日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「日々のダダ漏れ」は、感動したもの、面白いもの、美味しいも
の、私が好きなもの等を、勝手気ままに綴るお気楽ブログです♪

ドラマの記事につきましては、期待しているドラマの初回の紹介、
ドラマの中で私が好きなセリフ、シーンを記憶に残すために書い
ています。基本的に、面白いと思ったものを、お勧めのドラマに
ついて、自由気ままに書いていますので、面白いと思った回だけ
を単発で書いたりすることもあります。記事のスタイルは、まだ
まだ模索中なので大きく変更する事も。ご了承下さい(*^。^*)

「虎に翼」 第19回

第4週「屈み女に反り男?

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

(病院のベッドに花岡)

花岡) 猪爪寅子め・・・。

 

**********

 

<猪爪家・朝の食卓>

 

ハイキングの日から、早くも

3日がたとうとしていました。

 

花岡は、足と腰の捻挫に、

右腕を骨折。頭にもけがをし

たため、大事をとって入院中。

 

寅子は連日、見舞いに

足を運んでいるものの・・・。

何とも入りづらい雰囲気の

ため、結局謝ることすらでき

ていません。

 

罪悪感は、

日に日に増すばかり。

 

(回想)

直道) 俺には分かる。

 あれは女だ。

 

直言) ごちそうさま。

直明) あ~お父さん残してる。

直言) あ・・・。すまない。ここ

 のところ、どうも食欲が・・・。

はる) お粗末さまでした。

 

直道のせいで、はるの中にも、

「女がいるのでは?」、という

疑念が、湧いているようです。

 

**********

 

梅子) 玉ちゃんも食べてね。

玉) ありがとうございます。

梅子) うん。

 はいはい皆さんもどうぞ~。

 

胸に秘めていたものを打ち明け

たからか、梅子は今までに増し

て明るく、小橋たちに言われた

ことなど、気にも留めてないよう

でした。

 

玉) 本当にすてきなレディー

 ですね、梅子さん。

よね) 許すことを美徳と

 勘違いするなよ、玉。

涼子) 梅子さんのお好きにな

 さればよろしいんじゃなくて?

梅子) あら、

 そういえば、轟さんは?

小橋) 今日は休みだ。

寅子) えっ。

稲垣) 今日、花岡が退院する

 から、付き添うんだってさ。

涼子) はあ、

 それはようございました。

寅子) 私行ってくる。

よね) 病院に?

 

**********

 

<病室>

轟) どうした、傷が痛むのか。

花岡) 轟のいうとおり、

 男と女が共に学ぶことには

 無理があったのかもな。

 もう下手に出るのはやめだ。

 いっそこのけがの一件で、

 猪爪寅子を訴えて、痛い

 目に遭わせた方が・・・。

轟) 愚か者!

(花岡の頬を叩く轟)

花岡) うっ! うっ・・・。

 お前、し・・・正気か!?

轟) 思ってもないことをのたまうな。

花岡) はっ?

轟) ここには俺しかいない。

 虚勢を張ってどうする。

 花岡、俺はな・・・いや自分でも

 信じられないが、あの人たちの

 ことが好きになってしまった。

 あの人たちは漢(おとこ)だ。

花岡) はっ?

轟) 俺が漢の美徳だと思っていた、

 強さ、優しさをあの人たちは持って

 いる。俺が漢らしさと思っていたも

 のは、そもそも、漢とは無縁のも

 のだったのかもしれんな。

花岡) 何の話だよ。

轟) つまり俺が言いたいのは!

 上京してからのお前、日に日に男

 っぷりが下がっていくばかりだ。

 俺は非常に悲しい!

 

**********

 

(廊下に寅子が来る)

寅子) 失礼いたします!

(病室に入る寅子)

寅子) あっ・・・花岡さんは?

看護師) ついさっき、

 ご退院されましたよ。

寅子) えっ?

看護師) 授業をこれ以上休めない。

 このまま大学に行くって。

 明律の学生さんは、真面目なのね。

 

む・・・無駄足~!

 

寅子) ありがとうございます。

(病室を出る寅子)

 

**********

 

どこで擦れ違った?

ああ、さっさと謝らないから

こういう目に遭う。

寅子のバカ! 寅子の大バカ!

