こんにちは!ぴーです!
今日はゆうなぁです!
ゆうなぁってアイドル界で1番ガチの可能性があるとか勝手に思ってるんですよね。
まぁ1%くらいでしょうけど・・・。
それではどうぞ!
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…もう朝か。
目覚まし時計を見ると午前7時30分。
ちょっと早く起きちゃったな。
取り敢えず顔洗おう。
そうして顔を洗い、何気なくテレビをつけると朝の占いがやっていた。
『第10位は双子座のあなた!今日はいつも隣に居てくれた人と関係悪化の予感。気を付けて。でも、積極的に行くとうまく行くかも!』
うわ、まじか、何かこういうの見るとちょっと憂鬱になるんだよね。
いつも隣に居てくれた人…
なぁちゃんだろうか。
今日は少し嫌な予感がする。
でも、積極的に…か。
いつも私は消極的だからなぁちゃんに本当に申し訳ないなって思ってる。
今日はなぁちゃんとゆうなぁで取材だからその時何か行動を起こしてみようかな。
記者 「今日はよろしくお願いします!」
村・岡 「「よろしくお願いします!」」
記者 「今日は取材を受けてくださり、ありがとうございます。では、早速ですが質問させていただきます。まず、お二人はどういった風に仲良くなったのでしょうか。」
岡 「そうですね、私とゆうちゃんはずっと同じチームなんですけど、峯岸チーム4の時に同じような悩みを抱えていて、それで真夜中に長電話したことがきっかけだったと思います。」
村 「あの時は本当に長かったよね笑笑」
記者 「なるほど、その時にどんなことをお話したんですか??」
岡 「それは…秘密でお願いします笑笑」
記者 「わかりました笑笑では、次の質問です。お互いの好きなところは何ですか?」
村 「そうですね、私は…」
優しいところ、そう言いかけてふと口をつぐんだ。
脳裏に今日の朝に見た占いがふと思い浮かんだ。
積極的に…。
…私はなぁちゃんにもっと好きって伝えたい。
私は変わるんだ。
村 「私は…なぁちゃんの全部が好きです…!優しい所とか歌上手い所とかダンス上手い所とかそういうことだけじゃなくて、私にいっつも楽屋で話しかけてくれたり、遊びましょって誘ってくれたり、そういうところがめちゃめちゃ嬉しくて…」
そう一気に言い切ってなぁちゃんの方を見ると目を見開いて驚いていた。
あと、もうちょっと。
村 「だから、私はなぁちゃんのことが大好きです…!」
記者 「愛が溢れてますね笑笑いつもは村山さんの方はそんなに気持ちを伝えない感じでしたが…。岡田さん、今の村山さんの言葉を聞いてどうでしたか?」
岡 「…」
なぁちゃんは俯いて無言のまま固まっている。
…なぁちゃん、そんな黙り込むほど嫌だったのかな。
もしかして、なぁちゃんは「ゆうなぁ」をただのビジネスパートナーの関係って思ってたのかな。
両想いって思ってたのは私だけだったのかな…
記者 「…岡田さん?」
岡 「…っ!す、すみません!いやぁ、ありがたいです。いつもなかなか言ってくれないので嬉しいですね!」
ありがたい、か。
というか、今、なぁちゃんすごい変な顔してなかった?
