モノローグ643
「明日まで待ってください、明日にはお返事できると思いますので」「わかった、あと、『海街diary』のDVD貸してほしいんだけど」「ごめんなさい、あれは家に置いてます、ですからできません」「そうなんだ、残念だな」「『スミカスミレ』なら寮にありますよ」「『スミカスミレ』?それどんなドラマ?」「65歳の老婆が20歳の若者に変わって人生やり直すドラマです。主演は桐谷美玲と老婆役が松坂慶子、未来の旦那さんになるのが町田啓太、化け猫役が及川光博と物凄く面白いドラマです」「ふーん、翔ちゃんが面白いって言うならそれ貸して」「いいですよ、明日の学童に持ってきます」「ありがとう、いいドラマ持ってるんだね、羨ましい」「あのドラマ観て桐谷美玲のファンになりましたからね、面白さは保証します」「楽しみだね、あとは、そうだな、今晩ご飯一緒に食べよう」「別にいいですけど、拓実君はどうします?」「彼も連れて行くわ、でもお酒は遠慮してね」「お酒は昨日飲んだんで今日は止めます」「ねぇ、今頃になって気付いたんだけど夏休みJ大もW大も来月もまだ続くんじゃなかった?」「は?え、えっと、そ、そうでした、私は9月26日まででした、裕美さんは?」「私は9月20日までだった」「お母さんと姉さんに挨拶しちゃったのにな、学童の小学校と勘違いしてました。今から電話します。」「じゃあなたもまだしばらくは家にいるんだ」「そうなりますね、じゃちょっと電話します」スマホから家に電話。『はい、小山内です』『お母さん、翔子です』『どうしたの?』『あの、私の勘違いでした、夏休み9月26日までなの』『あら、そうなの、じゃまたウチ帰る?』『すみませんがそうさせてください』『わかったわ、あと、裕美さんはどうするの?』『隣りにいるんで訊きます』スマホ外して、「裕美さん、裕美さんはどうしますかって母が訊いてます」「もちろん翔ちゃんの家にいるよ」「わかりました」『お母さん、裕美さんもしばらくウチにいたいそうです』『わかったわ、それで今晩のご飯はどうするの?』『ちょっと待って下さい』「裕美さん、今日の晩ご飯はどうしますか?」「小学校最後の夏休みだし外で食べよう、聡子さん達も遅くまでご飯食べられないと辛いだろうしね」「わかりました」『お母さん、今晩のご飯は遠慮します、遅いの悪いし』『じゃ外で食べて帰るのね、わかったわ、沙織にも伝えておくわね』『よろしくです、では』で電話切った。ホッと安心。間違って寮に行っても誰もいなくてガッカリするとこだった。「裕美さん、ありがとうございました。これでもうしばらくはウチで過ごせます」「寮に行っても誰もいないだろうしね、良かった良かった」「拓実君にも知らせないと、裕美さん、拓実君探しましょう」