 

(教室へ向かう寅子)

 

**********

 

(柱の陰に轟)

(寅子も隠れる)

(廊下に花岡と梅子)

梅子) 何かしら、お話って。

花岡) 先日は、大変申し訳

 ありませんでした。

梅子) そんな、

 頭を上げてちょうだい。

 傷に障るわ。

 私、あなたも小橋さんたちにも、

 何も思ってないのよ。だって、

 事実を言われたまでだもの。

花岡) いえ、大庭さんのお気持ち

 も、息子さんの気持ちも考えない、

 大変失礼な言動でした。

梅子) 顔を上げて。ねっ。

 その体じゃ不便も多いでしょう。

 できることは言ってね。

(笑顔で花岡を見つめる梅子)

花岡) 轟から、聞きましたか?

 母のこと。

梅子) うん。

花岡) 大庭さんの息子さんのよう

 になるつもりだったんです。

梅子) えっ?

花岡) 帝大に入って、東京で経験

 を積んで、いずれは父の事務所

 を継いで、故郷の佐賀で、立派な

 弁護士になって、親孝行して。

梅子) なれるわよ、

 花岡さん優秀だもの。

花岡) こんな人間になるはず

 じゃなかったのに。

梅子) えっ?

花岡) カフェでチヤホヤされたくら

 いで調子に乗って浮かれたり、

 仲間になめられたくなくて、わざ

 と女性をぞんざいに扱ったり。

 帝大生に引け目を感じたり。皆

 さんを尊敬してるのに、無駄に

 かっこつけたり、将来の数少な

 い椅子を奪われるようで、妬まし

 くて、恐ろしく思ってしまったり。

 どの自分も嫌いで、どれも偽者と

 いうか、本当の俺じゃなくて・・・。

梅子) ううん。どれもあなたよ。

花岡) えっ・・・。

梅子) 人は、持っている顔は一つ

 じゃないから。たとえ周りに強い

 られていても、本心じゃなく演じて

 いるだけでも、全部花岡さんなの。

花岡) そうですよね・・・。

 この期に及んで自己弁護ばかり。

梅子) そりゃ、

 自分がかわいいのは当たり前。

 でも、花岡さんが思う、本当の

 自分があるなら、大切にしてね。

 そこに近づくよう、頑張ってみな

 さいよ。年取ると、本当の自分

 みたいなの、どんどん忘れちゃ

 うんだからね。

(涙を拭う花岡)

花岡) 俺なんかに優しく

 しなくていいのに。

梅子) そんな言い方しない!

 ちゃんと謝りに来ているだけで、

 うちの息子よりずっと立派。

花岡) ありがとうございます。

 

何だ、

結局みんないい人じゃない。

 

(回想)

直道) 思っていることは、

 口に出していかないとね。

 その方が、いい!

 (いい! いい! いい・・・)

 

いや、お前がまとめるな!

思い出の兄よ!

 

轟) (くしゃみ)

(轟と寅子に気付いて笑う梅子)

 

**********

 

(教室に、寅子と花岡)

寅子) あの・・・。

花岡) ハイキングを、

 台なしにして、すまなかった。

寅子) いや、謝るのは、私。

 盗み聞きしてごめんなさい。

 あと、こんなけがをさせて、

 ごめんなさい。

花岡) 轟に言われたよ。

 鍛錬が足りないって。

寅子) 鍛錬が足りないのは、

 私の方です。

 あの、でも・・・ここでは・・・

 せめて私の前では、本当の

 花岡さんでいてほしいです。

花岡) 本当に腹が立つ。

寅子) あっ、ごめんなさい、

 偉そうに。母にもいつも余計な

 こと言うなって言われてるのに。

花岡) ただでさえ、崖から落ちた日

 から、誰といても、何をしていても、

 猪爪君のことが頭に浮かぶのに。

寅子) えっ。

花岡) これじゃまた君のこと

 ばかり考えてしまうだろ。

(出ていく花岡)

 

えっ・・・えっ、えっ、え~っ!?

今のどういう意味?

 

寅子) はて?

 

**********

 

(下校する寅子)

 

君のことばかり考えてしまう。

君のことばかり考えてしまう。

君のことばかり・・・。

 

寅子) 考えてしまう・・・。

 

君のことばかり考えてしまう。

君のことばかり考えてしまう。

君のことばかり・・・。

 

寅子) 考えてしまう・・・。

(立ち止まる寅子)

(鼻の穴がふくらみ、

 ニヤニヤしてしまう寅子)

 

**********

 

(小躍りしながら通りを歩く寅子)

 

色恋に無縁だった

寅子でしたが・・・。

 

(人とぶつかって派手に転んでも

 へっちゃらな寅子)

 

思いの外、

浮かれているようです。

 

**********

 

<家の近く>

男性) 寅子ちゃん! 寅子ちゃん!

