「虎に翼」 第82回
第17週「女の情に蛇が住む?」
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太郎) まあまあまあ、
そんげこと言わねでさ。
人助けらと思って、ねっ?
次郎) 今のまんまらと、
人数が足りねんですよ。
深田) いやそらろもですね、
私、マージャンのやり方
分かんねですし。
太郎) そんげの当日
我々が教えますすけ。
寅子) おはようございます。
次郎) おはようございます、
佐田判事。
太郎) (舌打ち)
(寅子の方へ逃げる深田)
寅子) あの、
どうなさったんですか?
深田) 杉田弁護士が主催される、
マージャン退会があるそうで。
お声がけいただいたんですろも、
私、昔から、その手の勝負事は
ちょっと、どうも・・・。
寅子) なら、
私が参加しましょうか?
太郎) はあ?
次郎) お好きなんですか?
寅子) やったことは一度も。
太郎) そんなら無理やて。
寅子) はて? 深田さんには当日
教えてあげるとおっしゃっていた
じゃないですか。実は一度父に
やり方を習おうとして母に止めら
れてしまったんですよ。
太郎) 女はマージャンなんか
しねえ方がいんですて。
寅子) はて? どうしてですか?
次郎) そせば、のちほど法廷で。
(去って行く杉田兄弟)
**********
寅子) 高瀬君はマージャンの
やり方は知ってる?
高瀬) いや、マージャンは・・・。
寅子) そうよね。
図書館で本でも借りようかしら。
深田) 支部長、さっきおっしゃっ
てたの本気らったんですか?
寅子) 本気というか、悔しいじゃ
ないあのまま終わりじゃ。それ
にマージャンを通じて本当に仲
がよくなれるかもしれないもの。
高瀬) 賛同はしませんが、
頑張ってくだせえ。
深田) うん、そらね。
**********
<学校の帰り道>
女子) 今日このあと遊びに
行ってもいいろっか?
女子) うん、いいれ。
(前を歩く同級生を眺める優未)
(回想)
寅子) ねえ、そういう子に、もっと
自分から、声をかけてみたら?
お友達になれるかも。
(優未の後ろから自転車が来る)
女子) あれ、優未ちゃんら
ねっけ。一人? そらったら、
一緒に帰ろて。
優未) うん。
(二人と並んで歩く優未)
**********
本庁で寅子が、
初めて受け持つ、
刑事事件の裁判が
まりました。
男性) 新潟県三条市、一之木戸町、
35番地先、路上において、帰宅途
中、元木俊雄、当19年から、カバン
をひったくられたことに激高し、同人
を付近の路地に追い込み、右手拳
で、同人の左顔面を殴打して転倒
させ、更に、同人に対し、執ように、
殴る蹴るなどの暴行を加え、よって、
同人に全治まで、3か月を要する、
右前腕部骨折などの、傷害を負わ
せたものである。以上です。
元木自身も、
最近市内で頻発する、
連続ひったくり事件に、
関わっているとして、
少年部で審判を受けて
いるようでした。
樋口) 起訴状記載の公訴
事実に間違いはありません。
ただし本件は、被害者の少年が
起こした窃盗事件がきっかけで
あり、情状酌量を求めます。
水上) 少年らや。
俺、二十歳られ。そんで、こっち
でニヤニヤしてるこいつは19。
ねえ、この差って何らや?
(言葉に詰まる、裁判官席の寅子)
**********
<ライトハウス>
寅子) 家裁は、当事者たちの幸せ
を考えて事件を見ますが、刑事事
件は、目の前にいる人間が、罪を
犯したのか、犯していないのかを、
公平な立場で、見極める。でも、
どうしても私は、彼らの人生に、
思いをはせてしまう。いや、法律
で決まっているといえば、それま
でなのですが。家裁での経験が
生かせるだなんて言ったことが、
恥ずかしいです。
涼子) それは違うんじゃなくて?
盗み聞き、ごめんあそばせ。
でも、一つよろしいかしら?
寅子) はい。
涼子) ここへ学びに来る子たちは、
特別でございます。利発で、みな
裕福で、ご両親からの寵愛を受
けて、生活に困ることはございま
せん。でも時々ね、一部の子た
ちだけれども、昔の私のようなお
顔をされるの。孤独や、いらだち、
誰も自分を理解しない。そんな
お顔。貧困が理由ではない少年
犯罪も増えてきたと、新聞で読
みました。だからこそ思うの。多
くの子供たちや、ご家庭を見て
きたトラコちゃんだから、見極め
られる真実がある。ごめんなさい。
出過ぎたことを申しました。
寅子) そんなことない。
この前憲法をそらんじていた時も
思ったけれど、さすが涼子様です。
今すぐにでも裁判所で働いてほし
いくらいだわ。
(厨房にいた玉が、
会話から目をそらす)
寅子) ごめんなさい、
無神経でした。
涼子) 謝ることじゃなくってよ。
きっとやろうと思えば結婚後も
挑戦できた。しなかったのは
私よ。
(微笑み、厨房に立つ涼子)
寅子) 私、ここのハヤシライスを
食べられると思うと、水曜日が
楽しみで。
涼子) そうだ、今度よかったら
日曜日にいらして。とっておき
のものをご用意いたします。
寅子) まあ、楽しみ。
是非伺います。
涼子) あっ、どうぞ。
寅子) 頂きます。
**********
そして、日曜日になりました。
(稲と刺繍をしている優未)
優未) よし。
寅子) 優未、
一緒に来てもいいのよ。
優未) いい。稲さんと
一緒にいたいの。
稲) あら、うれしいことおっしゃ
ってくださるのね。フフフフフ。
稲さんに懐いてくれるのは
うれしいけれど、やっぱり
内心複雑な、寅子です。
稲) あっ、列車の時間
大丈夫ですか?
