新生児仮死だったとは知らされずに迎えた初日の夜。私は妊娠高血圧症でMFICUにいたため、下の子は新生児室で過ごしていた。ずっとウォーマーの上で温められていたようだが、振り返ってみれば要注意として扱われていたのだ。翌日、午前中から同室開始。上の子とも対面を果たし、幸せな時間を過ごした。全前置胎盤といわれ、生死の覚悟をしてすごしていたマタニティ期間。上の子の七五三の晴れ姿も見納めかもしれないと思いながら、いつも命のことを考えながらすごしていた。バースプランには安全なお産、とただひとつ書いた。とりあえず母子ともに助かり、上の子も赤ちゃんの頭をよしよししている光景をみて、ホッとしたのもつかの間、生後2日目に悪夢は訪れるのだった。