原作本と共に話題になっていた映画、『ザリガニの鳴くところ』を観ました。
湿地帯の美しさが圧巻でした。
植物と水とふりそそぐ日の光・・・その中をボートで行き来する湿地の暮らしは、美しくも過酷でした。
なぜってここで暮らす主人公の少女カイアは、この湿地でたった一人生き抜いてきたのですから。
最初は父のDVで母が出て行き、その後兄姉も行ってしまい、最後には父までもが去ってしまいます。
残された6歳のカイアには、一人で生きる道しかありませんでした。
カイアは賢く、逞しく、繊細でありながら強い少女でした。
湿地の自然から、いろいろなことを学びながら、時に癒され、受け入れられ、その一部となって生き抜いてきたのです。
子どもが苦労したり、寂しい思いをしているのは本当に見ている方もつらいものです。
少なからず、良い人が現れる度に、涙がじゅわ〜んじゅわ〜んでした。
ずうっと見守ってくれていた雑貨店の夫婦は、いつも優しくさりげなく彼女を助けてくれました。
カイアが年頃になり、恋をして孤独から解放されたときは、本当に嬉しく思いました。
殺人事件の容疑者となり鉄格子の中の彼女に、弁護士がき
たときも、ほっと安堵しました。
私の思いとは裏腹に、カイアの言葉はさらりと重い。
湿地は死を理解している
そして死を悲劇にしないし罪にもしない
湿地の一部となって生きてきた彼女に、自然の掟以上のものはないということなのでしょう。
下世話なおばちゃんの同情や心配をパーンと跳ね返されたような
良い映画でしたー![]()
自然と一体になって、自己を偽らずに生きた彼女に乾杯![]()
テイラー・スウィフトも楽曲提供です
原作本、レビューなんか見ると、一気読みしたという方多いですね。
著者のディーリア・オーエンズさんが動物学者というだけあって、観察者としての視線の繊細さが、映画にもあらわれていました。
先に読みたかったです![]()
映画を観て、心に残るのはやっぱり湿地の美しさとボートで行き来する生活。
ボートに乗って買い物に行ったり釣りに行ったり。
海や川と違う、穏やかな水面に憧れます。
こんなバカンスがあったら、どんなにいいでしょう![]()
