部長 月田です。
本日の「スパイス完全ガイド」からのご紹介は、中世のお話です。
あれほど盛んだった東西の取引は徐々に減り、641年にアラビア人がアレキサンドリアを征服した頃にはすっかり途絶えていました。
7世紀に入るとイスラム教の勢力が強まり、8世紀にはスペインから中国国境に至る広い範囲にアラブ帝国の力が及びました。この後400年もの間、イスラム教アラブとキリスト教ヨーロッパとの交流は途絶え、東洋のスパイスはほとんどヨーロッパに届かなくなりました。
もっともヨーロッパでは政治的、経済的混乱が続き、東方の産物と取引できるいような品がほとんどなかったのです。ようやく辿り着いたわずかなスパイスも、すべて特権階級の手に収まってしまうのがおちでした。
今、咲き誇る花の中でも親しみやすい「チューリップ」。
この花は「オランダ」のイメージが一般的ですが、実はトルコが発祥の国。スパイスや植物でみても、ヨーロッパに渡ることで、生活の属するものから鑑賞や趣味の対象になりうるものに付加価値がつけられていたようです。
(このガイドで毎日スパイスについてご案内しています)