そんなに嫌だったかな…
この気持ちは胸にしまい込んだ方がいいのかな…
記者 「ありがとうございます。それでは、岡田さんが村山さんの好きな所はなんですか??」
なんか聞きたくないなぁ、この質問。
どうせなぁちゃんは建前だろうし、そんな答え聞きたくない。
でもこれはお仕事だから。
私情など…挟んではいけない。
岡 「そうですね…、私が好きなところはダンスが上手いところですかね。ゆうちゃんのダンスって本当にすごいんですよ!あの滑らかな動きは私じゃ出せないので、憧れてます!」
あれ、全部っていつも言ってるのに。
まぁそりゃそうか。
なぁちゃんにとってはこれ以上距離を近くしたいわけじゃないから。
私が近づこうとすればなぁちゃんは遠ざかる。
当たり前のことだ。
記者 「なるほど、確かに村山さんのダンスはすごいですよね。それでは次の質問です。岡田さんと村山さんは〜」
そこからの質問はなんだったか、もう覚えていない。
まともに答えられていたかもわからない。
気付くともう取材は終わりかけていた。
記者 「それでは最後にファンの皆さんに一言お願いします!」
岡 「皆さん、いつも応援してくださってありがとうございます!私たちも期待に応えられるよう、精一杯頑張りますのでこれからもゆうなぁを応援よろしくお願いします!」
村 「…私からも、本当にいつもありがとうございます。AKBに貢献できるよう、精一杯努力しますので、どうか見守っていてください!」
記者 「はい、ありがとうございます。インタビューは以上になります。本日は本当にありがとうございました!!」
ふう、やっと終わった。
これから楽屋に戻るのか。
2人きりってなんかすごい気まずいなぁ…
今日はさっさと帰ろう。
そう考え込みながら歩いていると、誰かに肩を叩かれた。
岡 「ゆうちゃん、ちょっと話したいことがあるんですけど…」
なぁちゃんか。
距離を置いてほしいってことかな。
…聞きたくないな。
村 「何??今ここで簡潔に言ってくれるとありがたいんだけど。今日は早く帰りたい。」
岡 「…今日何か予定あるんですか?」
村 「…いや、そういうことではないけど」
岡 「じゃあ、ちょっとご飯行きましょう」
村 「え?」
岡 「ゆうちゃんは私とは行きたくないんですか・・・?」
村 「別に嫌じゃないけど…」
岡 「じゃあ行きましょ、私最近美味しそうなお店見つけたんです」
村 「まぁいいけど…」
なぁちゃんに促されるままに着替え、荷物をまとめ、結局行くことになった。
岡 「今から行くお店は、すっごい美味しいリゾットがあるって有名で、特にミートソースリゾットが美味しいらしくて!」
村 「へ〜、そうなんだ…」
岡 「ゆうちゃんは何か食べたい味とかありますか?」
村 「う〜ん、そうだね…」
なぁちゃんとご飯食べれるのはいいけど…
これから聞く話が怖い。
私は次の日からどんな顔してなぁちゃんと会えばいいのか。
そもそも拒否されて自分は平常心を保てるだろうか。
岡 「…ゆうちゃん??聞いてます?」
村 「あ、ごめん…。もう一回言って??」
考え事に必死でなぁちゃんの話を聞いてなかった。
これじゃあもっとなぁちゃんに嫌われちゃうなぁ…
せめて今の関係だけでも保ちたいのに。
岡 「むぅ、聞いてなかったってことじゃないですか…。体調悪いんですか??今日はもう、行くのやめます…?」
村 「いや、大丈夫大丈夫!で、なんて言ったの?」
岡 「リゾットの味で何か食べたい味とかありますかーって聞いたんです」
村 「そうだなぁ…、たらことか?美味しそう」
岡 「あー、たらこですか!いいですね!」
なぁちゃんは海鮮系とかも美味しそうだなぁとか楽しそうにしてる。
…気遣われてる?
私が大好きとか言ったから??
なぁちゃんは優しいから、自分に気持ちは無くとも気を遣ってその子に優しくしてしまう節がある。
うーわ、自分もう最低じゃん。
好きな人の話で上の空になって、気を遣わせて。
そんなことを考えている間になぁちゃんオススメのお店に着いた。
お店に入り、なぁちゃんは1番人気のミートソースリゾット、私はたらこがあったのでたらこリゾットを頼んだ。
程なくして料理が到着し、2人で美味しいですねーとか他愛のない会話をして食べ終えた。
落ち着いた後、なぁちゃんが口を開いた。
岡 「…ゆうちゃん、インタビューの後に言ったと思うんですけど話があって。」
村 「…うん、何?」
あー、もうやだ。
この場から逃げ出したい。
岡 「今日、取材でお互いの好きなところについて質問があったじゃないですか」
村 「うん。」
岡 「その時ゆうちゃんが言ってくれたのって…気まぐれですか?」
村 「…そ、そうだよ」
…嘘だよ。
本当はなぁちゃんのことが本気で好き。
だけど…
私は自分が傷つかないために、この関係を壊さない為に、嘘をついた。
本気って言って、なぁちゃんと普通に接することが出来なくなるのが嫌だから。
…なぁちゃんの嫌がることをしたくないから。
岡 「…そうですか。わかりました。ありがとうございます。」
そのありがとうは何だろう。
迷惑な好意じゃなくてありがとう?