 あなたの家、大変だよ。

山根) トラちゃん、

 今行かない方がいい。ねっ、

 うちでよかったら中入って。

 ほらほら。ほらトラちゃん!

男性) 寅子ちゃん!

(家の入る寅子)

 

**********

 

<玄関>

はる) どうか、

 今日はお帰りください。

寅子) お母さん。

はる) 寅子。

日和田) 帝都銀行経理第一課長、

 猪爪直言を、贈賄の容疑で拘留

 した。

寅子) えっ?

日和田) 家宅捜索の令状だ。

(動けない寅子)

 

**********

 

ヤバイ。どんどん轟が好きになるう~w

そして将来が心配になるう~。戦後も

轟の元気な姿が見られますように~!

 

花岡、俺はな・・・いや自分でも信じ
られないが、あの人たちのことが
好きになってしまった。
あの人たちは漢(おとこ)だ。
俺が漢の美徳だと思っていた、強さ、
優しさをあの人たちは持っている。
俺が漢らしさと思っていたものは、
そもそも、漢とは無縁のものだった
のかもしれんな。

 

轟の思う漢(おとこ)らしさとは・・・男だけ

のものではなかったと気付く轟・・・尊い。

男性性、女性性を、より魅力的にみせる

ことはあるかもしれないけれど、人間とし

ての美徳は、男女の別は関係ないから。

 

そして、花岡と梅子の会話に泣かされる。

それぞれが、母のような・・・息子のような。

本当に伝えたい相手は、目の前にいない。

それでも、想いが・・・伝わればいいなあと。

 

君のことばかり考えてしまう。
君のことばかり考えてしまう。
君のことばかり・・・。


そんなことを言われたら・・・考えてしまうよ

ねえ~。フフフ。青春だね~考えろ考えろ、

考えて考えて、青春を、満喫すべし~!!

 

「虎に翼」関連ブログはこちらから↓

「虎に翼」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「虎に翼」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「虎に翼」 第18回

第4週「屈み女に反り男?

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

<山道>

轟) はあ~。空気がうまい!

やまびこ) うまい! うまい!

梅子) さあ行こう。

 

(回想)

花岡) 今度ハイキングにでも

 行きませんか。

寅子) ハイキング?

稲垣) いいね。

花岡) 空気のいい場所だと、また

 違う議論が展開するかもしれない。

涼子) 素敵なアイデアでございますね。

 

轟) 荷物持ちますよ。

梅子) あっ、でも・・・。

轟) 光三郞君、貸しなさい。

光三郞) ありがとう。

轟) 玉さん!

 ほらほら、これ私が持ちますから。

 男の役目を果たすまで! ハハハ!

よね) それ男も女も関係ないだろ。

轟) 君とは議論をしないぞ。

 今日はハイキングだからな。

 皆さん、行きますよ! ういてきて。

(うずくまる寅子)

寅子) うっ・・・。

花岡) どうしたの?

寅子) ああ・・・

 靴擦れしてしまったみたいで。

花岡) ああ。

 

**********

 

花岡) 失礼。

寅子) あっ。

(手拭いを裂いて、

 寅子の足に巻く花岡)

花岡) 足つらかったら言って。

 猪爪さんくらいなら、背負って

 登るくらいわけないからさ。

 

(回想)

花岡) 女ってのは、優しくすると

 つけあがるんだ。立場をわきま

 えさせないと。

 

寅子) ありがとう。

花岡) 猪爪さん。

(差し出された手を握り、

 立ち上がる寅子)

 

何なんだ、この人は。

 

**********

 

轟) やっほ~!

男性) うるさいぞ。

男性) どうした。

男性) 早く下りてこい。

男性) 飯だ飯だ。

男性) 早く手伝って。

轟) 今行く!

男性) お前の分なくなるぞ。

 早くしろよ。

 

**********

 

(涼子が持参したのは、

 サンドイッチ)

男性) うわ~!

(梅子は重箱の弁当)

男性) おお~!

男性) うまそう!

涼子) 玉、お願いね。

玉) はい、

 お取り分けいたしますね。

花岡) これ、猪爪さんが?

