みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
先週に引き続き、今週も台風が日本に上陸する今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。
さて、今日は「ひとり言」についてご紹介したいと思います。
皆様もご存知かとは思いますが、テレビを観ながら画面中の人物にツッコミを入れたり、職場で仕事の段取りなどをブツブツ口に出したり、「ひとり言」が多い人がいます。
こうしたひとり言は、頭の中で考えていることが言葉として表に出たものです。
ひとり言には、実はストレスを解消したり、考えを整理したりする効果があるとも言われており、特に悪いものではありません。
とはいえ、状況によっては周囲が迷惑することもあるでしょう。特に、電車内や学校や職場など集団で過ごす場でひとり言が多い人が近くにいては、気になってしかたがありません。
状況によって迷惑となる「ひとり言」の対策としては、ひとり言を「とりあえず、その場ではやめてもらう」ことを積み重ねるのがオススメです。
たとえば、ひとり言に対して「返答してしまう」などです。
ひとり言を聞いた周囲の人が「呼んだ?」などと反応することで、相手は「ひとり言が多いと迷惑をかける」という意識を持ち始めるでしょう。それを繰り返すうちに、自然とひとり言が減ってくるかもしれません。
ただ、ひとり言が多い人の特徴として主に3つあります。
1つ目は人と話す機会が少ない、2つ目は感受性や想像力が高い、3つ目はストレスをかなり抱え込んでいるという3つです。
特に3つ目のストレスを抱え込んでいる場合、強いショックを受けたときなど、言葉にすることで再認識し、精神的に落ち着こうとしています。発散できていない慢性的なストレスを抱えていることが多いです。
そして、問題解決をしようとするときにも「ひとり言」を言います。
たとえば、メガネを探す時に「メガネは確かここに置いて…そのあと寝室に行って…」などとつぶやいたりします。
考えをまとめてつぶやくことで、考えが整理され、不安感や不快感が和らぎ、心理的なバランスが回復します。
それから、小さな子供は、遊びながらひとり言をブツブツ言うことがよくあります。
これは、発達段階のひとつで、言葉を使った思考を身に付けるプロセスだと考えられています。
一方、青年や大人の方で周囲とまったく関係なく、まるで誰かと会話をしているような奇妙なひとり言は、「統合失調症」の可能性があります。幻聴や妄想などの症状があり、本人としては幻聴と対話しているつもりですが、周囲にはひとり言を言っているように見えます。
統合失調症は幻覚(特に幻聴)や妄想などの症状が出る精神疾患です。100人に1人弱の割合でかかるという決して頻度の低くない病気です。本人に病気の自覚がないことが多いため、発見が遅れることもあります。勧めにくいとは思いますが、ちょっとおかしいと気づかれた周囲の方が、まずは敷居の低いクリニックなどの医療機関への受診をストレスを抱えていそうな理由で奇妙なひとり言をいうご本人にすすめたほうがいいと思います。
さて、いかがでしたでしょうか。
それでは、ぴかれすくでお会いしましょう。