「みんなで圭ちゃんにチョコレートを作ろう!」
-バレンタインの2週間前の放課後。
圭一のいない教室で魅音はそう言った。
「みんなで1個ずつ作って当日に渡す。それでいい?」
「じゃあ僕たちは朝のうちに渡しますですよ」
「そうですわね!」
「レナもそうしようかな、かな」
「後はお姉が圭ちゃんと2人きりの時に渡せばOKですね」
「魅ぃちゃん、頑張ってね!」
みんなの協力がとてもうれしかった。
けど、そもそもみんなが圭ちゃんにチョコレートを作るのは私が圭ちゃんに渡すため。
1番頑張らなくちゃいけないのは、私なんだ。
翌日の放課後。
「ごめん、圭ちゃん。しばらくの間、部活できないんだ」
「なんだよ、おじさんの手伝いかなにかか?」
「ま、そんなところかな」
「じゃあしょうがないな。頑張れよ」
そう言って圭一は魅音の頭をなでる。
「・・・・・・ありがと圭ちゃん。じゃあね!」
そして魅音は教室を後にした。
本当は、おじさんの手伝いなんてうそ。
圭ちゃんにあげるチョコレートを作るためだった。
「圭ちゃん、喜んでくれるかな・・・・・・」
チョコレートを作りながら、魅音は考えていた。
「圭一くんなら、きっと喜んでくれるよ」
レナはそう言ってたけど、不安だった。
もしかしたら、甘いものは苦手なんじゃないかとか。
部活の罰ゲームみたいにチョコレートの中に実はとんでもないものが入ってるって勘違いされるんじゃないのかとか。
「・・・・・・ダメダメ!こんなこと考えてたら絶対うまくいかない!もっと前向きにならなきゃ」
それから魅音は毎日のようにチョコレートを作った。
味だけでなく、形も考える。
「やっぱり見た目も大事だしね」
バレンタイン前日、出来上がったチョコレートのラッピング。
これはレナに相談した。
「・・・・・・大体こんな感じかな、かな」
レナは出来上がったチョコレートを可愛くラッピングしてくれた。
「さすがはレナ。おじさん、こういう可愛いラッピングとか向いてないから・・・あははは」
だが、直後レナはラッピングをほどいてしまった。
「ちょ、ちょっとレナ・・・」
「じゃあ、今度は魅ぃちゃん1人でやってみて」
「え?」
「魅ぃちゃんが圭一くんに渡すものなんだから、魅ぃちゃんがやらなきゃ。レナがラッピングしたら意味がないと思う」
「レナ・・・」
「だから、頑張ってやってみよ?」
「・・・・・・うん」
それから魅音は苦戦しつつもチョコレートのラッピングをした。
「うん。上出来だね、だね」
「・・・・・・そうかな」
「圭一くん、絶対喜んでくれるよ」
-2月14日、バレンタイン当日-
「圭一くん、はい」
朝の教室でレナは圭一にチョコレートを渡す。
「僕たちからもプレゼントなのですよ」
レナに続いて梨花や沙都子もチョコレートを渡す。
どうやら3人はクラスの男子全員に作ったらしく、みんな喜んでいた。
「・・・・・・お姉」
詩音が小さな声で魅音に話しかける。
「圭ちゃんに渡さないんですか?」
「わ、渡すよちゃんと・・・・・・」
「今日中に渡さないと、頑張って作った意味がないです」
「それは分かってるけど・・・・・・!」
「放課後、圭ちゃんと2人きりになる機会を作りますからその時に渡してください。いいですね?」
「・・・・・・うん」
そして放課後。
教室には圭一と魅音の2人しかいなかった。
「よし、そろそろ帰るか・・・・・・魅音はまだおじさんの手伝いがあるのか?」
「手伝いは昨日まで。だから、明日からはいつも通り・・・・・・」
「お前はくれないのかよ、チョコレート」
その言葉に魅音は動揺する。
「お、おじさんのはあまり期待しない方が・・・・・・」
「お前が頑張って作ったって聞いたら、普通は期待するだろ」
「そんなこと、誰に聞いたの?」
「聞いたって言うか、詩音が教えてくれたんだよ」
チョコレートを作ったことを知られた以上、渡さないわけにはいかない。
魅音はカバンの中からチョコレートを取り出し、渡す。
「・・・・・・遅くなって、ごめんね」
魅音の顔はすでに真っ赤になっていた。
それを見た圭一は魅音の頭をなでた。
「・・・・・・圭ちゃん?」
「やっともらえた」
「実は、詩音が話す前にレナが教えてくれたんだ。魅音が俺のために頑張ってるって」
「そう、なんだ・・・・・・」
「それを聞いてたもんだから、お前が渡さないのを見て不安になったんだ」
「わ、渡さないわけないよ。ただ・・・・・・みんなのいるところで渡すのは嫌だったから」
「ま、そう言われてみりゃそうだよな。でもこうしてちゃんともらえたからそれでいい」
そして2人は互いの顔を見て笑ったのだった。
The End
あとがき
バレンタインに・・・と書いた小説。
文章が思いつかず結局更新が遅れてしまいました・・・・・・
魅音はなかなかチョコレートを渡せないっていうイメージがあったので書いているうちにこうなりました。
そしてそれを圭ちゃんが喜んで受け取ってたらいいなあとか思ったりします。