寅子) 私はゴボウを切っただけです。

梅子) 涼子様のハイカラなのと並べ

 ちゃうとちょっと恥ずかしいわ。

花岡) そんなことありません。

小橋) 今度は是非お二人の手料理

 をごちそうになりたいな。

稲垣) おおそうだな。

よね) はっ?

小橋) そう怒るなよ。

 料理は女性の武器なんだから。

花岡) 彼女たちには、料理なん

 て武器はいらないんだよ。さあ、

 作ってくださった皆さんに感謝し

 て頂きましょう。

(胸を張り、お握りにかぶりつく轟)

轟) うん、うまい!

 なあ、光三郞君。

光三郞) でしょ。

 僕お母さんのお握りが一番好き。

(涙がこみあげる梅子)

梅子) そう・・・。

(梅子を見つめる寅子たち)

 

**********

 

(高台で稲垣と相撲を取る光三郞)

男性) はっけよ~い、のこった!

稲垣) よし来い! うっ!

光三郞) ううっ!

男性) いけ!

男性) いいぞ、光三郞!

 

**********

 

梅子) そろそろ出発しましょうか。

寅子) 私呼んできます。

花岡) あっ、僕も行くよ。

(寅子に手を差し出す花岡)

寅子) あっ、大丈夫です。

花岡) 痛くない? 足。

寅子) はい。さっきはありがとう。

 

**********

 

小橋) なあ光三郞君、いいな、君

 のお母さんは。ご立派に跡継ぎを

 お生みになって、あとは家事も

 子育てもせず悠々自適か。

稲垣) 大葉先生から

 聞いたとおりだな。

(笑い声)

光三郞) お父様と知り合いなの?

稲垣) この前、

 お酒をごちそうになってね。

小橋) いや、君の父上は立派だよ。

 仕事もできて家庭も支えて、その

 上大層ご婦人におもてになる。

稲垣) めかけを囲ってな。

 ハハハハハ!

小橋) 光三郞君もお父上を

 見習って・・・。

寅子) やめて!

 そんな話子供の前でしないで。

稲垣) いや、俺たちはただ、大葉

 先生がご立派だって話を・・・。

 なあ?

小橋) そういうところだけ女ぶるなよ。

寅子) はて? 私がいつ男に

 なりたいと言いましたか?

小橋) 男の世界に入ってくるなら

 男の願望も受け入れろって・・・。

花岡) もうやめとけよ。

稲垣) 花岡も言ってやれよ。

花岡) えっ?

稲垣) ご婦人方に好かれるのも、

 男の格を上げるために必要だっ

 てことだよな?

花岡) まあそいういうことで、

 自己の価値をはかる側面も

 あると思うが。

寅子) はて?

花岡) 家庭ごとに状況も違う。

 少なくとも、大庭先生はきちんと

 ご家族を養ってらっしゃるのは

 事実で。

寅子) えっ?

 養ってるから、何ですか?

花岡) 毎日社会の荒波にもまれて、

 夫として、父としての役目を果たし

 ていたら、外で少しぐらい息抜きを

 した方が、結果、家庭円満になる

 こともある。

寅子) 家庭円満と思っているのは夫

 の方だけです。夫の女遊びを知って、

 幸せを感じる妻はいません。

花岡) いいや。自身の生活と天秤に

 かけて満足するはずだ。

寅子) 生活を盾にしてしぶしぶ

 納得させられてるだけです。

花岡) 家のことをほったらかしで、

 大学に通わせてもらってることが

 しぶしぶ納得なのか?

稲垣) うん。

小橋) そうだ。

寅子) 私たちの学びと、女遊びを

 同列に並べないで!

花岡) 君たちはどこまで

 特別扱いを望むんだ。

男性) そうだ!

寅子) はい?

花岡) 男と同様に勉学に励む君たち

 を、僕たちは最大限敬い、尊重して

 いる。特別だと認めてるだろ!

(花岡を突き飛ばす寅子)

寅子) 私たちは特別扱いされたい

 んじゃない。特別だから見下さな

 いでやっている? 自分がどれだ

 け傲慢か理解できないの!?

(もう一発突き飛ばす)

花岡) 僕たちは君たちが勝ち得た

 権利を認めて・・・。

(柵が崩れる)

花岡) ああ~っ!

(崖から落ちる花岡)

 

**********

 

<病院>

(神妙な顔の寅子たち)

梅子) 花岡さんは?