寅子) あらやだ。行ってきます。
稲) アハハハ。
優未・稲) 行ってらっしゃい。
寅子) 行ってきます。
**********
<ライトハウス>
(ドアが開く音)
寅子) こんにちは。
あら、航一さん、こんにちは。
(にっこり頷く航一)
寅子) 涼子様たちは?
航一) 少し休憩するそうです。
**********
<カーテンで仕切った厨房の奥>
玉) すみません。
ありがとうございます。
(玉の足をさする涼子)
涼子) まだ痛むかしら?
玉) すみませんお嬢様。
**********
(奥が気になる寅子)
航一) すぐ戻ると言っていました。
寅子) そうですか。
航一) 佐田さん。マージャンの本、
読んでいましたよね。
(回想)
(判事室の寅子の机の上)
航一) マージャン、
お好きなんですか?
寅子) お好きなんですか?
(航一の手に麻雀の雑誌)
航一) お好きですね。
寅子) ごめんなさい。
まだ、やり方もよく分からず、
好きかどうかも分からない
段階です。
航一) なるほど。
寅子) 実は、杉田弁護士主催の、
マージャン大会がありまして。
航一) あ・・・なるほど。
寅子) フッ・・・また溝を埋めるため
にもがいているって思いました?
美佐江) 佐田先生。
またお会いできましたね。
寅子) 美佐江さんこんにちは。
今日もお勉強しに?
美佐江) 休みの日は、図書館が
混むので、こちらで自習させて
いただくことが多いんです。
涼子) トラコちゃん、美佐江さん、
いらっしゃい。
玉) お待たせしてごめんなさい。
寅子) あっ、謝ることないわ。
楽しくおしゃべりしてたから。
涼子) 今日のとっておき、すぐに
出来ますから、皆さんお待ちに
なってね。
寅子) はい。
**********
涼子) お待たせいたしました。
寅子) えっ・・・あっ、これは・・・。
涼子) この店の人気商品ですの。
ねえ玉。
玉) はい。
涼子) あの日のおまんじゅうの
おかげです。ありがとう。
寅子) 懐かしいわ。
(回想)
梅子) 「フフフ・・・ういやつめ」。
ぱくり。「うっ・・・!」ってね。
(回想)
涼子) ありがとう玉。
玉) えっ・・・。
涼子) あなたがそばにいてくれて、
いつも救われているのよ。
(毒まんじゅうを思い出しながら、
ふかしまんじゅうを食べる寅子)
美佐江) 佐田先生、
質問してもいいですか?
寅子) うん、もちろん。どうぞ。
美佐江) 先生は、法律を、どう
理解されていったんですか?
今、図書館で法律の本を何冊
か借りて読んでるんですけど、
難しくて頭に入ってこなくて。
寅子) う~ん・・・私は、法律を
学び始めた時、事件の関係者
を、自分の家族に当てはめて
いたわ。
美佐江) 自分の家族に・・・。
寅子) ええ。そうすると、判例が、
自分事に、置き換えられる。でも、
父がある事件に巻き込まれてね、
自然と、家族に当てはめるやり方
もしなくなったわ。要は、理解の
糸口を一個、見つけるってことね。
美佐江) 家族に当てはめる・・・。
やってみます。
寅子) うん。法律の世界は楽しい
ですよ。勉強頑張って。
美佐江) はい。
涼子) 美佐江さんならできるわ。
美佐江) ありがとうございます。
(涼子の陰でうつむいている玉)
**********
楽しい時間は、
あっという間に過ぎて・・・。
涼子) トラコちゃんごめんなさい。
私もこれから組合の会合があり
ますの。
寅子) あっ、私は玉ちゃんとお
片づけをしてから帰りますね。
涼子) ありがとう。
今日はとっても楽しゅうご
ざいました。今度は是非、
お嬢様も連れていらしてね。
寅子) はい是非。お気を付けて。
涼子) はい。じゃあ、また。
行ってきます。
(ドアの開閉音)
玉) すみません、
お手伝いさせてしまって。
寅子) 玉ちゃん。
勘違いだったらごめんなさい。
でも、お店に来る度に、
玉ちゃんの様子が、
ずっと気になっていたの。
(玉の顔をのぞきこむように、
車椅子の前にしゃがむ寅子)
寅子) 何でも話して。
(首を横に振る玉)
玉) 私は寅子さんのお友達の
お付きだっただけで。
寅子) そんなこと・・・。
玉) お気持ちは昔から伝わって
いました。だから、あのころの
私は勘違いしてしまった。
(回想)
梅子) こうしてずっと思い出を
作っていくと思っていた。
5人、いや、6人でね。
玉) 皆さんと同じで、
心では対等であると。
寅子) 玉ちゃんも、
みんなと同じで、大切よ。
(玉の手を握る寅子)
寅子) 玉ちゃん。
玉) 寅子さんのお気持ちに甘えて
いいならば、お願いがあります。
お力を貸してください。お嬢様を
自由にしてさしあげたいんです。
(寅子を見つめる玉)
**********
超簡単感想で♪
太郎の舌打ちが止まらないw 本性を
隠しきれなくなってるよね~。寅子の
はて?も、ナチュラルに復活してるし。
懐かしのおまんじゅうからの、思い詰
めている様子の玉ちゃんが気になる。
さあ、グイグイ寅子の出番ですよ~♪
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