…ネガティブな自分に嫌気が差す。
村 「んーん」
岡 「今日はもう帰りましょうか。」
村 「そうだね」
私たちは気まずい空気のまま各々帰宅した。
本当は、あそこで本気って言いたかった。
でも、勇気が出なかった。
全てが怖かった。
もやもやした気持ちのままベッドに潜った。
あの時、本気って言ってたらどうなってたんだろう。
…玉砕かな。それとも…
いやいや、ビジネスパートナーに言い寄られて気持ちの良い人間などいるものか。
明日どういう風になぁちゃんに接すればいいかわからない。
次の日、私はYouTubeの撮影に向かった。
楽屋に入るともうもぎおんは来ていて、
なんかラブラブしてた。
向 「あ、、、ゆ、ゆいりちゃんっ!は、早いね!」
茂 「ゆ、ゆいりー!やっほー!!」
私に気付くともぎおんはバツが悪そうにパッと離れ、平静を装った。
村 「…笑笑いやいいよ別にラブラブしてて笑笑私もしたいなぁ…」
茂 「…ん?今何て??」
村 「あ、いや、その…」
向 「今ゆいりちゃん私もラブラブしたいって言ったよね!?」
茂 「やっぱ私の聞き間違いじゃないよね?みおん!今日は雪が降るぞ!」
向 「え、ラブラブしたいのはなぁちゃん!?なぁちゃんだよね!?」
村 「いや、まぁそうだけど…」
茂 「なぁちゃん良かったなぁ!!念願が叶ったぞ!」
向 「茂木さんどこに向かって言ってんの笑笑」
村 「念願…?」
茂 「え?なぁちゃんは彩希のことが大好きじゃないか」
村 「いやいや、あっちはきっとただのビジネスパートナーとしか思ってないでしょ?」
茂 「は?何言ってんだ、なぁちゃんは彩希のこと超大好きだぞ??」
村 「そんなわけ…、だって、昨日のインタビューの時も私が大好きって言ったら変な顔してたし…」
向 「え、ゆいりちゃん大好きって言ったの!?多分その変な顔は恥ずかしすぎて悶絶してる顔だと思うけど笑笑」
茂 「そーだよ笑笑なぁちゃんが彩希のこと好きじゃなかったらこの世の好きって何ですかーってなっちゃうじゃん笑笑」
村 「そうなの…?私はてっきり…」
岡 「おはよーございます!!あれ、みんな固まって話して…どうしたんですか??」
向 「あ、なぁちゃん!何でもないよ!おはよう!」
茂 「おはよー!」
村 「お、おはよ…」
なぁちゃんはちょっと悲しげな顔をして、
岡 「じゃあ撮影します?」
向 「そうだねー」
みんな準備をし始め、
村 「じゃあやるね?」
村 「ゆう!」
岡 「なぁ!」
茂 「もぎ!」
向 「おん!」
全員 「ゆうなぁもぎおんちゃんねる〜!」
何事も無く撮影が始まった。
でも、私はなぁちゃんのことが気になりすぎて撮影に集中出来なかった。
なんとか3本程撮り終え、解散になった。
もぎおんはあんな風に慰めてくれたが、本当のとこはどうなのだろうか。
私は覚悟を決めて、
村 「なぁちゃん!」
岡 「ん…ってゆうちゃん!?」
村 「あのさ…話したい事があって…」
岡 「…何ですか?」
村 「多分長くなっちゃうからさ、何処かお店行かない??」
岡 「いいですけど…珍しいですね、誘ってくれるの」
村 「うん…どうしても話したかったことがあるから」
岡 「そうですか…じゃあ行きましょう」
〜岡田side〜
私はゆうちゃんが好きだ。
メンバーとしてじゃなく、1人の女性として。
昨日、ゆうちゃんがインタビューで私の全部が大好きって言ってくれた。
その時は心臓が飛び出そうなくらいバクバクしてて、多分顔が真っ赤だったと思う。
だって、あのツンツンなゆうちゃんがそんな事言ってくれる事なんて無かったから。
でも、その後訊いたら気まぐれで言ったって・・・。
まぁ期待はしてなかったから。
でも、ほんのちょっぴり期待していたのは事実で。
何だか自分の感情がよく分からなくなっちゃって。
自分の中に少しだけあった自信は音を立てて崩れ落ちた。
それで撮影前も変な態度取っちゃったけど、プロ失格だなぁとつくづく思う。
