大学へ行く途中の駅の前で、ダンボール箱の中に捨てられていた、生まれたばかりの子猫だったジェリー。うちに連れて帰ってから約16年間、我が家のアイドルでした。
今日は愛猫ジェリーが生きていたらジェリーと出会った16周年の日ですが、このブログを書いたのはジェリーが2024年6月24日に亡くなって次の日に火葬した夜。
2024年6月25日の深夜に書いています。
これから悲しい時を振り返るけれど、父と弟が看取れなかったので私なりに文章にしてとっておきたいなと。時間をおいてから書こうと思ったけれど、今この瞬間に書かないと、言葉の熱量が下がる気がして。
でも書いてすぐ公開はしないで少し時間をおきたかった。今を冷凍保存して、気持ちが少し落ち着いたであろう頃。
それでもジェリーを思い出さずにはいられない、ジェリーと出会った日であり、ジェリーの誕生日にしようと家族で決めた8月28日に解凍します。
🐈
私は身内の「その時」が人より分かる方なのかもしれない。母方の祖父の時も説明し難い感覚。
あの感覚。が、やってきて、もうすぐだとわかってしまった。
ジェリーが旅立つ前日から祖父の時と同じようなあの感覚があった。分刻みであの感覚が自分の体内で色濃くなった。でも信じたくはなかった。
まだ大丈夫って思い込みたい気持ちがものすごく強かったからだ。父も母も弟も気持ちは同じだったと思う。その気持ちの強さに答えるように、ジェリーもご飯だけはよく食べていた。
2024年6月24日の早朝、ジェリーの呼吸が乱れた音で目覚めた。
前日より更に具合が悪そうで、あの感覚からくる不安は拭えなくて。問診の先生に、今の状態はなるべくおうちにいるようにした方がいいですか?とメールしたら
個人的には「その時」は猫さん自身が決めると考えているので、家族がいてもいなくてもその猫さんの希望だと思っています。
と返事が来て、仰る通りだなと思った。それで少し気持ちは落ち着いたけど、やっぱりジェリーからは目を離すことはできないまま面倒を見続けていた。
そして午後15:00ぐらいだったと思う。
「その時」をジェリーが決めた時がやってきた。
母と私で看取った。
「その時」までジェリーはずっと動けずに居たのに、自分の姿を隠して独りになりたい時に必ず行っていた、弟の部屋まで走っていこうとした姿が忘れられない。
引き止めて抱っこしたら今までで一番痩せて軽くなっていた事も。
私の膝の上で旅立つことを選ばず、ずっと使っていたお気に入りのクッションまで最後の力を振り絞って移動して、自分の意思を主張して旅立つことを選んだジェリーらしさも。
まだ忘れられない。
忘れることはない。
ずっと続いていたあの感覚は「その時」が過ぎてからは胃の中に落ちて、じんわりとした痛みに変わった。今も続いている。
「その時」のほんの少し前。
ジェリーと私だけでいた時に久しぶりにジェリーが鳴いた。
ここ最近は体調が悪かったからか全然鳴いてなかったけど、元々はよく鳴く子で、会話通じてるのかな?って時もたくさんあった。
久しぶりのジェリーの鳴き声は、私の中にあったあの感覚が今までで一番色濃くなった瞬間でもあった。まだ一緒にいたかった。
ジェリーがんばろう、夜にはお父さんと弟が帰ってくるからそれまでがんばろうと必死に話しかけたり、別の部屋にいた母を呼び続けた。
それでもジェリーは母が来るまでの間、私の言葉を遮ってずーっと鳴き続けた。あんなに鳴いたジェリーは何か月ぶりだったんだろう。
まだ生きたいけどいくねと、感謝の言葉と、みんなによろしくと、また会おうねって言葉だったと今は思っている。
猫を飼うと決めた時からお別れの覚悟はしていたけど、こんなに悲しいなんて。こんなに家族揃って泣くなんて。こんなに寂しいなんて。
日に日に弱ってく姿はやっぱり辛かった。
でもそれ以上に幸せと楽しさと喜びを分かち合ってくれたジェリーには感謝しかない。ありがとう。
この約16年間、家族みんなそれぞれジェリーにしか見せていない自分を持っていたはず。
私はジェリーの前ではよく弱気な姿を見せていたし、ジェリーにしか話していない話もある。
ジェリーしか知らない父の姿、母の言葉、私の想い、弟の心...ジェリーは家族4人分たくさん汲み取って寄り添って過ごしてくれていたと思う。だからか、みんな自分がジェリーを1番理解していると思っているのが面白い(笑)
そしてバラバラだった私達家族を、家族らしく調和させてくれたのもジェリーだった。
幸せをたくさん運んでくれたジェリー。
ジェリーが家族になってくれて私達は本当に幸せだった。たくさんありがとう。
このブログを解凍する8月28日。
時間をおいたら少しは冷静に読み返せるかな?気持ちの整理がついてなくてすぐ非公開にするかもしれないけど。愛するジェリーが旅立つまでの記録と感謝の気持ちです。
父は信じてないけど、生まれ変わりがあるとして、ジェリーちゃんはまたうちに来てくれるって信じている。私は絶対信じている。
お父さんを信じさせようね、ジェリー✨
ジェリーお誕生日おめでとう。
出会ってくれてありがとう。
いっぱいありがとう。
大好き。
また会おうね待ってるね。