だけど・・・。

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

涼子様と玉ちゃんも! 二人とも無事で

よかったよかった。そしてイマジナリー・花

江ちゃんからのサプラ~イズ! 稲さん

が来てくれましたよ。これで安心安心。

優未もお利口仮面が取れてきて良き。

 

 

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「虎に翼」 第80

第16週「女やもめに花が咲く?」

 

 

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寅子) いいえ、いけません。

 この暴行の一件は、こちらで

 きちんと処置しますと。

太郎) おめさんも災難らな。

 

**********

 

深田) 支部長、どうしてですか?

 杉田弁護士がせっかく訴えを

 起こされねえように話してくれ

 たてがに。それをわざわざ

 本庁に報告して、注意処分に

 するだなんて! どうか穏便に

 済ませてやってくんなせや!

 ほれ、おめさんも頭下げえて!

小野) いんけ? 高瀬君はそれで。

高瀬) 僕は、支部長の考えを、

 きちんと言葉で聞きたい。

 お願いします。

寅子) 分かった。

 

**********

 

(高瀬と向き合う寅子)

寅子) この仕事をしている以上、

 どんなにひどいことを言われても、

 手を出しては駄目。ひどい相手と

 同じ次元に落ちて、仕返しをして

 は駄目。だから、しかるべき処分

 を受けるべきだと思った。

 穏便に済ませたりして、ああいう

 人たちに借りなんて作ってほしく

 ないから。あなたを確実に傷つけ

 て、心に出来たカサブタを、事あ

 るごとに悪気なく、剥がしていく

 ような人たち。彼らにずっとへい

 こらしてほしくない。自分の意思

 で、物事を受け流すのと、受け流

 さざるをえないのとは、違うから。

 私がいなくなったあとも、この件

 にあなたが縛られないように、し

 たいようにできるように、怒りたい

 時に、怒ることができるように・・・。

 そう思って、処分しました。

高瀬) ありがとうございます。

(頭を下げる高瀬)

高瀬) おおむね、自分の予想と

 一致していました。

(笑う寅子)

寅子) さあ、

 この話はもうおしまい。

高瀬) はい。

一同) はい。

深田) 失礼いたします。

小野) 失礼します。

高瀬) 失礼します。

(ドアが閉まる音)

(だらりとなる寅子)

寅子) (ため息)

 あ~。

 

**********

 

(支部長室を振り返り、

廊下を行く高瀬)

 

**********

 

<支部長室>

寅子) はあ~よかった。

(だらりと座った寅子)

(時計を見て、仕事に取りかかる)

 

**********

 

(布団を並べ、

眠っている寅子と優未)

(戸をたたく音)

高瀬の声) 支部長。

(戸をたたく音)

高瀬の声) 支部長! 

 支部長! 高瀬です。

 

**********

 

(居間で、逮捕状に

署名・捺印する寅子)

寅子) はい、できたわ。

高瀬) あり~がとうございます。

 確かに令状頂きました。

 

**********

 

(玄関におりる)

高瀬) これ、娘さんに。

寅子) まあ! 喜ぶわ。ありがとう。

(箱入りのキャラメル)

高瀬) 死んだ兄さんと、図書館の

 帰りに、これをよう食べていて。

 兄さんは、勉強ができるお前が

 行くべきだって、大学進学を、僕

 に譲ってくれたんです。だから、

 この仕事を、書記官を続けること

 ができて、感謝しています。

寅子) 私は、感謝されるような

 ことは何も。

警官) 高瀬さん、

 急いでくんなせや!

高瀬) 今行きます。では。

寅子) ご苦労さまでした。

 

**********

 

(襖の隙間から見ている優未)

(寅子と目が合って、

奥へ引っ込む優未)

寅子) 優未、起こしちゃった?

優未) うん。

寅子) ごめんね。優未は、赤ちゃん

 の頃から、一度目が覚めるとなか

 なか寝つけなかったもんね。

 これ、キャラメル、頂いたから、

 明日おやつにでも食べたらいいわ。

優未) 今食べちゃ駄目?

寅子) えっ?

(顔を出す優未)

優未) だっておいしいもの、

 一人で食べてもつまんない。

(優未を見つめる寅子)

 

(回想)

(河原で、優三とかぼちゃ

饅頭を食べたあの日)

 

優未) 夜だし駄目だよね。

 ごめんなさい。

寅子) ううん。

 一緒に食べましょう。

 

**********

 

寅子・優未) 頂きます。

(一粒口に入れて、モグモグ

しながら微笑みあう二人)

 

**********

 

(キャラメルの箱の横に、

優三の写真を並べる寅子)

寅子) お父さんは、すぐ「ごめん

 なさい」する人だった。言いたい

 ことは全部押し殺して、人に合

 わせて謝っちゃう。でも随分たっ

 てから、ぽろっと本音をこぼして、

 「えっ、それ今言う?」ってなるの。

 そういう、不器用で、優しいとこ

 ろも、優未は似ちゃたのかもね。

(写真の中の優三を見つめる優未)

寅子) あっ、おなかぎゅるぎゅる

 に関しては、解決策があるの。

優未) えっ!

