友達の大連旅行
私は見送り、というのが好きではない。
単純に、すごく寂しいからだ。
15年来の友人たちが大連にきた。
2泊の短い旅だけど、
前々から計画して、やっと来た、という感じだ。
彼女たちと大連で歩いてるなんて、夢みたいだった。
京劇を見たり、中華料理を食べたり、買い物をしたり。
ここは中華街じゃない、大連なのだ。
そして、帰る日の朝。
一緒に、「糖葫芦(タンフール)」という果物の飴がけを買い食いし、
荷物の準備をして、送迎バスへ。
二人の手を握ったら、涙が出そうになった。
ここで泣いたら笑われる、と思って、
なんとかかんとか頑張って、笑顔で手を振った。
そして、二人のバスを見送って、家へ帰るまでの道のり、
あんなに人の多い天津街を
一粒、二粒と涙をこぼしながら歩いた。
止められなかった、寂しくて。
自分が見送られるほうなら、こんなに寂しくないのに、
やっぱり見送りは嫌だな、と思った。