どうも、最近滅入りがちなたれぴかです。


私の不調とは関係ないですが、今日は女性の方向けのお話です。
男性の方も、知識として知っておいてほしい部分もあります。


■女性は大体ひと月に5日間くらい月経(生理)が起こります。
これは女性ホルモンの働きによって、子宮の内側にある子宮内膜(細胞や毛細血管、分泌液を出す分泌腺などが含まれた組織)がはがれて出てきたもの。はがれた機能層の下には、基底層という部分があり、また次の月になると新たに組織を作り出し、内膜を厚くしていきます。この膜は、月経前には1cmほどにもなります。


■なんで何日も出血が続くのか?
これは、子宮のサイズや毎月のホルモン分泌量のほか、子宮口の大きさとも関係があります。
子宮の出入り口はとても小さな穴です。そのため子宮内膜の血液が出てくるのに時間がかかるのです。


■PMS(月経前症候群)
PMS(プレ・メンストラル・シンドローム=月経前症候群)
月経がはじまる1~2週間くらい前から起こります。
症状は、イライラ・腹痛・眠気・頭痛などの不快症状。憂鬱になったり過食する、ニキビや吹き出物が出やすくなるのも症状の一つです。多くの女性が悩まされています。この症状は、個人差があり、月経がはじまると治ったり軽減したりするのが特徴です。

PMSがどうして起こるのか、その原因はまだはっきりしていませんが、考えられる要素として以下の3つがあげられます。
① プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響
排卵~生理前に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)によって、脳内物質(GABA) や水分代謝に影響し、体調が不安定になるといわれています。

② 脳内物質の低下
排卵後、卵胞ホルモンの分泌が減ることにより、セロトニン (喜びを感じる脳内物質)が急激に低下し、ネガティブな気持ちを引き起こすといわれてます。

③ ビタミンやミネラルの欠乏
PMSの人は、ビタミン・ミネラルの微量栄養素の欠乏状態にあるといわれています。

PMSを強くしてしまう要因もあります。

ストレスや緊張、疲労の蓄積です。特に、働く女性は、残業続きで無理が重なったりすると、集中力が低下して仕事のミスが増えたり、攻撃的になったり、生活上のトラブルが起きることもあります。

こんな人は特に注意が必要です

①環境と強いストレス
就職・転職・結婚・離婚・転居・一人暮らしや姑との同居を始めたなど環境の変化が起きた時や、常に緊張している状態の時は症状が重くなります。

②性格
普段から几帳面、クヨクヨ悩んでしまう、細かいことを気にしやすい性格、つらくても我慢してしまう人は、症状を強く感じる傾向が見られます。

③食生活
バランスの悪い食事はビタミンやミネラルの不足が原因で症状が強くなります。お酒、タバコ、甘いものなどの嗜好品を摂る人も症状が出やすくなります。これらの食品は、できるだけ控えた方が良いです。

症状を和らげるには、無理をしないこと。アロマやハーブティーなどでリラックスタイムを設けたり、軽い運動(ウォーキングなど)をするのも良いでしょう。手前の駅から歩いたり、とか。
同じPMSを理解できる女友達とおしゃべりをして、この症状を乗り切るのも手です。本当に困ったときは、かかりつけの産婦人科に相談しましょう。

パートナーのいる女性の方へ

PMS症状が出ている自覚があったのなら、パートナーと話し合うことも大切だと思います。「生理前は感情のコントロールができなくなるから、迷惑かけるかも」と、女性特有のものなんだと、日ごろから話しておくと、理解されやすくなると思います。
でも、パートナーに甘えてばかりではなく、自分も自己管理できるよう少しの努力をしましょう。PMSだからといって何を言っても大丈夫とは限らないですから。それと、きちんと産婦人科に行って漢方を処方してもらうなどの治療もしましょう。

男性の方へ
月経前のこの不安定な状態は、女性ならだれでも起こりえます。正直、男性には完全に理解できないと思います。PMS症状は様々、多種多様です。パートナーさんの症状はここの載せてないものかもしれません。ですので、「あ、なんか不機嫌だな」「イライラしてるな」と思ったら、ホルモンバランスが崩れて不安定なんだなと理解してください。
この症状は、女性は完全にコントロールできませんので、男性も広い心で対応してください。
あまりに辛そうだったらいっそ、産婦人科に連れて行ってあげてください。


■月経中に起こる生理痛
生理中に起こる痛みのことです。腹痛が多いですが、腰や頭が痛くなる人も多いです。
そのほかの身体的な症状は、全身のだるさ、吐き気、めまい、食欲不振、下痢などがあります。
こうした症状は、生理初日から2日目にピークがくることが多いようです、

原因① プロスタグランジンが過剰に出る
子宮を収縮させ、子宮内膜がはがれるときの出血(経血)をスムーズに体外に出すことに一役買っている物質です。これがたくさん出てくると、子宮の収縮が過剰になって陣痛のような痛みの原因になります。さらにやっかいなことに、この物質は痛みを強めるなどの作用もあるので、頭痛、肩こり、腰痛、吐き気の原因にもなるのです。

原因② 子宮の出口がせまい
若い女性や子供を産んだことのない女性に多い原因です。
経血がスムーズに流れにくいことから痛みを感じます。出産したり、30代以降になったりすると生理痛が弱くなるという人がいるのも、子宮の出口が広がるためです。

原因③ 冷え
体が冷えると血液の循環が悪くなります。そうするとプロスタグランジンも骨盤内に滞り、痛みが強くなるのです。素足にミニスカートやガードルなどおなかを締め付ける服装は避けてください。お風呂はぬるめのお湯に10~15分入っていれば、体がポカポカしてきますよ。

原因④ ストレス
ホルモンや自律神経のバランスを崩し、血行を悪くさせます。さらに体温調節の機能なども低下させ、不快な症状を感じやすくさせるのです。

生理痛の予防も、ウォーキングなどの軽い運動や規則正しい食事(日本食がおすすめ)が挙げられます。生活習慣を見直した方がよいかと思います。


■基礎体温表を作りましょう

基礎体温とは、人間のからだが最も安静な状態の体温のことを指します。通常このような状態は睡眠時ですが、寝ているときに体温なんて測れません。ではいつ測るのか。睡眠時に一番近い状態である朝起きて体を動かす前の体温を基礎体温として記録します。

なんで基礎体温表を作るのか?
基礎体温表を作ることで、体のリズムを知ることができます。きちんと排卵があれば、低温期と高温期が交互にやってきます。グラフにすれば2つの相になるはずです。高温期がこなければ排卵が起こっていない可能性も。2つの相になることが少ないときは、産婦人科に相談してください。


今日は長くなりました。この月経はダイエットにも関係あるんですよ。
明日書きますね。


参考ページ→ソフィテルモエスエス製薬



今日は女性の話でしたので、ついでに。
以前紹介した「帰宅支援セット」に、夜用(多い日用)ナプキンも一緒に入れておくといいと思いました。
災害時もしかしたら生理中かもしれませんし、生理になるかもしれません。夜用なのは、長い時間つけておけるから(不潔かもしれませんが)。合わせて生理の薬も入れときましょう!

帰宅支援セットとはなんぞ?→災害時は家に帰れませんよ!