最後は、サンティッシマ・ジョヴァンニ・エパオロ教会(Santissima Giovanni e Paolo)。
ヴェネツィアで最も印象に残った教会と言って良いかも。
館内に飾られた彫刻がリアルで、
当時の苦しみ、悲しみ、絶望の感情がバシバシ伝わってくる。
受け止めるのに時間を要したし、テンションを取り戻すのにも労した。
Andrea Tirali. Tomba del Valier. (1658-1708)
Pielro Lombardo. Monumento del doge Pietro Mocenigo (+1476)
Scultore padovano(?) nei modi di Bartolomeo Bellano.
della fine del secolo XV. Ancone dell'altare della Madonna in piedi.
Polittico di S. Vincenzo Ferreri(多翼祭壇画)
どの絵も彫刻も、表情に余裕がない。
民は教皇にすがり、助けを求めるも
足で踏みつけられたり、子供を殺されたり、ありもしない金を求めたり。
猛威を振るう教皇たちは、情勢が悪くなると煙をまく。
そんな様子が刻々と綴られていました。
聖母の子供たちを見る優しい表情にどんなに癒されたことか。
祈ることしかできない民に自分を重ねてみたり……。(想像力が豊かなもんで)
絶望の毎日をどう乗り越えていったのだろう。
時間が過ぎるのをただひたすら待つしかなかったんだろうか……。
想像が次々と思い起こされる教会でした。
■サンティッシマ・ジョヴァンニ・エパオロ教会(Santissima Giovanni e Paolo)