大晦日のご挨拶 | Pi坊日記ブログ『舞うごつよかばい』

Pi坊日記ブログ『舞うごつよかばい』

作曲家・シンガーソングライター・ゴスペル指導・ヴォイストレーナー・食いしん坊
音楽家のPi坊による日々のあれこれや、音楽のお仕事についてのエッセイブログです。

さて、大晦日です。

今年も、ゴスペルメンバーや生徒さんをはじめ、応援してくださる全ての皆さまに、大変お世話になりました。

皆さまのお陰で、一人では決して見ることの出来ない景色を見ることが出来、また一人では決して作ることの出来ない音楽を作らせていただき、心から感謝しています。

本当にありがとうございました。

 

今年の春は、15年住んでいた自宅を引き払い、新居へ引越しをしました。

前の家は、とにかく狭くて、いくら掃除好きな僕でも片付けれど片付けれど15年分の荷物が溢れ、散らかってしまっていました。

また仕事部屋は、ピアノさえもろくに弾けない環境で、編曲などでは楽譜を書くスペースもなく四苦八苦していました。(それで良くやっていたなと今では過去の自分に感心するばかり)

その重い重い荷物を捨てに捨て、身を軽くして新天地に引っ越してみれば、それはまさに夢のような生活!

仕事部屋はきちんと作れたし、ワンコが走り回れる庭もあるし、料理が思う存分できる広い台所もある。

優しい大家さんと、丁寧な不動産に出会い、ようやく環境を整えられた気がします。

引っ越し自体は、それはそれはもう二度とやりたくない思い出したくもないほどの日々ですが、乗り切っただけの充分な甲斐と価値はありました。

今年の一番大きな出来事です。

 

夏は、引き続き横浜市民こどもミュージカルの音楽監督をやらせていただきました。

正直3年目ともなると、去年より良い曲を作れるのだろうか・・というプレッシャーがあったことは否めません。

そんな中で、僕の曲を良くするため一緒に悩んでくれる演出家とその曲にダンスを付けてくれる振付師、そして何より歌い踊ってくれた子供達に助けられ、勇気をもらい、背中を押され、やり遂げることが出来ました。

《プロとは自分でなるものじゃない。他人様がしてくださるものだ。》という言葉が僕は好きなのですが、まさに僕を作曲家にしてくださっているのは、こういう仲間達なのだと思います。

 

ミュージカルが落ち着いた秋からは、30代のまとめと称して、過去に発表した楽曲を配信販売する作業に追われました。

改めて聴くと、30代前半の歌の若いこと青いこと!

言葉の扱いも雑で、「ぬあー、録り直したいよう!」と何度も思ったけれど、それを凌駕するほどの30代の勢いがあったのは確かです。

「これはこれでいいのだ。その時にしか歌えなかったものなのだ。もう二度とは戻れないのだ。40代はもっと成熟した(であろう)歌をお届けすれば良いのだ。」

と自分に言い聞かせ、全てそのまま発売しました。

そしたら、配信販売を待っていてくださった奇特な方がいて(全然知らない方なんです)、その方が「やっと発売になった!やっと買えた!」「なんだこの神曲!」とtwitterで呟いてくださり、なんとも言えず嬉しい気持ちになりました。

か、神曲。(笑)はじめて言われたなあ。

神曲ビギナーとしては、たまに思い出してニンマリしています。

そして、僕は40歳になりました。

 

冬の出来事は、最近のブログに書いていますが、今年も変わらずゴスペルに大忙しの冬を過ごさせていただきました。

ゴスペルに関しては、一時期は僕なんぞが教えて良いものだろうか・・・と悩んだ時期がありましたが、僕の方針や教え方を支持してくださる方が有り難くも沢山いてくださり、今はただひたすらその方々のために走り続けています。

そもそもなぜ「僕なんぞが教えて良いものだろうか」と悩んでいたかと言うと、圧倒的な経験不足と、圧倒的な知識不足だったからです。

それならば、もうやることは決まっています。

経験不足は経験で補うしかないし、知識不足は知識で補うしかない。

ですから今は、必死でゴスペルの音楽を沢山聴いて、沢山耳コピをし、自分の体にインプットしている最中です。

もう過ぎ去ってしまったことだから、後悔はしないけれど、もっと早くやるべきだったなと反省はしています。

 

と、今年一年をつらつらと書きましたが、引っ越しの影響でしょうか、今年は色んなものが自分の中で整理されているなと感じます。

将来的な夢の姿、そして来年のノルマが、全部頭の引き出しにファイリングされてキレ〜イに並べられて入っている感じです。

荷物を捨てた分だけ、隙間が出来たのかな?

ね?引っ越しの影響大でしょう?(微笑)

 

我ながら、心と体と生活に、丁寧に向き合った1年であったなと言うのが今年の総括です。

ですから、取り立てて来年の目標というものはありません。

大晦日にやることを、元旦にも同じくやるだけです。

 

だからこそ、最後にもう一度、冒頭のことを書かせていただきますね。

元旦からやるべきことがあるというのは、本当に幸せなことだと思うのです。

ましてや音楽の世界、フリーランスの世界。

いつ仕事が無くなってもおかしくない世界に住まいながらも、来年を考えられる、明日に夢を見られるというのは、どんなにありがたい状況でしょうか!

それもこれも、重ね重ねになりますが、周りの皆さまのお陰に他なりません。

本当に、ものすごく、大変、甚だしく、著しく、半端なく、どえらく、べらぼうに、途方もなく、大層感謝しております。

心からありがとうございました。

そんな皆さまに、僕の音楽を通じて、毎日微笑みをお届けするというのが、僕が昔から心に刻んでいる日々のノルマです。

 

それでは、2018年も残すところ僅かとなりました。

皆さま、良いお年をお迎えください。

また来年も、Pi坊を何卒よろしくお願い申し上げます!