前の検診から一週間が経った。

……一週間でまた病院って思っていたよりもすぐで、正直、行くの忘れそうだった。

 

今回から正期産にはいったということで、いつもの経腹エコーに加え、NSTと内診が追加された。

 

NSTはお腹に検査機をつけて、胎児の心拍や胎動やらをみる検査。

大体30〜40分くらいかかる。

 

内診は先生が膣に手を突っ込んで、子宮口がどれだけ開いているかを触って確認する検査だ。子宮口に何本指が入るかでどれだけ子宮口が開いているか確認する。なかなか原始的である。

 

病院の予約は13時にとっていたけれど、待たされること30分、まずNSTが始まった。

 

椅子に座り、検査機をお腹につけると、手に押しボタンを二つ持たされた。

一つは胎動を感じたときに押すボタン。

一つはナースコールだ。

 

「30分で10回胎動があったらいいですからね」

 

基準はいつもの胎動カウントと同じらしい。

カノープスは動く時は動くけれども、動かない時はぱったりだ。

いつもの胎動カウントは本人が動き出したタイミングで始めるけれど、NSTは違うらしい。ちゃんと動いてくれるか不安だった。

 

まあ、なんとかなったけれども。

心拍数は120〜140。子どもの心拍って早いのね。

 

NSTが終わり、次は内診だった。15分ほど待っただろうか。再び名前を呼ばれて、次は内診台へ。

 

経膣エコーと同じく、下に来ているものを脱いで、内診台に座った。

椅子が上にあがり、先生が来て、

 

「触りますよー」

 

の声とともに、先生の指が膣に差し込まれた。

 

……正直、内診も経膣エコーと同レベルの痛さかな、と思っていたのですよ。

ところが

 

「イター、イタタタ」

 

と自然と口から出るくらいには痛かった。

 

先生は

 

「子宮口開いてますねー。指一本分なので1センチは開いてます。長さはまだあるのですぐにお産ってことはなさそうですねー」

 

と言った。子宮口が開いているようでよかった。

着実にお産は進んでいるみたいだ。

 

長さ、とはこの場合、子宮頸管のことだろう。

 

早い時期から子宮頸管が3センチより短くなると、切迫流産や切迫早産になる危険性があるけれども、産むときには短くなっている必要があるのだ。

 

個人的な希望を言えば、38週後半から39週前半に出てきて欲しい。

そこから言うと、内診の結果は上々だった。

 

……まあ、そんな兆候全部ぶっ飛ばして産まれる時は産まれるし、遅くなる時は遅くなるものらしいけれども。

 

しかしまあ、あれである。

指入れたくらいで痛いようじゃ、お産が思いやられるというものだ。

 

「やばい、これで痛いなんて、お産絶対痛い。女性ホルモンとかで会陰とかも柔らかくならないのか」

 

なんて言いながら下着を履いていると、助産師さんに笑われた。

内診の痛みなんぞ痛みに入らないくらい本番は痛いのだろう。

 

ちなみに女性ホルモンで柔らかくなるのは子宮口である。

会陰はマッサージしない限り柔らかくならない。

なったらいいのになー

 

内診後の検診で先生に

 

「内診痛いんですね」

 

と言ったら

 

「まあ、はじめが一番痛いとも言いますから大丈夫ですよー」

 

と言われた。テキトーな先生だ。

はじめが一番痛いってバージンかよ。

 

家に帰ってトイレに行くと、パンツからかすかな血の匂いがした。

褐色のおりものがパンツについていた。

股にも同じくおりものが……

 

どうやら内診で出血したらしい。

出産が近づくと、膣内は女性ホルモンで柔らかくなっていくため、普段より出血しやすくなるらしかった。

 

本当にいよいよなんだな。

 

エコー写真

 

成長曲線

 

本日の体重

 +12.6kg 

(出産時目標 +10kg)