轟) もう少しかかるらしい。

梅子) 親御さんに、私から

 お電話いたしましょうか。

轟) いや、父上には俺から伝え

 ます。あの程度なら、佐賀から

 来てもらうこともあるまい。

涼子) でも、お母様もいらっしゃっ

 た方が、花岡さんもご安心なさる

 んじゃございませんこと?

轟) 花岡の母上は、 

 随分前に亡くなっている。

(寅子を見る轟)

轟) 気に病むな。あいつが

 自分で足を滑らせたんだ。

寅子) でも・・・。

轟) 何か飲み物を持ってこよう。

香淑) 轟さん、根はいい人では

 あるんでしょうね。

よね) どこがだ。

(梅子の膝で眠っている光三郞)

梅子) あ~あ。とうとう知られ

 ちゃった、みんなに。

寅子) 梅子さん?

梅子) 私ね、若い頃は、

 自信があったの。

 よき妻、よき母になる自信が。

 結婚して、すぐに長男を授かっ

 てね、嫁の鑑だと言われて・・・。

 そのころから、夫は家に帰らなく

 なったけれど、私には、子供が

 いると思った・・・。でも・・・。

 私はお乳をあげればいい・・・。

 お義母様は、大庭家の跡取りと

 してご自分で、立派な弁護士と

 して育て上げると。それでも、子

 供たちが立派に育つならばいい

 と思っていた。そうやって、戦う

 ことから逃げていたら、罰が当た

 ってしまった。

 

(回想)

(夫と息子を見送る梅子が、

 廊下でつまづく)

梅子) あっ!

徹男) おい!

梅子) 申し訳ありません。

徹太) 鈍くさいな。

 

梅子) 私を冷ややかに見る目、

 物の言いぐさ・・・。

 夫そのものだった。

 だから私は明律大学に通う

 ことを決めたの。

寅子) えっ?

梅子) 夫と離婚するために、

 私は法を学んでいる。

涼子) それは、

 どういう意味ですの?

梅子) ただ離婚しても、大庭の

 家が子供を渡すわけがない。

 私は、子供の親権が欲しい。

よね) 無理だ。

寅子) 民法第877条。

梅子) そうね・・・。

 民法第877条には、「子はその家

 に在る父の親権に服す」とある。

 今の法律では、離婚して、大庭の

 家を出た私に、子供たちの親権

 が付与されることはありえない。

 それでも、やらないといけない。

(膝で眠る光三郞を見つめる)

梅子) 今は駄目でも、糸口を必ず

 見つけてみせる。長男はもう無理

 かもしれない。でもせめて、次男

 とこの子は、絶対に夫のような人

 間にしたくないの。

涼子) どうしてもっと早くお話し

 してくださらなかったの。

寅子) そうですよ。何か、力に

 なれたかもしれないのに。

梅子) だって・・・皆さんが私を

 好きになってくれたから。

 妻としても、母としても

 何も誇れない・・・。

 誰からも愛されない、

 こんな嫌な女の私を。

 私は、長男を救えないって

 諦めてしまっている。

香淑) 嫌な女なんかじゃない。

 梅子さんは、入学式でも私を

 輪に入れてくれた。いつも誰

 よりも先に声をかけてくれた。

 梅子さんがいなきゃ、きっと今

 私はここにいない。そんな梅子

 さんが、私大好きよ。

(涙のあふれる目で、

 香淑に微笑む梅子)

寅子) 梅子さんは、心優しい、

 とても魅力的ないい女です!

(涼子も玉も涙をこらえきれず、

 よねも泣きそうな顔で、

 梅子を見つめている)

(廊下の陰に、そっと立っている轟)

(寅子たちに微笑む梅子)

梅子) ありがとう。

 ありがとう。フフフ。

(梅子を抱き締める香淑)

梅子) ありがとう。

 

**********

 

波乱のハイキング。いろいろと情緒が

刺激される回だった。轟君だけが癒し。

 

養っていれば何でも許されわけがない。

妾がいて、幸せでいられる妻はいない。

花岡の言い分は、何度も聞かされてき

た男たちの身勝手な言い訳(深い溜息)。

 

私たちは特別扱いされたいん

じゃない。特別だから見下さな
いでやっている? 自分がどれ

だけ傲慢か理解できないの!?

