これは予約投稿。
昨日の日曜日に書いています。
午前中に、またまた胸のあたりがシクシク痛くなってきた。
心臓の検査には異常がなく様子見にしている。
寝なくても、そのうち行き過ぎると思うけど、とりあえず横になったら寝てしまった
起きたら午後2時
賞味期限が来てしまう非常食のコレらが気になっていたので、焼きそばを食べた。
ソース焼きそば、中華味
なんか思っていたのと違っていた
いいのか、こんな血糖値が上がるヤツを食べて。
日曜日の午後、フジテレビで放送される「ザ・ノンフィクション」を観た。
スイスで安楽死を選んだ女性を追っている。
「私のママが決めたこと」
44才のマユミさん。
3年前に子宮がんの中でも希少ガンとされる神経内分泌ガンの宣告。
希少ガンは、10万人に6人くらいしかいなくて治療方法は確立していない。
(ネット調べによる)
とにかく早いスピードで進行し、早いスピードでガンが広がっていく。
子宮頸がん
↓
すい臓がん
↓
肺がん
↓
頭皮がん
↓
脳へ転移
頭皮には無数のガンが出来ていて、それは激痛で壁を叩くという行為に出る程凄まじい痛みだそう。
そして、脳に転移した今、左の視野が欠けている。
そのうち、脳を覆ったガンで動けなくなるし、人格も変わってしまう。
これは、妹もそうだったので、よくわかる。
肺から前頭葉に転移した妹は、その頃には治療を拒否していて自宅療養をしていた。
とにかく、いつも頭痛を訴えていた。
亡くなる2週間前くらいには、穏やかな彼女とは違う人になっていた。
理性がなくなっていて、まもなく寝たきりになった。
私は、その頃から、なぜ日本では安楽死が認められないのかと思っていた。
オランダで安楽死を選んだ夫婦のドキュメンタリーを観ていたので、なおさらそう思った。
妹は、娘たちに「これは生きているんじゃない。生かされているだけ」と言っていたらしい。
さっき、長女とのLINEで知った。
ママは、いつもそう言っていたって。
もし、日本で安楽死が認められていたら、たぶん、妹は、これを選んだと思う。
2023年11月、マユミさんは夫のマコトさんと共にスイスに旅立つ。
娘がふたり。
18歳の長女と12歳の次女がいる。
特に、まだ小学生だった次女ちゃんは、まだ納得できないこともあり、ママとのLINEの内容に心揺さぶられる。
だけど、この家族がマユミさんの意思を尊重できたのは、常日頃、彼女が家族を人として尊重してきたからなんだろうと思った。
仕事するお母さん。
なんでも完璧でありたい母親であろうとするお母さん。
夫のよき理解者であろうとするマユミさん。
彼女が、スイスで書き溜めた家族への手紙と、同僚や上司、ママ友たちに宛てた手紙の数がハンパなくて、どれだけ、社会で望まれていた人かが分かった。
そんな人が、なんでこんな目にと思う。
いい人ほど先に逝くよね。
私なんか、まだまだ修行が足りず、まだ生かされているのに、何の役にも立っていない。
猫が2匹いる。
ひじきとおかかちゃん。
娘たちは、この猫たちにママの魂が乗り移ってほしいと思っている。
うん、うん、わかるよ。
バイバイ、またね。
その点滴を開ける寸前、娘たちがスマホの向こうから語り掛ける。
ママ大好きだよ。バイバイ。またね。
日本では、ペットの安楽死でも非難されることがある。
安楽死をしない獣医もいる。
私は理解できない。
苦しむだけの治療ならいらない。
生きていてほしいと思うのは残された者たち。
本人たちはどうなの。
どうしたいの。
私なら、しなくていい治療ならしたくないし、ゴールが伸びるだけならいらない。
痛いとか苦しいとか、その先に生きる望みがあるなら耐えて頑張るけど、ないなら余計な苦しみは負いたくない。
たぶん、日本という国は、未来永劫、安楽死は認めないだろうなと思う。
こうやって、その日を家族で迎えられることは、もしかして幸せなことかもしれないのに。
コロナ禍で、父と会えなかった私は、未だに悔いているよ。
どうせ旅立つならしてあげられることもあったのに、何も出来ないまま旅立たせたよ。
いつかは来る最期の日に見る景色ってどんなだろうね。
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観られる環境にある方は「ザ・ノンフィクション」で検索してみてくださいね。
たぶん期間限定なのでお早めに。
担当ディレクターの思い。