宗田理追悼コーナーにあったこの本を読んだ。


戦後70年以上経過して風化していくことを危惧して書かれたそうだが、はたと娘と息子はどれくらい戦争について知っているのかと考えた。絵本を読んだり、祖父母の戦争体験は折に触れて伝えたりしているが、私の口を通してなので臨場感はないだろう。危機感を覚えた。


自身は平和教育に熱心な地域で育ち、8/6の登校日では毎年戦争映画をみた。小2か小3で「火垂るの墓」を映画館でみている(記憶が定かでないがこれが映画館デビューかもしれない)あまりに衝撃的で父親の本棚にあった野坂昭如の文庫本はしばらく隠していた。今でも三ノ宮に行くと、ラストシーンを思い出す。修学旅行は小学校が広島で、中学校が長崎だった。


自分の経験に比べて、平和について考える絶対量が足りていない。この本を読みながら、原爆を落とされたこと、沖縄戦、東京大空襲などの史実だけでなく、焼夷弾、艦砲射撃、機銃掃射などの言葉の意味も丁寧に伝えていかなければならないと感じた。