高さ36mの巨大な塔門。レリーフは、王の権威を表すため、
鞭で奴隷を叩いている様子が描かれています
お腹をくだし、全身に力が入らない状態が回復に向かわぬまま
コム・オンボ神殿
からホルス神殿へバスで向かいました
コム・オンボ神殿 の記事に書きそびれてしまったのですが、
ナイル川中流域では、ムスリム( イスラム教徒 )とコプト( キリスト教徒の東方教会の一派 )が
混在している地域とかで、テロ事件が過去に幾度となく発生したらしい。
そんな経緯を受け、地元エジプト警備体制を見直して、
観光客が移動する際は、護衛をすることにしたんだとか。
そんなわけで、私たちが乗るバスを戦車が誘導 (;´▽`A``
護衛がなければ、この辺りの遺跡を見られないどころか、
移動もできないわけだから、ナイル川中流域を旅行するには、ツアーで参加した方がよさそうです。
話を戻して……ホルス神殿のお話に。
ホルス神殿は、ハヤブサの頭部をもつ天空の守護神ホルスに捧げられた神殿。
ホルスは、セト神に殺された父ウシリスの仇をとったとされています。
おかげで、ホルス神殿に描かれているセト神は豚やらカバとして描かれています。
塔門の裏側にあたるレリーフにも奴隷を打ち負かしている様子が描かれています。
生々しい……。
第一列柱室の入り口には、網が張られているのですが、これは鳩避け。
鳩が列柱室の中に巣をつくり、糞を撒き散らすのを防いでいるそうです。
室内は、撒き散らされた糞の後がちらほら。
こちらがホルス神。第一列柱室前に奉られています。
塔門から第一列柱室までの間は、中庭があります。
中庭を取り囲んでいるのが、この柱。
1つ1つにレリーフが描かれています。
ホルス神殿の柱は、1本1本デザインが違うんです。
芸術性のあるデザインでした。うっとり
天井の色は、黒く塗られたわけではなく、
キリスト教徒が暮らしていた際に台所として使っていたらしく、煤が残ってしまったのだそう。
遺産になんてことをするんだ……。
どこに配置されていたか忘れちゃったのだけど……
レリーフに描かれているお御輿のレプリカです。
至聖所の奥にあるスペースにある「 ゆりかご 」と呼ばれる祭器保存場所。
ここには、お祭りなどで使用される道具を保管していたそうです。
光の届かない場所には、どこから電気を引っ張ってるんだか、
ライトが灯っています。レリーフはこの通り、バッチリ眺められます。
ホルス神殿は、エジプト内にある数ある神殿の中でも新しいし、
発見された当初、建物が砂に覆われていたこともあって、建物もレリーフも保存状態がいい。
なのになのに、またしてもキリスト教徒の手によってレリーフが傷つけられた
レリーフに穴が開いています……。
壁のいたるところにレリーフが。人物画だけでなく、文字も描かれています。
お供え物を渡しているシーンを描いたものかな?
こちらのレリーフも、キリスト教徒に傷つけられているわけですが、
足元、胸元に傷が多いのは、行動力を阻止したい気持ちの表れなんだとか。
どこに続く階段だろう……と思いながら進んだ先には、ナイロメーターが。
ここからナイル川までをつないでいて、水位を測り
ナイル川の氾濫を防いでいたとされています。
ちなみに、中は真っ暗でした。
■おまけ
■ホルス神殿
入場料:35L.E.
OPEN:6:00~17:00