野町和嘉さんの写真集、『人間の大地』。
すごいものを見てしまったという余韻がず〜っと続いています。
写真集は、サハラ砂漠の途方もなく美しい砂の世界から始まっていました。
そしてナイル川を辿りながら、またアフリカの地殻の裂け目、グレート・リフト・ヴァレーの周辺など、そこ此処で、その地に暮らすいくつもの部族の様子が写されています。
牛の乳を直に飲む少年にびっくり。同じ地面で牛と一緒に寝起きするそうです。
とても牛を可愛がって育てているのだそうです。
ペット以上ですね。
いろいろな部族がいて、野生味あふれる鋭い視線の男たちがいるかと思えば、着飾った少女たちや踊る人たち、牛糞集めの仕事をする子供、病気の子供、人間の写真がいっぱい。
砂漠は美しいけれど、高温の日中や砂嵐、旱魃など大変過酷なところ。
ダナキル砂漠という、海抜マイナス(150mの所もあるほどだそう)の恐ろしく暑い砂漠もあるそうです。
「地上最悪」とか「世界一過酷」と言われている、この砂漠に住む部族の写真もありました。精悍なお顔の少女です。
(「命懸けで生きてるのよ」と目が語っていました。)
「人間の大地」は、美しくも過酷で、優しくも厳しくあるわけです。
そこで暮らす人間の順応力には、ただただ圧倒されました。
アフリカでは、エチオピアの特別なキリスト教の世界にも触れていましたが、アフリカ以外では、メッカとメディナのイスラム教、チベットの仏教、ペルーやメキシコのキリスト教の圧巻な写真が収められていました。
人間と宗教の関係が熱く伝わってきました。
写真は凄いですね。
見たことのない世界をこの一冊で、まじまじと見させてくれるのですから。
今、同じところを訪れたらどうなっているのでしょう。
心の美しさ、純粋さが失われていくのは嫌だな、と思わせられたいい写真がたくさんありましたから、とても気になります。
この写真集で私が気に入った一枚は、ウユニ塩原です。
鏡面の上を私も歩いてみたい![]()
実は野町さんの写真集を初めて見たのはこちらです。
介護していた父が亡くなり、3ヶ月後に母も病気で亡くなり、急にひとりぼっちになってしまった喪失感の真っ只中にいたとき、こちらの写真集を見ていたら、なんだか自分がちっぽけに思えてきて、元気が出てきたのです。
世界遺産・・・・壮大です。
こちらは今、見ているところ。
とてつもない人数の巡礼者たち・・・・壮大です。