(あくまでもイメージですが・・・・・・)
-バレンタインの2週間前の放課後。
圭一のいない教室で魅音はそう言った。
「みんなで1個ずつ作って当日に渡す。それでいい?」
「じゃあ僕たちは朝のうちに渡しますですよ」
「そうですわね!」
「レナもそうしようかな、かな」
「後はお姉が圭ちゃんと2人きりの時に渡せばOKですね」
「魅ぃちゃん、頑張ってね!」
みんなの協力がとてもうれしかった。
けど、そもそもみんなが圭ちゃんにチョコレートを作るのは私が圭ちゃんに渡すため。
1番頑張らなくちゃいけないのは、私なんだ。
翌日の放課後。
「ごめん、圭ちゃん。しばらくの間、部活できないんだ」
「なんだよ、おじさんの手伝いかなにかか?」
「ま、そんなところかな」
「じゃあしょうがないな。頑張れよ」
そう言って圭一は魅音の頭をなでる。
「・・・・・・ありがと圭ちゃん。じゃあね!」
そして魅音は教室を後にした。
本当は、おじさんの手伝いなんてうそ。
圭ちゃんにあげるチョコレートを作るためだった。
「圭ちゃん、喜んでくれるかな・・・・・・」
チョコレートを作りながら、魅音は考えていた。
「圭一くんなら、きっと喜んでくれるよ」
レナはそう言ってたけど、不安だった。
もしかしたら、甘いものは苦手なんじゃないかとか。
部活の罰ゲームみたいにチョコレートの中に実はとんでもないものが入ってるって勘違いされるんじゃないのかとか。
「・・・・・・ダメダメ!こんなこと考えてたら絶対うまくいかない!もっと前向きにならなきゃ」
それから魅音は毎日のようにチョコレートを作った。
味だけでなく、形も考える。
「やっぱり見た目も大事だしね」
バレンタイン前日、出来上がったチョコレートのラッピング。
これはレナに相談した。
「・・・・・・大体こんな感じかな、かな」
レナは出来上がったチョコレートを可愛くラッピングしてくれた。
「さすがはレナ。おじさん、こういう可愛いラッピングとか向いてないから・・・あははは」
だが、直後レナはラッピングをほどいてしまった。
「ちょ、ちょっとレナ・・・」
「じゃあ、今度は魅ぃちゃん1人でやってみて」
「え?」
「魅ぃちゃんが圭一くんに渡すものなんだから、魅ぃちゃんがやらなきゃ。レナがラッピングしたら意味がないと思う」
「レナ・・・」
「だから、頑張ってやってみよ?」
「・・・・・・うん」
それから魅音は苦戦しつつもチョコレートのラッピングをした。
「うん。上出来だね、だね」
「・・・・・・そうかな」
「圭一くん、絶対喜んでくれるよ」
-2月14日、バレンタイン当日-
「圭一くん、はい」
朝の教室でレナは圭一にチョコレートを渡す。
「僕たちからもプレゼントなのですよ」
レナに続いて梨花や沙都子もチョコレートを渡す。
どうやら3人はクラスの男子全員に作ったらしく、みんな喜んでいた。
「・・・・・・お姉」
詩音が小さな声で魅音に話しかける。
「圭ちゃんに渡さないんですか?」
「わ、渡すよちゃんと・・・・・・」
「今日中に渡さないと、頑張って作った意味がないです」
「それは分かってるけど・・・・・・!」
「放課後、圭ちゃんと2人きりになる機会を作りますからその時に渡してください。いいですね?」
「・・・・・・うん」
そして放課後。
教室には圭一と魅音の2人しかいなかった。
「よし、そろそろ帰るか・・・・・・魅音はまだおじさんの手伝いがあるのか?」
「手伝いは昨日まで。だから、明日からはいつも通り・・・・・・」
「お前はくれないのかよ、チョコレート」
その言葉に魅音は動揺する。
「お、おじさんのはあまり期待しない方が・・・・・・」
「お前が頑張って作ったって聞いたら、普通は期待するだろ」
「そんなこと、誰に聞いたの?」
「聞いたって言うか、詩音が教えてくれたんだよ」
チョコレートを作ったことを知られた以上、渡さないわけにはいかない。
魅音はカバンの中からチョコレートを取り出し、渡す。
「・・・・・・遅くなって、ごめんね」
魅音の顔はすでに真っ赤になっていた。
それを見た圭一は魅音の頭をなでた。
「・・・・・・圭ちゃん?」
「やっともらえた」
「実は、詩音が話す前にレナが教えてくれたんだ。魅音が俺のために頑張ってるって」
「そう、なんだ・・・・・・」
「それを聞いてたもんだから、お前が渡さないのを見て不安になったんだ」
「わ、渡さないわけないよ。ただ・・・・・・みんなのいるところで渡すのは嫌だったから」
「ま、そう言われてみりゃそうだよな。でもこうしてちゃんともらえたからそれでいい」
そして2人は互いの顔を見て笑ったのだった。
The End
あとがき
バレンタインに・・・と書いた小説。
文章が思いつかず結局更新が遅れてしまいました・・・・・・
魅音はなかなかチョコレートを渡せないっていうイメージがあったので書いているうちにこうなりました。
そしてそれを圭ちゃんが喜んで受け取ってたらいいなあとか思ったりします。
(あくまでもイメージですが・・・・・・)