 

特別扱いというか、他の女性を落として

君たちは違うと言われてもね。同じ人間

同じ女性なのに、貶められていい気持ち

はしないのに。どうして他をけなしたら喜

ぶと考えるのか? 単純に褒めてくれれ

ばいいのにね。誰かと比較しなくていい

から、いいところだけ褒めてくれれば・・・。

 

たくさんの梅子さんがいて、今も、いる。

戦える人もいれば、戦えない人もいるし、

戦いたくない人もいるかもしれないよね。

それぞれ事情があるし、正解はないか

もしれない。子供でも、友達でも、自分

を好きになってくれる人がそばにいてく

れたらいいな~と・・・心から願うばかり。

 

 

「虎に翼」関連ブログはこちらから↓

「虎に翼」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「虎に翼」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「虎に翼」 第17回

第4週「屈み女に反り男?

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

<教室>

穂高) 今日は、民事訴訟の専門

 家に授業をお願いしようと。

徹男) やめてくださいよ、

 専門家だなんて。

穂高) 弁護士の、大庭徹男君だ。

寅子) 大庭?

徹男) 家内の梅子が、いつも

 ご迷惑をかけているようで。

 

出た、スンッ。

どこからどう見ても、スンッ。

 

穂高) ああ・・・ということで、

 ここからは、大庭君に講義を

 お願いしようと思う。

徹男) ごゆっくり、

 お休みください。

穂高) うん。

 

**********

 

(腰をかばって教室を出る穂高)

(一人になったら、

 スタスタ去っていく)

 

**********

 

(教壇に立つ、梅子の夫)

徹男) では、早速始めよう。

(顔色も表情も、

 何一つ変えない梅子)

 

**********

 

徹男) え~民事訴訟とは、個人と

 個人、会社と個人など、私的な紛

 争を解決するための手続きという

 ことは、理解しているね。

一同) はい。

徹男) でも、損害賠償や財産権に

 関する紛争は、学生の君たちには

 ピンと来ないものも多いだろう。

 今回は、民事訴訟を身近に感じら

 れる判例を紹介していこうと思う。

 

(寅子の脳内イメージです)

(甲ははる、乙は直言)

 

徹男) 資産家の甲は、ポチという

 闘犬にも使われる大型犬を飼って

 いた。ポチはふだんおとなしい犬

 だったらしいが、たまたま家の前

 を通りかかった、乙という女性に

 襲いかかり、けがをさせてしまう。

 顔に傷を負った乙は、まだ嫁入り

 前。しかも町一番の美人と有名だ

 った。

寅子)美人か・・・。

 

(乙は花江に変更)

(乙の母は優三、父は直道)

(イメージの修正が行われました)

(乙の両親は甲を訴え勝訴した)

 

徹男) さて、乙の両親は一体

 いくらの慰謝料を受け取った

 と思う? 君。

寅子) あっ、えっと・・・。

 500円くらいでしょうか。

徹男) 君。

香淑) 800円。

花岡) 400円。

轟) えっ、え~え~・・・え~と・・・。

よね) 0円。

轟) そう、それだ! 慰謝料を

 受け取れなかった、です!

徹男) 正解は・・・1500円。

(どよめき)

 

この当時、死亡事件でも

慰謝料は、500円程度でした。

 

徹男) 君たちはこれを高いと取る

 か安いと取るか。彼女の将来を思

 えば、私は安すぎると思う。弁護

 士は、ただ金を取ればいいという

 わけではない。損害賠償は、被害

 者を救済し、傷を癒やす。ここの

 薬でもあるからだ。(胸に手)

 

さすが梅子さんの夫、

いいこと言う。

 

徹男) まっ、うちの家内なら取れ

 て300円がいいところだがな。

 

前言撤回。

 

(笑い声)

(梅子は、スンッの顔)

 

徹男) 裁判官は思いきった判決を

 下したとは思うが、乙は顔の傷が

 なければ良縁に恵まれただろう。

 結婚前の婦女にとって、容姿とい

 うものは何より大事で・・・。

寅子) はて?

 顔に傷が出来るのは辛いことで

 はありますが、容姿が何よりも

 大事というのは・・・。

涼子) 賛同いたしかねます。

香淑) 私もです。

徹男) そうだね、もちろん違う。

 君たちとは。

寅子) はっ?