そんな時・・・ゆうちゃんに話があるって言われた。
何だろう。もうそんなにコミュニケーション取らないでってことかな。
そしたら寂しいけど・・・仕方ないよね。
私はゆうちゃんの幸せが1番だから。
そして私たちはお店に着いて料理を頼み、
ゆうちゃんが口を開いた。
村 「…なぁちゃん」
岡 「はい…」
村 「それで、話っていうのはね」
嫌だ。
耳を塞ぎたい。
聞きたくない。
でも、その次に発せられる言葉に私は思考停止した。
村 「なぁちゃん…私は、なぁちゃんのことが好きです。こんな私がなぁちゃんを好きになってごめん。でも、私はなぁちゃんを好きになれて良かったと思ってる。ありがとう。これからも変わらず接してくれると嬉しいな…って、身勝手だよね、ごめん。」
岡 「…は?今なんて?」
村 「え、だから、これからも変わらず接してくれるとありがたいって…」
岡 「いや、その前に…」
村 「…私は、なぁちゃんのことが好きですって言った」
岡 「どういうことですか?」
村 「どういうことも何もそのままの意味だよ?」
岡 「あぁ、メンバーとしてってことですか?ありがとうございます」
村 「そういうことじゃなくて!私は恋愛対象としてなぁちゃんのことが好きって言ってるの!そうじゃないとこんなとこでわざわざ言わないよ…」
ゆうちゃんが恋愛対象として私のことが好き…?
どっかに隠しカメラでも付いてる…?
そう思い、周りを見渡すがそれらしきものは無い。
村 「隠しカメラなんて付いてないよ」
見透かされたようにゆうちゃんに言われる。
…これは信じていいのか?
本当に本当のことなんだろうか?
夢では無いだろうか。
そう思い、頬をつねってみる。
…痛い。
村 「夢でも無いです。」
岡 「そ、そっか…」
村 「うん。今日はこれを伝えたかっただけだから。貴重な時間ありがとね。それじゃあ。」
そう言って立ち上がろうとするゆうちゃん。
私は慌てて腕を掴んだ。
岡 「どこ行くの!?まだ私返事してない」
村 「…返事なんて求めてないよ。分かりきってるし。なぁちゃんは私のことビジネスパートナーとしか思ってないでしょ?」
岡 「何言ってるんですか…?」
村 「いや事実でしょ?もういいじゃん、腕、離して?」
岡 「…離しません」
村 「何でよっ!お願いだから離してよ…」
岡 「私はゆうちゃんのことが好きです。」
村 「だからそれはメンバーとしてでしょ?」
岡 「違います、1人の女性としてゆうちゃんが好きです。」
村 「…信じていいの?」
岡 「はい、信じて下さい」
村 「っ…なぁちゃん、私と」
私は続きを言おうとするゆうちゃんの口を塞ぐように口付けをした。
岡 「…私から言わせてくれませんか?」
村 「う、うん////」
岡 「ゆうちゃん、私と付き合ってください」
村 「はい////」
岡 「へへっ、好きです、大好きです、愛してます」
村 「ばか…////」
岡 「ねぇゆうちゃん」
村 「ん?」
岡 「ちゅーしてもいいですか?」
村 「…ここお店なんだけど」
岡 「個室じゃないですか」
村 「…そうだけど」
岡 「いいですか」
村 「訊かないでよ、ばか////」
岡 「ふふっ、好きです…んっ」
村 「…んっ……んぁっ…ちょっ///まってっ///」
私は耐えきれず、深く深く、キスをした。
そして唇を離すとゆうちゃんは頬をほてらせ、目をうるうるさせていた。
村 「ハァ…ハァ…こんなとこでやんないでよ////」
岡 「すみません…我慢できなくて」
村 「…やるなら家でしよ?」
岡 「いいんですか…?」
村 「…だから、訊かないでって////」
岡 「あはは、ごめんなさい、じゃあお会計してきますね」
村 「今日は私がする!」
岡 「えぇ〜、いいですよ!」
村 「するの!」
岡 「わかりました…そしたら…家で一生懸命奉仕しますね…?」
村 「…ほんっとばか////」