昨日「Believe 君にかける橋」
が終わりました。
なによりも、繊細な筋立てに心震えました。
それもさりげなく・・ね。
振り返ったら妻はいなかったという演出は泣けましたけど、私が、別の意味で震えたのは社長が狩山を嫌いだったこと。
その理由が、立て直しやとしての裏の顔というか、本当はそんな人生のはずじゃなかったのにという面があぶり出ていて、やられた~と感服いたしました。
 
 
映画「ディアファミリー」
 
一昨日観て時間が経ってしまい、正確にお伝えできるかわかりませんが。。。
 
監督:月川翔
原作:清武英利『アトムの心臓「ディアファミリー」23年間の記録』
出演:大泉洋 菅野美穂 福本莉子 川栄李奈 新井美羽
ほか
 

 
 
まだ、1970年代のお話です。
実話に基づいています。
原作者はノンフィクション作家。
 
愛知県のある町で、小さな工場を経営する坪井宣政(大泉)と妻、陽子(菅野)には、3人の娘がいます。
次女の佳美(福本)は、生まれつき心臓に疾患があり、まだ幼いころに余命10年を宣告されます。
どこの病院でも娘を治すことはできない。
父は、人工心臓を作ることを決意する。
もちろん、医学のことは分からない。
自分の工場に研究室を作り資金も投入して没頭する毎日。
工場は、塩ビ??の製品を作っているような会社ではあるが専門外。
坪井は、東京やアメリカまで足を伸ばし勉強して協力者を募る。
10年を迎えようとしても人工心臓の完成はまだ。
家族との葛藤や、協力者との葛藤を経て、坪井さんの娘を救いたいという気持ちと娘の夢を叶えたい思いは、ある場所に行き着く。
 
そして、今、心臓疾患になったとき、私たちが当たり前に使用しているバルーンカテーテル。
IABPバルーンカテーテル。
それを作ったのが坪井さんです。
町工場の、ただただ娘を救いたかった父の。。。
 
私は、心臓の検査をしたときカテーテルを手首から入れました。
それについて、不安はほとんどなかったし、不快感も、ほとんどありませんでした。
父は心筋梗塞で命を助けられました。
私の友人も、最近、冠動脈が詰まってカテーテル手術をして元気に日常生活を送っています。
私が入院している間も、次から次に循環器科の患者さんが入院してきました。
皆さん、胸を切り開いていないから治りが早く1週間くらいで退院していきました。
 
こんな時代が来たのも、素人なのに多くを動かして今の医学界に貢献したからなんですよね。
でも、それは、ただただ娘を救いたかった父の気持ちなんです。
 
1990年代にアメリカ映画「ロレンツォのオイル/命の詩」という映画があったのをご存じでしょうか。
私、スーザン・サランドンが好きで、彼女はお母さんの役でした。
難病の息子を救うため、夫婦で、このオイルを作るのです。
その映画を思い出していました。
 
多くの親は、ここまでのことは出来ないし、出来なくて当たり前だと思うけれど、気持ちの底にあるのは身代わりになりたいくらいの思い。
それを支える家族の偉大さも思いました。
 
坪井さんの妻も、途中で方向を見失うけれど、志が一つになっていきます。
佳美ちゃんは、自分の命と向き合いながら、自分でできることを模索して実戦していく強くて柔らかな子です。
長女を川栄李奈が演じているのですが、その長女がとてもとても素敵なんです。
こんなお姉ちゃんがいたら幸せよね~って思う。
末っ子ちゃんは、ただただ佳美ちゃんに甘える存在で愛おしい。
お姉ちゃんを病人扱いしない。
 
途中で、会社の先行きを不安に思い退職していく社員が増えたりしますが、それも理解できます。
誰も責められません。
大学病院の、つまりは日本の医学界の仕組みも、ほんとおかしいと思う。
でも、だからといって誰かを非難することはできない。
だからこそ、長い長い時をかけて打破していった坪井さんの偉大さを思う。
 
映画としてはね~、どうだろ。
人工心臓を作るくだりが長すぎた・・・かも。
カテーテルを作るのは分かっていたので、なぜ、そっちになったのか早く知りたいけど、だいぶ待たされたタラー
 
お目当ての一人、松村北斗くんは重要な役割だろうに、途中でいなくなるし爆  笑
それまで、川栄李奈ちゃんが、たっぷりといいとこ見せてくれたのでいいけど笑
 
今まで入院したり大病したり、家族を看病したりした人には、たぶんハマると思う。
あの、普通に使ってるカテーテル。
今ある医療機器の一つ一つが、誰かの思いで開発されていて私たちが救われていることを認識できました。
 
そういえば、私、乳房にシコリを見つけた1990年代。
まだ、MRIもCTもなかったんだよね。
レントゲンと超音波のみ。
超音波、大学病院にはあったが予約詰まってた。
レントゲンに腫瘍は写らず。
そんな時代を経て今がある。
 
 
映画が終わった後のランチ。
「テディーズビガーバーガー」のロコモコ丼。
下矢印
お味は普通~。
でも、ドレッシングがしょっぱくなくて美味しかった。
 
 
 
次に観る映画も決まっているよ。
来週ね。
楽しみです。