寅子) フフフ・・・お父さんのぎゅる

 ぎゅるもお母さんが治したのよ。

優未) どうやって?

寅子) こうやって。

(目を剥き、「ほ」の口)

寅子) あれ伝わってる?

 お母さんの面白い、顔を、思い

 出して、笑って、緊張をほぐす

 ってことなんだけど。

(真顔の優未)

寅子) じゃあこれは?

優未) (笑)

寅子) 無理に、

 笑わなくていいから。

 もう一個食べる?

優未) うん。

寅子) そうね。

 

**********

 

(一緒に歯磨きをする寅子と優未)

 

一度出来た溝は、

そう簡単に埋まらない。

でも、それでも・・・。

 

**********

 

<支部長>

(航一と向き合った寅子)

寅子) よく、来られますね。

航一) 心配性なもので。

(書類から顔を上げ、

寅子に微笑む航一)

 

**********

 

<廊下>

太郎) ああ、おはようございます。

 星判事、佐田判事。

航一・寅子) おはようございます。

太郎) あんげことがありましたが、

 まあでも困ったことがあったら、

 いつでも言ってくんなせえ。娘さ

 んのためにも、また、夕飯のお手

 伝いなど、できることがあれば・・・。

寅子) あっ、その件は

 解決しました。

太郎) はっ?

寅子) 1か月の献立を事前に作って、

 何が必要か、日ごとの表にして、八

 百屋さん、お魚屋さん、お肉屋さん

 などに事前にお渡ししたんです。私

 は帰りにその材料を受け取って帰

 る。これで、かなりの時間短縮です。

太郎) つまり、手助けは無用らと。

寅子) これからも三条のため、

 手を取り合って、頑張って

 まいりましょう。

(握手にこたえる次郎) 

次郎) いや~心強いですね~。

寅子) どういたしまして。

太郎) ほせば、また。

(立ち去る太郎)

次郎) 何? どうしたてえ?

(航一に向き直る寅子)

寅子) ごめんなさいね、

 足止めしてしまって。

 行きましょ。

航一) 新潟本庁のそばに、うまい

 コーヒーとハヤシライスを出す

 喫茶店があるんです。

寅子) はて?

航一) 新潟の名所は分かりません

 が、そこならば、ご紹介できます。

寅子) あら、誘ってくださるの。

 うれしいわ。

航一) ・・・・・・。

寅子) あっ誘ってくれた

 わけじゃないの?

(笑うでも笑わないでもなく、

去っていく航一)

 

**********

 

新潟県・新潟市

 

翌月、寅子は新潟地方裁判所

本庁に呼び出されました。

本庁で出た欠員を補うため、

填補(てんぽ)という制度を使って、

寅子が毎週水曜日に、本庁の

刑事事件を担当することになっ

たのです。

 

寅子) よろしくお願いします!

入倉) お願いします。

(小さな手鏡をのぞき、

髪型を直す、若い判事補)

航一) お忙しいのに、仕事を

 増やしてすみません。

寅子) とんでもない。三条は

 刑事の事件があまりないので、

 経験だと思って、頑張ります。

 

**********

 

航一) 少し早いですが、昼食に

 しましょう。その後担当して頂く

 事件を説明します。

寅子) 例のお店に連れてってく

 ださるんですよね? そう思って

 お弁当も持ってきませんでした。

 お腹ももうペコペコで。フフッ。

航一) なるほど。

寅子) あっ、違いました?

航一) 行きましょう。

寅子) あっ、行くんですね。

 

**********

 

<雑居ビルの表>

航一) こちらです。

(店名は「Lighthouse」)

女性の声) お待たせいた

 しました。あら星さん、

 今日は随分お早いのね。

航一の声) ええ。

(店の女生と目が合う寅子)

寅子) 涼子様?

 

**********

 

持ちつ持たれつ・・・と言いながら、なん

なら一生言われそうだもんね、あの時

ああしてあげた、こうしてあげた、とか。

 

穏便に済ませたりして、ああいう
人たちに借りなんて作ってほしく
ないから。あなたを確実に傷つけ
て、心に出来たカサブタを、事あ
るごとに悪気なく、剥がしていく

ような人たち。彼らにずっとへい

こらしてほしくない。自分の意思

で、物事を受け流すのと、受け流

さざるをえないのとは、違うから。

私がいなくなったあとも、この件
にあなたが縛られないように、し
たいようにできるように、怒りたい
時に、怒ることができるように・・・。

 

勝手に善意の顔をして押し売りのよう

な親切なフリで大きなお世話をしてく

る輩は要注意というか、タダより怖い

ものはないというか。借りは作らない

に越したことはない。何より、お互い

様の代償が、不当に高くつきそうだし。

 

そして・・・航一が寅子を連れていった

お店には、涼子様の姿が。ここか~。

ここで再会するのか~。お店の名前

は「Lighthouse」。つまり灯台。カフェ

ー燈台2号店がここに。(違いますw)

 

 

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