ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と、マリインスキー・バレエ団の美しいバレリーナ、マチルダの激しい恋の物語。
夢のような豪華な世界は、お伽話ではなく本物ですから、
それはもう、ため息しか出てきません・・・。
エカテリーナ宮殿のきんきらきんの大広間、マリインスキー劇場やボリショイ劇場でのバレエシーン。
バレエシーンは、衣装などもすべて素敵でした。
そしてニコライ2世の戴冠式の様子・・・こんな感じだったのですね・・・すごいです。
あちこちに散りばめられた豪華絢爛なシーンは、古い絵画がそのまま動きだしたかのよう。
観てよかったぁと思わせる美しい映画でした。
マチルダは、実際多くの男性を虜にしてしまう魅惑の女性でしたが、バレリーナとしての実力も確かだったようです。
ニコライ2世の最後や、マチルダのこともっと知りたくなりましたが、コロナの影響で図書館がまだ再開していません。
でも、家にいながらこうして映画を存分に観られるのですから、いい時代になったと思うしかないかもしれませんね。
ところでマチルダ役の美しい女優さん、ポーランドで出演されていた映画では、人魚を演じていました。
『ゆれる人魚』というホラーファンタジーです。
人魚といっても、下半身の魚部分はグロテスクだし、周囲から魚臭いと言われる人食い人魚なのです。
でも、音楽やダンスがとっても楽しくて、今までにない新しい風を感じさせる斬新な映画でした。
冒頭の方でドナ・サマーの” I Feel Love” が歌われていますから、ご存知の方はここで一気に引き込まれると思います。
ただ美しい人魚姫のイメージを、思いっきり壊しちゃってますから、人魚姫好きの方はご覚悟を。