やってきました、サン・マルコ寺院。
建物の一部は修理中で景観は100%じゃないけれど、建築の艶やかさと言ったら圧巻。
建物の前に行列ができるのもうなずける。
日本に帰ってきてから、ふとサン・マルコ寺院の名前の由来を調べてみた。
マルコさんは、キリスト教の新約聖書に収められている福音書の著者の1人なんだね。
(マタイ福音書のマタイ、ルカ福音書のルカ、ヨハネ福音書のヨハネ、
そして、マルコさんは「マルコ福音書」といった通り。)
エジプトからマルコさんの遺体が運ばれたのが828年。
彼の遺体を納めるために寺院が建てられたというのだから
生前の活躍振り、キリスト教布教に対する貢献度合いがうかがえる。
入り口上部にある四頭の青銅馬像は全てレプリカ。本物は内部に。(写真撮り損ねた)
寺院前の行列も、あっという間になくなりようやく私たちの番。
建物を見上げると、極め細やかな彫刻が。
入り口付近の丸天井には、旧誓約書からテーマを取って描かれた絵が。
さらに奥に進むと、マルコさんがその昔眠っていたであろう祭壇にたどり着いた。
射光はわずか、さらに館内の空気がひんやりと感じられて、雰囲気がでてる。
祭壇の裏には、パラ・ドーロ(Pala d'Oro)と呼ばれる寺院を代表する宝物がある。
私たちの行く手を阻むものは、「別料金」と書かれたイタリア語。
と相談し、「ここまで来たからには観ていこう」とチケットを購入。
パラ・ドーロを通り過ぎる観光客がほとんどの中、私たちが目にしたのは煌びやかな装飾が。
あまりに霊妙過ぎて、写真に収めることはためらわれた。
大きな額縁に黄金ベースの絵と、黄金ベースの人形(喩えがチープ……)で埋め尽くされていて
当時の栄華がうかがえる。
こちらは出口付近。決して単調なデザインではないんだな。
大火でたびたび改装され、そのたびに修復されたサン・マルコ寺院。
ロマネスクやルネッサンス、ゴシック様式とデザインが混在するのも素敵。
次の世代へと受け継いでいきたいものです。