引っ越した家の周りは、見渡す限り360度、まぎれもなく、どこからどう見ても「山」なので、物件案内には、
「秋になったら枯れ葉で埋もれます」
と、実に正直に書いてあり、その言葉通り、駐車場も、自宅までの山道も、玄関も、縁側も、裏の納屋まで、見事に枯れ葉に埋もれておりました。
これはやりがいがあるぞーと、さっそくドデカい熊手を買ってきて、毎日チマチマと、季節外れの落ち葉掻きをしています。
なんだか学生時代を思い出します。母校はすっごい田舎の学校だったから、落ち葉も多かったしね。
今は便利なもので、テコで伸ばして、水を撒いただけで固まる土なんかも売ってありますから、ちゃんと舗装したらもっと見た目も良くなるだろうな。
ちなみに引っ越し当日は、この場所も落ち葉で埋れまくってましたから、引っ越し業者さんも大変だったと思います。
引っ越しの日は、業者の若い男の子たち3人で運んでくれたのですが、あまりに険しい道なのが申し訳なくて申し訳なくて、とても顔を合わせていられなくて、運んでくださってる間、ずっと僕は隠れてました。(汗)
友人からは、
「お金払ってるんだから、堂々とすればいいじゃないよ?」
と言われたけれど、
「今日の引っ越し、マジ外れだしー。山とかウザいんですけどー。チョベリバー。」
なんて思われてたら、嫌じゃないですか。
でも、僕のコソコソと心配を他所に、コロナの折にも関わらず、文句ひとつ言わず運んでくれました。
最後の支払いの時に、業者のリーダーと呼ばれてた子に、
「いやあ、ホントにありがとうございました。大変だったでしょう?プロってすごいですね。さすが!もうこの仕事長いんですか?」
と、労いつつ、質問してみたら、
「そうっすね。16からもう4年やってるんで、全然余裕っすよ!」
「え!?じゃあ、まだ二十歳ってことですか?」
「はい、そうっす!」
と、答えてくれました。
なあんだ。
二十歳だったら、まだ力も有り余ってて、昼飯はラーメン二郎、夕飯は焼肉とかぺろっと食べちゃうだろうから(完全なる偏見)、山道くらい余裕かあ。
最初に、
「○○引っ越しセンターっす。今日はよろしくお願いしまっす。あ、年は二十歳っす!」
とか言ってくれたら、そんなに気を遣わなかったのに。(笑)
閑話休題。
落ち葉は、分類的には燃えるゴミなのです。
ですから、最初は生真面目にゴミ袋に入れていたのですが、まー掻いても掻いても出てくるもんだから、こりゃあゴミ袋がいくらあっても足りぬわ!と思い、通らない道にそっと腐るまで置いて(放置とも言う)おくことに決めました。
秋になったら、落ち葉焚きで芋でも焼きましょう。
今日はその他に、ゴミの収集業者さんとトイレの修理工さんが来訪。
明日は給湯器の工事が入るので、まだしばらくバタつきますが、早く落ち着いて外での動画撮影が出来たらいいな。
山で大声でゴスペルを歌ったら、さぞや気持ち良かろう。
その時のために、明日もせっせと落ち葉掻きです。