出産後は山や谷を共に乗り越えた
戦友のような存在です。
そして息子は染色体異常の一つ
13トリソミー症候群です。
障害があっても育てていける
そう思っていたのに
私を待っていたのは葛藤の連続でした。
理想を捨てるのはとても難しい
だけど幸せを感じるには
自分の「こころ次第」だということを
この生活を通じて感じる事もできました。
このブログでは息子と親(主に母)のこれまで
心の揺れ動きなどを思い出しながら
書いていっています。
なんとなくでも読んでいただけると
嬉しいです！
産後しばらくは運転しない方がいいと聞いたので、息子の元へ電車で向かい帰りは夫と合流することになりました。
息子を少し前よりも身近に感じることができるようになったとは言え、13トリソミーでは短命だと聞き続けていた私は前向きになったり、後ろ向きになったりを繰り返していました。
この苦しさをうまく話せる相手もおらず。
正確には順調な子育てをしている人に話しても自分がみじめなだけに感じるだろうと避けていたのですが…。
電車で病院に向かうとなると嫌でも色んな人が視界に入ってきます。
馬鹿騒ぎしている若者
幸せそうな親子
馬鹿騒ぎについては、馬鹿騒ぎが腹が立つというより、笑い声がとても耳に障りました。
産後よりずっと物音に敏感で、大きな音がとても不快に感じたからです。
そして幸せそうな親子。
これは言わずともですが、羨ましくてたまらなかった。
息子が元気だったら私もあんな風に出かけることができたのに、できないかもしれないから。
ベビーカーを押して、横にはもう少し大きなお子さんがいて。
座席に座っていれば目を伏せて、立っていれば背中を向けて、出てきそうな涙をぐっと堪えながら、何も見えない、何も聞こえないを貫きます。
この電車は学生の頃も毎日乗っていたけど、あの頃は一緒に乗る友達がいて、楽しくおしゃべりしながらだったらから、およそ40分があっという間でした。
この時はもう40分が地獄のようで。早く車を運転したくて仕方がなかったです。
電車に乗っている間も胸が張ってきて、ぱりぱりとした感覚が胸に走ります。
あぁ私は母親なのにな
そんなことしか頭に浮かびませんでした。
駅に到着すると、改札をみんなと同じように通り抜けて、バス停へと向かう。
バスにはあまり乗り慣れていなくてほとんど乗らなかった気がするしますが…
夕方に向かう時は駅に夫が迎えにきていて一緒に病院に向かいます。
車に乗ると緊張感から解放されて一気に脱力しました。
それでも病院に行くと息子がいて、今日も会えて良かったと嬉しくなるのでした。
看護師さんのノートより
6/21(日12) 36w6d 1,448g
ミルク13cc↑
体重が減りました。呼吸にエネルギーを取られたかもしれません。少々きつくなってきたので、お鼻から呼吸補助をするもので、ネーザルハイフローといいます。
しばらく様子をみて、さらにきつくなるようでしたら、前と同じように挿管になると思います。注意深くお世話させていただきます。
時々、ニヤリと笑ったり、私の言う事をスルーしたり(笑)不整脈をだしてヒヤヒヤさせられたり…
6/22. ミルク15cc↑
頭が不幸回路にしかならないというか…。
なに悲劇のヒロインぶってんだよ！
と言われそうだけど、辛かったんだもの、同じような経験した人なんか近くにいなかったもの！
かっこわるいな。と思うけど、自分のメンタルを底辺に落とさないためにも、表面だけのいい顔をしたらダメだ！と感情に従順に行動していたと思います。
また、この経験から人の悩みを聞く時、安易に大丈夫と言えなくなりました。
もちろんその言葉で救われる人もいると思うし、間違いではないと思いますけど、私じゃない気がする…みたいな。
どうにかなる！
大丈夫！
それは本当に状況がわかっている人にしか言えないなぁと
私に言えるのは
「話ならいくらでも聞くから」
くらいかな！
でも、もし同じような感情で苦しんでる人がいたら、私も手を貸したくなります。
そして言いいたいのは
みんな本当に心配して声をかけてくれているよ！
あまり色々考えないで、その人に泣きついてもいいと思うよ。
素直に手を取ってもいいと思うよ。
私はちょっと？失敗してしまったから。
そんな思いはしないでほしいよ。と。
