サンライズ鑑賞の後、いったんホテルへ戻って朝食タイム。そして再び観光へ~。
まずは、プレ・ループ。
プレ・ループは、プレア・ループ(神の姿)に由来する寺院で、
王様の火葬場だったそうです。
最上部から眺める情景はすばらしい。
ツアーの中で登ることができるのは、ここプレ・ループのみ。
テンションも上がるってもんです。
上まで行くと、そこには事故防止用の手すりもなにもなく、あるがままの姿で鑑賞できる。
現代文化が混在すると、せっかくの情景も物足りなくなってしまうから貴重な名所だなと。
あと何年、このままの状態でい続けられるんだろうな。
プレ・ループはピラミッド式の寺院。
3層目の四方に4基の祠堂が配置され、中央にはさらに2段の小さな基壇があり
その上に中央祠堂が建てられています。
レンガ造りというのもプレ・ループの特徴の一つ。
この遺跡以降、レンガ造りではなくなったと聞きます。
東塔門をくぐりぬけると…
死者を荼毘(だび:火葬)した石壇があります。
石壇に咲く花。はかなげで美しい。
そしてそして、こちらが手摺のない階段。
階段の幅が狭く、急斜面!途端にカメになっちゃうよ
ちなみに階段の上から見た図。降りるときが怖いんだな~
階段を上りきった場所から見える祠堂群。全部で5基。
これら祠堂群にはすべて、東側の開口部を覗いて砂岩製の偽扉がある。
装飾されたまぐさと付柱による装飾は、ほかの外壁面と同様で
遠目にはどこが入り口なのか判断が難しいほど。
入り口に対する造形上の意味を消去することにより、
入り口のある方向に意味を持たせているとのこと。
なぜ東向きの開口部なのかは、太陽の昇る方向を示すなど、
自然崇拝との関係が指摘されているが、明らかではないらしい。
遺跡からの情景
遺跡から見えるアンコール・ワット。遺跡周辺一帯は森林です。
こちらは西側。西塔門は閉鎖されています。
天井が崩壊してしまっているけれど、造りがわかりやすい。
ここが手摺もなにもない場所。高所恐怖症の彼はちょっぴり緊張気味でした。
デバダー
中央祠堂の四隅の壁面には、化粧漆喰を施した女神デバダー像が刻まれています。
剥離が激しくて、原型が不明……。
プレ・ループのデバダーと言えば、
イノシシ顔のデバダーラクシュミーと
4つの顔を持つデバダーサラスヴァティーが有名なのだけど
私のデジカメに残った写真は、このどちらでもないデバダーが……。
はて?なぜこの写真のみが残ってるんだろうか。
東南側の祠堂の破風には象に乗るインドラ神(雷神)のモチーフがありました。
火葬場
こちらが火葬場。
天井には焼け焦げた跡が。
神聖なる場所である証しか。カンボジア特有の像が。
アンコール・ワットの外堀で海水浴?をする現地の子供たち。
ガイドさんには、「水質が良くないから、観光客が入ったら体調を悪くするよ」と脅されました。
気持ちよさそうだったな。
こちらは、メローイエローじゃなくて軽油です~。
さすがは原チャリの国。路上で売られてるんだね。