ついに、ついに……念願のドゥオモに登れるぞ!!
小説&映画で「冷静と情熱の間」を読んで&観てから約10年後の今日
ドゥオモの入り口に立つことができた。
一歩入り口の中に足を踏み入れると、
天井の高さに反して、クーポラまで続く階段の狭さと暗さが緊張感を生む。
さて、登ろうかというときに……私としたことが
大切な大切なデジカメを落としてしまった。
ガツンッ
あら、今日はまたいい音したなと嫌な予感が。
よりによって建物は大理石製。安価なデジカメは壊れてしまった。
幸せに満ち溢れた気持ちが一気にどん底になったのは言うまでもなく
残り5日間の旅を思うとさらにくら~くなってしまうのだった。
前回のカナダ旅行では充電池忘れ、今回はカメラ故障……、カメラ運がないな。トホホ。
そんな私を優しい言葉を投げかけてくれる彼。(ありがとう!)
ここでしょげても仕方ない、心に記憶を残そうと463段の階段を登りはじめた。
この階段、結構狭くて暗い。
最初はスイスイ登れるけれど、上層部に近づくにつれて
降りてくる人とすれ違うことができずひと苦労。
やっと頂上に着いた!と思いきや、まだまだ階段があったり
内部に描かれた数々の肖像画、特にフレスコ画「最後の審判」は壮大で
私のつたない表現力ではとても言い表せない芸術品だった。
描かれた人たちの柔和な表情は、フィレンツェの栄華の度合を知れると共に
ヴェネツィアの情勢の不安定さも知れて興味深い。
ちなみに、最後の審判を見る場所は、
塔の中心部が吹き抜けになっているため1階が見下ろせるようになっている。
高所恐怖症の彼は、早く通り過したくて先を急ぐが
私はゆっくりゆ~っくり歩き、彼に怒られながらも
限られた時間を楽しみましたとさ。
(最後の審判を見に、もう一度来たい)
展望台からの眺めは、ジョットの鐘楼より10mほど高いのだけど
クーポラの屋根が地上の様子を防いでくれたおかげで、
彼もゆっくりとフィレンツェの街並みを堪能した様子。
何度来ても来りなく思わせるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。
またいつか、彼と一緒に来れますように……。