友人から「こんなの観る~?」とLINEがあった映画。
期待しないで観に行ったら、なんと、なんと、とっても良かったニコニコ
 
 
映画「あまろっく」
監督:中村和宏
出演:江口のり子 中条あやみ 松尾諭
中村ゆり 笑福亭鶴瓶 ほか
 

 
 
「尼ロック」とは。
兵庫県尼崎市にある尼崎閘門(あまがさきこうもん)
英語でロックゲートなので尼ロックと呼ばれている。
船舶が通航できる巨大な閘門。
尼崎市の「0m地帯」に海水が流れ込むのを防いでいる。
(映画のHPより)
 
 
町工場を営むも、仕事しないで近所の人と話し込んだり喫茶店に入り浸ったりの父(若い時代を松尾諭・以後笑福亭鶴瓶)と、優しい母(中村ゆり)の元で育った優子(江口)。
そんなグータラな父をみるたびに、ああはなりたくない。
自分は誰にも負けない一番をとってやると勉強もスポーツも全力で頑張ってきた。
東京の大手企業で順風満帆に見えたが、ある日、リストラにあって実家に戻る。
すでに母は他界していた。
父は、相変わらずだ。
仕事ができる自分だから尼崎に戻ったところで就職には困らないだろうと思っていたら。。。
ニートを続ける羽目に。。。
そこへ、父の再婚。
再婚相手は早希(中条)、なんと20歳だった~~びっくり
毎朝、毎夕、家族でご飯を食べることが夢という義母。
 
やがて、父の本当の姿が見えてくる。
家族の姿が見えてくる。
自分自身も他人からも肯定されないと一人前の人間じゃないと思い込んでいた優子。
人の価値は点数で計れるものではない。
父が、グータラしていても、誰からも愛されていたのは何故だったのか気が付くべきだった。
親子だもんね。
本当の姿なんて見えないことが多いよね。
 
後半、鼻の奥がジ~ンとしてきてヤバい汗うさぎって思ったよ。
特に泣かせるシーンもないのに。
これはね、鶴瓶さんの人間力なんだろうなと思ったよ。
にこにこ笑って「食べて寝たら、たいがいのことは大丈夫」って言われると、そうだよね~って思える。
 
そして、娘優子と父の妻となった早希の掛け合いの面白さは最高ニコニコ
ヘタしたら自分の娘位の年の義母なんだけど、姉妹のようにも見えてきて愛おしくなる、その過程が、ひしひしと伝わってくるのだよラブ
 
家族は、見えなくてもいるんだよ。
いなくなったからって切れるわけじゃない。
ずっと家族なんだよって教えられたような気がする。
 
子どもの頃、兵庫県西宮市に住んでいたワタシ。
大好きな地域で、私の心のふる里と思っている。
だから、あの関西の震災があったとき、それはそれは悲しくて、火事によって命が奪われていく、その光景をぼ~っと観ているしかできなかったことを思い出します。
家族を失って、燃える家の前で泣いていた少女を思い出します。
そこからの、本当の意味での復興は、人それぞれなんだろうけれど、この映画のお父さんの、その後の生き方に共感する自分がいた。
 
華々しい舞台が用意されていなくてもいい。
自分が気持ちよく過ごせて、誰かと繋がっていたらいい。
他人同士であろうと家族であろうと、繋がっていることが大事だと心から思う。
 
 
映画の前に「サイゼリア」でランチしたけど。
11時開店で一番乗りで、テーブルに誘導してくれた店員さんが「ごきょうだいですか?」って爆  笑
私と友人を。
そう見えたのなら嬉しいかも。
同じような髪型で、同じような服を着ていたからだろうけれど、他人からはそう見えているのかな。
面白いね。
 
妹が健在なら、きっとふたりで毎週のように映画に行っていたね。
でも、こんな友人が出来て神様は公平にみていてくれるんだなと思うよ。
有り難いことです。
 
 
早く、ご飯くれ~と、キッチンから私を凝視するすばる猫
下矢印
 
根負けします。
わかりやすいです(笑)
下矢印