徹男) 君たちのように利発で、かつ

 容姿端麗なすばらしいご婦人方には

 該当しない。だよな。

花岡) ええ。彼女たちは、特別です。

寅子) えっ・・・。

 

**********

 

<廊下>

徹男) いや~皆さん噂どおり、

 いや、噂以上の優秀さだったよ。

寅子) ありがとうございます。

徹男) 女子部に行きたいと言い出し

 た時、すぐ音を上げると思ったんだ

 が、家内が法科に進めたのは、君た

 ちの手助けのおかげだったんだね。

寅子) あっ、いや、私たちは何も。

 全て梅子さんのお力で。

梅子) いいえ。私だけではとても。

徹男) だろうな。

 

スンッからの、ムッ、ムッ!

 

徹男) 勉学のほかに、こんな

 おばさんのお世話をしなきゃ

 いけなくて大変だろうに。

涼子) いえ、お世話されて

 いるのは私たちの方で。

香淑) お握りを持ってきて

 くださったり。

徹男) そのくらいしか

 役には立てんだろうな。

 

ムッ!

 

徹男) 申し訳ないが、これからも

 家内をよろしく頼むよ。じゃあ。

 帰りは遅くなる。

梅子) はい。

稲垣) ああちょっと、大庭先生!

小橋) 大庭先生!

稲垣) お話が。

小橋) 少し、

 ご質問よろしいでしょうか?

梅子) ごめんなさいね~。うちの

 人、若い子と話し慣れてないから、

 すぐ私を使うのよ。話の潤滑油に?

 ウフフフフ。アハハハ。

寅子) そう、なんですか・・・。

梅子) そうだ、今日の放課後、

 甘いものでも食べに行きまし

 ょうよ。ねっ? ねっ? ねっ!

 フフフフ。

 

**********

 

(轟より先に校舎を出るよね)

轟) あいつ・・・。

涼子) ありがとう。

 では、私たちは車で参りますね。

梅子) はい分かりました。

 行きましょ行きましょ。

 

梅子さんの提案で、

せっかくならば、花岡たちも誘い、

ハイキングの計画を立てよう

ということになりました。

 

花岡) 猪爪さんはすごいな。

寅子) えっ?

花岡) 大庭先生の前でも

 堂々と意見を言って。

寅子) はて? だって授業は

 議論を重ねる場所でしょ?

花岡) 意見をしてる時の猪爪さん

 を見てるの、好きなんだよね。

寅子) えっ?

 

**********

 

<竹もと>

小橋) すまんすまん。

梅子) あらあら。

稲垣) お前遅いよ。

梅子) 今日は私が

 皆さんにおごるわ。

轟) えっ! い・・・いいのですか!?

梅子) うん。主人の授業を

 真面目に受けてくれたお礼。

一同) おお~!

男性) やった~!

男性) 頂きます。

梅子) 好きなの食べてね。

(戸が開く音)

店員) いらっしゃい。

(入ってきた学生と目があう梅子)

梅子) 徹太さん、どうして・・・。

徹太) 先輩の下宿先がこの近くで。

梅子) あっ、息子です。

よね) 息子!?

寅子) こんな大きなお子さんが?

梅子) 21歳、13歳、8歳、

 みんな男の子。

寅子) へえ~。

涼子) お母様には、いつも

 お世話になっております。

徹太) どうも。

寅子) 私たち、いっつも梅子さん

 には大変よくしていただいている

 んです。ねっ。

 

えっ、スンッ?

(スンッ顔の花岡たち)

 

寅子) ねえ?

 

スンッ。

 

徹太) フッ・・・それは、どうも。

寅子) あっ、

 お会いできて光栄・・・。

(奥へ行く、学生服の徹太たち)

店員) はい、明律の皆さんは、

 何になさいます?

 

男の人でも、スンッするんだ。

 

**********

 

<優三の部屋>

優三) それは・・・なるね、スンッ。

 明律の法学部にいる男は全員、

 帝大に強~い憧れを持ってる。

 高等試験の合格者のほとんどは、

 帝大生。帝大に入れば、人生が

 約束される。

寅子) ああ、そういうことか。

優三) 明律生にとって、帝大生は、

 なりたくてもなれない雲の上の存

 在。目の前にしたら、嫉妬や羨望

 で、普通ではいられないよ・・・。

 僕も、帝大に入って・・・。ああっ!

寅子) あっ! 優三さん?

