美味しい美味しいポモドーロに舌鼓した後、
何の気なく路地を抜けるとナヴォーナ広場が現れた。
イメージしていた広場と、ちと違う。
何だろう、この違和感……。
よ~く見てみると、「四大河の噴水(ベルニーニ作)」が工事中じゃないっ!!
うえぇ~ん。ツイてない。
世界の四大河─ナイル、ガンジス、ドナウ、ラブラタを擬人化したというバロック彫刻も
この通り、何がなんだか……。トホホ。
噴水近くでは、画家を目指している人(?)が自由に絵を描いたり
のんびり犬の散歩をしている人がいたり、カップルが噴水を眺めながらのんびりしていたりと
都会の喧噪をほんの一瞬忘れさせてくれる空間が広がっています。
最後は、ネプチューンの噴水。
ムーア人の噴水に比べて躍動感があっていいかも。
もともとナヴォーナ広場は、
1世紀頃、古代ローマ皇帝がこの場所に競技場を建設したことから歴史がはじまり、
中世に移ると、広場一面に水を張って、船遊びやプールとして使われてたらしい。
イメージできない。それもそのはず。
今じゃ建物に囲まれ、噴水ができ、ローマ人にとっての憩いの場になってるんだものね。
最後。
広場の隅っこにあるこちらの像。パスクィーノでございます。
なんでも、時の愚政や社会を嘆く市民が、
為政者や法王にあてて風刺と中傷に満ちた手紙をこの像に引っかけておくのが習わしらしい。
今じゃ、言論の自由が認められているけれど、当時は思ったことを口にできなかったわけだものね。
貼ってははがし、貼ってははがされが繰り返された石段には
「美味しい●●食べたい」なんて、
当時とは比べものにならない平和な内容が書き込まれているようで、なんとも微笑ましい。