☆メムノンの巨像 | ENDLESS STORY

メムノンの巨像

穏やかな耕地に突如現れるメムノンの巨像




エジプト旅行五日目。

ナイル川西岸にあるメムノンの巨像へ向かってGO車

バスに乗り込んでわずか10分足らずで着いたのは、入場無料のメムノンの巨像。


特に何があるわけでもなく、仮トイレが2個ある程度で、

巨像のみが耕地のど真ん中にたたずんでいます。



メムノンの巨像は、アメンテヘブ三世( ツタンカーメン王の叔父さん )の

葬祭殿の入り口に置く像として、約3,400年前に造られたもの。

ちなみにこの石、重さ720tある1つの巨石から造られているんですけど、

はるか彼方にあるカイロからわざわざ運ばせたらしい。

( 当時の人は、「 カイロから石を運んでこい! 」なんて理不尽な命令に疑問を持たなかったのかな )


今は無き葬祭殿の行方はと言うと、かのラムセス二世の13番目の息子である

メルエンブタハ王が、メムノンの巨像のみ残し、葬祭殿のすべての石材を持ち去ってしまったのだとか。

なんて男なんだ、こやつは……。



ところで、メムノンの巨像といえば、名前の由来にもなった怪音で有名。

ローマ支配時代に起きた地震によって石にヒビが入り、激しい温度差によって軋んだせいで、

風が吹くと、まるで像が歌っているかのような怪音が鳴り響いていたんだそう。

その歌声が、トロイ戦争の勇者・メムノンが故郷を想って泣いているようだとされたことから

後に、メムノンの巨像と名づけられたそうです。

残念なことに、修復工事が着工されて歌を歌わなくなってしまったんだけどね。


おまけ
メムノンの巨像

彼も私もお人形さんに見えてしまうくらい、巨大な像です。