優三) はあはあ・・・ごめん。

 今のことはさておき、聞く限り、

 優しそうなやつらで安心したよ。

 ちょっと、心配してたんだよね。

寅子) ええ、まあ。

 

確かに、彼らは優しい。

 

**********

 

<橋の下の遊歩道>

(鐘の音)

女性) 花岡さん。

(手紙を差し出す女性)

(顔をそらし、通り過ぎる花岡)

女性) 花岡さん!

(女性を振りはらう花岡)

 

寅子たちの前では・・・。

 

(冷やかす稲垣たち)

稲垣) 何で受け取って

 あげないんだよ。

 あの、僕でよければ・・・。

(離れて見ている寅子)

 

**********

 

<ハイキングの日>

寅子) あれ、お父さん、

 日曜日なのにお仕事なの?

直言) ああ。

寅子) もう出る?

 お母さん呼んできます。

直言) ああいいいい。見送りは。

 今日、本当は、一緒に映画を見に

 行くはずでさ・・・。友達誘って行

 っておいでって言ったんだけど。

寅子) お仕事ならしかたないけ

 ど・・・帰ったら謝った方がいい

 と思う。

直言) そうだな・・・。トラは、

 ハイキング楽しんでおいで。

寅子) はい。

直言) 行ってきます。

寅子) 行ってらっしゃい。

 

**********

 

(こっそり見ていた直道)

直道) 俺には分かる。

 あれは女だ。

花江) 何言ってるの。

 そんなわけないでしょう。

直道) いや、お父さんは欲に

 弱い男だよ。小遣いもすぐに

 使っちゃうしさ。

直明) 何兄さん。何の話?

(台所にはる)

直明) 何でもないよ。

花江) 何でもないわ。

 

**********

 

(浮かない顔の寅子)

(笑い声)

男性) 本当かよそれ。

(道端に隠れた香淑)

寅子) 何、どうしたの?

香淑) 破廉恥な話をしてる

 から、入りにくくて。

稲垣) これで今週何通目だよ、

 恋文もらうの。

花岡) あ~・・・。4通目かな。

稲垣) 4!

 さすが女の扱いにたけてる

 やつは違うな。

小橋) Five witchesとも

 うまくやってるし。

稲垣) ファイ・・・ファイブ・・・。

小橋) Five witchesだよ、

 Five witches!

稲垣) 魔女5人組か!

 うまいこと言うな!

小橋) んじゃあ、その女給とは、

 どうなったんだよ。

花岡) どうも何も、それっきりさ。

 僕も暇じゃない。女ってのは、

 優しくするとつけあがるんだ。

 立場をわきまえさせないと。

 

はあっ?

 

(寅子を止める梅子)

梅子) 言わせておきなさい。

(そばに男の子)

梅子) 三男の光三郞です。

寅子) 初めまして。フフッ。

 あっ、じゃなくて・・・。

梅子) 男が集まればこんな話に

 なるのよ。怒ったところで何も

 変わらないから。

香淑) (ありえない)

轟) それはいただけないな!

 花岡! 誠意がない態度は

 いただけない。男として、

 恥じぬ行動をすべきだ!

小橋) 暑苦しいんだよお前は。

轟) 花岡!

 今の言葉を撤回しろ。撤回しろ!

 

轟、意外といいやつ。

 

花岡) 轟、落ち着け。

轟) 花岡!

 今の言葉を撤回しろ! 撤回しろ!

 撤回しろ! 撤回しろ!

 

**********

 

想像通り、嫌~な感じマックスな梅子の夫

のもの言いに、狙い通りにプンスカしてしま

った。いるよね~妻を下げて話のネタにす

る男。いや、確かに謙遜気味に話すことは

少なくないことだけど、話をする相手を間違

えていることに気付かないところが、痛い。

寅子たちの前でのあの発言は、反発しか

招かないなんてことは、考えもしないのだ。

そしてそれを最大級のスンッで受け流すの

が日常となってしまっている梅子さん。涙。

 

帝大生を前に、スンッとなる男子。そうか、

スンッは、女性だけじゃなかった。男性に

もスンッっとなる瞬間は存在するのだねw

 

裏の顔が見え始めた花岡と・・・好感度が

上がってきた轟。いろんな角度から描か

れる脚本にときめく。一人だけ悪者になっ

たりはしない、みんなそれぞれに良さが

あり、欠点もあり、人間らしくて・・・いい!

 

 

「虎に翼」関連ブログはこちらから↓

「虎に翼」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

 

●「虎に翼」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村