山さんとあたしはお花が大好き
それも管理されたものではなく、自然の中に咲く小さな花が好きってところも同じだ
写真に忙しくてなかなか先に進まない
けいさんは、「のんびりで息が上がらなくていいわ~」って嬉しそう
けいさんもお花が好き
趣味が合う友と歩くのは良いね
せかせかして、せっかくの景色や花を楽しむ余裕がないのも、一緒に歩く友がいないのは淋しい。
同じ花や景色を見て、気持ちを分かち合えるって良いなと思う
あ、あたしはソロを否定しているわけではないから、ソロで歩くこともあるわ
予定や行きたい山が合わないこともあるものね。
だんだん樹々の背丈が低くなってきた。
山々の頂はやっぱり雲に隠されている
あたしが先頭で山さんが追従
けいさんは、一番後ろが良いとかで最後尾をキープ。
最初の雪渓が近くなってきた
お立ち台のような岩の上から撮影してみたよ。
あの紅ガラを歩くのだろう
クガイソウみっけ
お立ち台で撮影中に、NHKの撮影クルーに抜かされたわ
先頭は二人の歩荷さん。
その後にガイドさんとクルーが続いていた。
雪渓の先は、あのトレースを歩くのだね
崩れ落ちているところには、登山道があるのかないのかわかんない
NHKパーティーは、歩荷さん達とガイドさん、女性のディレクターさんと思われる方、音声さん、カメラさん、メイクさん、タレントさん、マネージャーさんと思われる8-9人のパーティだったよ
ここは水場があるみたいね
あたし達も雪渓の割れ目を超えて行く
この雪渓は、さっき見えた紅ガラを歩くんではなく、橋を超えて行くんだね
沢は、雪解け水が轟々と流れていて、雪渓から湯気みたいなものが立ち上って更に上に登って行った
あたしは、ここの水場で冷たい水を汲んで飲んだわ。
ここまでの道のりが、とても暑く水分をたくさん消費していて、残量も心配だった
何より暑さが堪えていたわ
冷たい水で体の中からクールダウンできて、生き返った気分だった
ミソガワソウ
崩れているところのトラバースは、なんとなくトレースがあった
上を時々見ながら、さっさと通過
白馬鑓温泉小屋が見えた
ほら
見えたよ
二つ目の雪渓
雪渓には、湯気みたいなものが立ち上っていて、とても涼しくて助かる
出発の2日前ぐらいに、山小屋を管理していると思われるところに電話に掛けてみた。
雪渓の様子を聞いたところ、とにかくチェーンではなく軽アイゼンが必須と
登山道はザレていたり、急登だったり、沢渡渉もあるから気を付けてと脅かされた
でも、アイゼンをつけなくても全く問題なく歩けたわ
この雪渓は、途中で90度右に曲がるの。
曲がったら、直登だね
NHKのクルーは歩荷やガイドがいるので、途中から紅ガラでないところを歩いていたね
ベニバナイチゴのお花さん、初めまして
三つ目の雪渓も橋がかけられていたわ
お天気は時々曇り
50cm幅くらいのしっかりした橋が掛けられている
流れは時々雪渓の下に入るから、どこでも歩いて良いわけではない。
指示されたところを歩かないと、雪渓に落ちてしまうかもしれない。
雪渓の厚さは、目視で厚いところは10mくらいかなって、けいさんと話したわ。
シダ類が、雪解け後ににょきにょきしてきたんだね
鑓温泉下の指導標。
ここで休憩していたら、NHKが追い付いてきた。
そして、あたし達と入れ替わりに休憩に入ったわ
ここが、最後の休憩場所ね。
雪渓からガスが立ち上がる様子
あの、黒く空いたところの下には沢が流れているに違いない。
さあ、宿泊予定の白馬鑓温泉小屋までもう少し
頑張ろう
到着した白馬鑓温泉小屋は想像以上だった
続きも楽しみにしていてねん