小椋佳ファイナル・コンサート・ツアー「もういいかい」NHKホール特別公演 | 樅の木カフェテラス

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11月16日(水)、小椋佳ファイナル・コンサート・ツアー「もういいかい」NHKホール特別公演

・・・に行ってきました。今回は前から7列目だったので、マイクを通さない声も聞くことも心掛けながら聴きました。
小椋さんの歌声は、CDになるときにカットされてしまうという『耳には聞こえていないはずの音域』が、きっと特に魅力に感じるのであろうと思われ、マイクを通さないと果たして・・・と、今回はコンサートツアー最後にあたり改めて考えた次第。やっぱり凄い!・・・今更だけども改めて。
弦楽器のバックも素敵でした。

ファン友達から「最近はピアノの弾き語りもあるよ」と聞いてはいたのですが、私は今回始めてでした。
「Love is blind」と「少しは私に愛を下さい」の2曲。やはり弾き語りより普通のスタイルでの2番のほうが安定していたみたいですね。「Love is blind」海外の歌ですが、昔ラジオから録音したものをよく聴いてました。小椋さんの歌声で、です。

ゲストに中村雅俊さんと堀内孝雄さんのお二人が。それぞれ「俺たちの旅」「愛しき日々」をお歌いになりました。
来年1月にも、追加公演がまたNHKホールであり、その時が本当に最後の「大規模なコンサート」になるそうで、今回のお二人に加えもうお二人ゲストが増えるみたいです。いずれも歌の提供先ということになりますが。
小椋さんは、望まれて歌を提供し、そこから長いお付き合い・・・という流れが多いですね。そうなっていく理由、よくわかります。
小椋さんの歌は、聴く人に「あれ?」と考えさせる。小椋さんの言葉では「フックをかける」というらしいのですが、そこがあるかないか・・・。最近は減って直球的ですけどね。

私が最初にそういう点で衝撃を受けたのは、たしか「優しい音の蓮の花」っていう歌詞が出てくる「うす紅色の」という歌だったと記憶しています。何気なく聴いてたのが、ある日突然「音?」って気が付いた。でも、それも今ではずいぶん昔になってしまいました。
最近の作詞家さん達で、そんなことまでする人(出来る人?)は見かけないですねぇ。むしろ、考え方・発想で感心してしまう感じです。また、フックを気づかせるように歌えるシンガーがどれだけいるかという点もあります。そんな聞き手も少なくなってる、かな。

 

 ちなみに・・・。
 この日、私にとっては少しの不運で非常に残念な出来事が起きました。それさえなければ、普通の大規模コンサートになっていたはずですが。