最近、壊されていく家屋を追っている。
先日も何枚か写真を撮ってきた。
こんな入口。
そーーっと中に入ってみた。
階段。古い古い。
でも、まだしっかり使える。
こんな状態なので、もちろんだれも住んでないと思っていたのに、
足音が聞こえた。
あっ、と思って、
すぐ、家から出た。
住民が「何か用か?」みたいな顔でこっちを見ていた。
実際は、これ以上解体が進んでいる家屋にも、
まだ人は住んでいた。
日本家屋だったなごり。
中国の人は靴でそのまま踏んでいくので
真中はすり減って見えない。
でもこれ、れっきとした敷居。
ここでは、
大連と日本のつながりが形で見えるのである。